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2012年9月15日 (土)

正しき人達の群れ(笑)

日本の未来について話そう  マッキンゼー・アンド・カンパニー責任編集  小学館

 サブタイトルが日本再生への提言なんですが、去年の東日本大震災をうけて発刊したとゆー感じかなぁ?日本頑張れ的な前向きな本かと思って手に取ってみたらばな…これは日本向けの本というより米向けの本のよな(笑)全体的に米的日本観が席巻している感じかなぁ?まぁ一つセレブによる勝ち組の勝ち組による勝ち組の為の日本ってか(笑)ひとまず地震の話はおいといてこれから先日本はどんどん(ゆっくり)衰退していくけど、今が最後のビジネスチャンスかもしませんでぇー?ってとこか(笑)米的思考で行けば、ヒーローと正義でして、裏返せば一人勝ちでボロ儲けですからねぇ…そんな濡れ手に粟な話は発展途上国と先進国の間にしかないよーな気がするが(笑)

 本書ではそんな日本にご提案させて頂くと…どこぞの広告代理店か(笑)ペリー以降米のご提案を聞いていいことあったのだろーか?とふと150年分振り返ってみるとか(笑)今だと年次改革要望書ですか(笑)そんな伝統ひっさげて今日もやってきましたアメリカンスタンダードはグローバルスタンダードだイエーィってか(笑)

 で、主にどーゆー事かというと、リーダーがいないとスピードが遅いですかねぇ、ついでに女性の役員がいない(正社員も少ないが/笑)、更にハーバード大の留学生が減っているとか移民のすすめとか…多様性が大切だと言いながら経営(経済)と政治は正しき一つなんですねぇ…で閉鎖的だぁーが来たぁーっになるんですか(笑)女性の社会進出については頷けなくもないが、米と比較して云々のとこで、じゃあ米は黒人やヒスパニックやネイティブの役員比率はどーなってんだぁーとお伺いしたい位なんだが?

 とまぁ国外国内問わず米史観満載な本書ですが、地震関連のとこでいくと阪神・淡路大震災の復興を目撃して「再建の早さにはまさに驚嘆すべきものだった。だが、米国人というのは、功績が気になるものである。私は、これはいったい誰のおかげなのか、誰が神戸を再建したのか、知りたくなった」(@トム・リード)って、ヒーローを探してってか(笑)その答えは日本人なら聞かずとも分かる「皆で再建したのだ」と…一人のリーダーで何とかなると米人は今も思っているんだぁと感心しますた(笑)

 アリス的にはどーだろ?これ(笑)多分アリスとは対極にいる人たちかなぁ?准教授なんかも違うとこに居そーだが(笑)ウリ、コジ、モモに聞いたら鼻で笑いそーとか(笑)

 さて、本書は多少違った史観の方もいらっさいますが、大多数はほぼ似たりよったりなご意見でござります。どーゆー事かとゆーと「直接税から間接税に」って消費税増税ですね、そして「企業にとっては高過ぎる法人税だけでなく、高い税金の見返りがほとんど得られない点も不満なのである」(@クラウス・シュワブ)だから企業の税金は下げろや、と、「業界の再編・改革」って業界内の合併ですか、経産省じゃますんなですね、「産業における競争力を維持するためには、監督官庁が積極的に介入し、助言する必要がある」って、儲けの横やりはオケなんですね、「高齢化と人口減少による移民問題の公平化」って、安い労働力が欲しいんですよね、「英語力とリーダー育成」世界対応できる人材しか必要ないんですよ、いらない人はリストラしちゃえですよね…後「ハングリー精神が足りない」そーですよ、だからそんな事独W杯の時言ってたよーな(笑)豊かな中でもそれを敢えて選ぶ選択の尊さなんて、そんなの関係ねぇー(死語…)

 ちょっと斜めに見てアレでしたけど、これで世界がというか日本が回るのか?というと回るらしいです「人は、たとえ機会が平等、あるいは、ほぼ平等に与えれてたとしても、結果については大きく異なるものである。日本はこの考えを受け入れるべきだ。誰もが皆同じだ、という空気の中では、日本全体の発展は実現できない。人々を平等に扱おうとして、個人の努力や能力を無視するのは、明らかにおかしい。皆、人は平等だという考えは捨て去らなければならない。でなければ、我々全員が死んでいくことになってしまう」(@長谷川閑史)だそーですよ、奥さん(誰?)

 使える人間だけで、後はみんな捨てっちゃえって、それは百万歩譲って企業だから良しとしてもですね、政治としてはどーなのよ?と…究極、政府は国民をリストラできるのか?あんた使えないから今日から日本人じゃないから、はい、さよならって出来るんかい(笑)こんな時に思い出すのは家康ですかねぇ…個人的には好きになれないタイプなんですけど、でも国のトップとしては彼はデキた人だったんだなぁと…曰く、「徳川にクズはいない」多少の例外はあったにせよ、家康は部下を全て受け入れているんですよ、不出来な部下でも一生懸命働けばそれで良しと…安定した社会を目指したと…今時のこの不安な時代に更に不安を煽って、それで発展とか、進むとか、そんなの有りっスかぁー(笑)

 他にも突っ込みどころ満載で、それは己だけか?なんでしょか?例えば「日本はかなり以前に日本人が北朝鮮の潜入工作員に拉致された悲劇にこだわっている。もちろん拉致問題は解決すべきだし、政府の取り汲みを求める政治的プレッシャーには凄まじてものがある。しかし、視野が狭くては、残虐な体制に対抗する大局的戦略を形成するのは難しい」(@デビッド・サンガー)だそーですよ、おぞーさん(誰?)

 語学力のとこでは「英語以外の言語を話す文化にとってはいまいましいことかもしれないが、英語化の流れを食い止めることはまず不可能だ。英語を第1または第2言語とする人口は10億人近くいるし、世界各地に何十という英語圏があるのだから。才能に恵まれ、グローバルな野心を抱くアジア人が学ぶのはたいてい英語であって、日本語でもロシア語でもない」(@ゴートン・オール、ブライアン・ソーズバーグ、岩谷直幸)何か、こーゆーのを聞くとつい天邪鬼な心が芽生えて、EUにユーロ語(簡易ラテン語)をお薦めしたい気持ちになるのは何故だろー(笑)経済も大事ですが、文化から統合したらどーでしょーと…

 さて、本書の中でも異色の説を唱える人も何人かはいらっさいます。一番それっぽいのがジョン・ダワーかなぁ?実に欧米か?がどーゆーもんかを教えてくらはるお方とゆーか(笑)例えば「太平洋戦争の際、アジアの専門家と称される人々は、日本人を「従順な家畜の群れ」と形容している」そな(笑)も一つ例えば「問題は日本人の考え方に欠陥があることだが、それは欧米各国に比べ歴史的に遅れているのが主な原因だ」(@ジョセフ・グルー駐日米大使)そな(笑)そしてそれは戦後60年以上たっても変わってないそーで「西欧のジャーナリストや評論家は、いつもきまって「出る杭は打たれる」という日本のことわざを引用する」「「集団行動と集団思考」「調和と同調性」「強調と同胞意識」「我々」とまったく対照的な「彼ら」」だそな(笑)ステレオタイプ万歳ってか…

 で、バブルが崩壊してからの次の神話は「変化への抵抗」だとな(笑)総論、「変化を拒む保守的な日本文化や、同じく変化を嫌う日本社会」それがジャスティスってか(笑)これに対して「こうした粗雑な文化決定論は、日本の理解に役立つというよりも、西洋が依然として゛「自民族中心主義」的な考え方をしていることを露にしている」とダワー先生はおっさっております。日本を理解するならまず相手を知れよと「つまり、アジアの弱小国として、西欧の列強が支配していた厳しい競争世界のなかに投げ込まれ、何を経験してきたかである」

 ペリー来航で開国した時も「変化への抵抗」の対極の決断を日本政府は下したんだけど、とか…その後も富国強兵と文明開化で「日本はこれまで西洋以外の、有色人種かつ非キリスト教徒の国々が成し得なかった快挙を成し遂げる。アフリカやアジアのほとんどの国が西欧の列強の餌食となった一方、日本はそれを免れたばかりか、彼らの仲間入りを果たしたのだ」頑張れニッポン未来は明るいのかといえば、この間に日英同盟なんかもあるけど、坂道を下るよーにWWⅡに突入する訳で「日本が攻撃したのは「つい最近まで封建社会だった」ことによるのでは断じてなく、混乱する世界においてひとえに国の安全保障、そして究極的には国家の独立と経済的自立を追求した結果なのである」…

 で、結果「7000万人余りの人口のうち、軍人200万人と100万人もの一般市民が犠牲になった。国内の大小64の都市が集中爆撃を受けて焼け野原と化し、その後、原子爆弾を落とされた広島と長崎は壊滅状態に陥った。敗戦によって、日本はアジアの植民地を一挙に失い、国富のおよそ4分の1を失った」とな…かくして、戦後の平和憲法は未だに改正されていない「多くの日本人が戦争の恐怖と軍部の愚行をまだ覚えており、記憶を語り継いでいるからだ」と…

 「半世紀以上前、敗戦国日本がどのような状況下でいわゆる国際社会に復帰したかーのかを、外国の人々は忘れがちだ。しかし、当の日本人はそうはいかない。戦後の混乱や苦しい状況は、いまでも国の為政者に影響を及ぼし、つきまとい、無力にする」というのはリアル歴史だよなぁ…そして「日米安保条約は、日本にとって恵みでもあり、同時に呪いともなった」…結局これによって「日本の指導者に対して傲慢な米国と、あくまでも米国に忠実な日本の指導者は、不平等な日米関係の象徴であった」に続く訳ですね…「そのような日本と対照的なのが、同じく戦争に負け、戦後は占領下にあったドイツだ。西ドイツも米国の安全保障体制に組み込まれはしたが、それによってドイツと近隣諸国や世界各国との関係がそのまま定義されてしまうことはなかった。さらにそれ以上に対照的なのが、世界の舞台で自己主張している独立独歩の中国だ」とな…まさに歴史の皮肉って奴ですか(笑)

 とゆー訳で日本にとっては「これまでもたいていそうであったように、米国こそが「出る杭を打つ」最も大きな金槌だったのだ」とな…もしかしてこれは米の自作自演?変化しろーと言いながら、変化しよーとするとハンマーが降ってくるって…詳細はダワー先生の章をドゾ。本書の中ではイチオシです(笑)

 さて、対比としても面白いなと思ったのはガ・イ・ジ・ンによる着物のとらえ方ですかね?「Tシャツと着物を例に取ろう。Tシャツはビックマックより安い値段で買え、さっと着られてさっと脱げる。着物は特別な買い物だ。高価だし、正確な知識が必要だし、正しく着つけるには誰かの手を借りる必要がある。着物にふさわしいシーンというのもあるが、普段は断然Tシャツの方が便利だ」(@セナパティ・ゴパラクリシュナン)はだからTシャツ的なITサービスで行こうのノリなんだが、「外国人が東京に数日間滞在すれば、すぐに気づくことだが、和服がよく似合う日本の女性の多くが、欧米のファッションに着替えると驚くほどぎこちなく見えるのだ(北京やバンコクではそうではない)。着るべき服がよく分かっていない、という感じなのである」(@ピコ・アイヤー)だとな…そーだよねぇ、日本は忍者と着物の国だものねぇぇぇ(笑)

 他国との対比だと対中国でしょか?「「では中国に伺いますが、日本の真実を国民に教えるためにどういう措置をとっていますか。戦後日本がどのように平和主義に転じたか、1980年代に日本がどれだけ中国を援助したか、どういう形で伝えていますか」と」@エズラ・F・ヴォーゲル)とかね(笑)

 最後に米人の本質を一番如実にしているとこは「米国では、成功した幸せな人間を演じなければならないという社会的プレッシャーがあるので、自分の生活について語るときも徹底してバラ色に脚色することが多い。そのため話は、現実を見据えたものというよりも、どちらかというと現実から目をそらしたものになりがちだ」(@マーサ・シェリル)ではないでしょーか?まぁアメリカ様は正しい自分、健康な自分、幸せな自分と心中していらっさるからなぁって事で、通常運転で今日も突っ走ってしらっさると(笑)その他、多分ためになるお話が満載のはずですので、詳細は自己責任(笑)で本書をドゾ…

 執筆者は、ドミニク・バートン(M&C代表パートナー社長)、船橋洋一(朝日新聞社前主筆)、ヘンリー・トリックス(エコノミスト東京支局長)、トム・リード(ワシントンポスト元東京支局長)、ピーター・タスカ(アーカス・インベストメント創業パートナー)、長谷川閑史(武田薬品工業代表取締役社長)、イアン・ブルマ(作家)、カルロス・ゴーン(ルノー取締役会長兼CEO、日産自動車社長兼CEO)、孫正義(ソフトバンク創設者、代表取締役社長)、柳井正(ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長)、ジョン・ダワー(MIT名誉教授)、エズラ・F・ヴォーゲル(ハーバード大社会学名誉教授)、デビッド・サンガー(ニューヨーク・タイムズワシントン主任特派員)、スティーブン・ローチ(モルガン・スタンレー・アジア非常勤会長)、アダム・ポーゼン(ピーターソン国際経済研究所シニア・フェロー)、クラウス・シュワブ(世界経済フォーラムCEO)、岩崎夏海(作家)、ゴードン・オール(ブルッキングス研究所シニア・フェロー)、ブライアン・ソースバーグ(ブルッキングス研究所アシスタント・ディレクター)、岩谷直幸(ブルッキクンクス研究所アシスタント・リサーチャー)、前田新造(資生堂会長)、グレン・S・フクシマ(エアバス・ジャパン取締役会長・米国商工会議所元会頭)、山田昌弘(中央大学文学部教授)、ロバート・ホワイティング(作家)、ボビー・バレンタイン(千葉ロッテマリーンズ前監督、米国スポーツ専門テレビ局ESPN野球解説者)、岡田武史(サッカー日本代表前監督)、ビル・エモット(国際情報専門フリーライター、コンサルタント、エコノミスト前編集長)、マイケル・グリーン(ジョージタウン大学准教授)、田中均(東京大学公共政策大学院客員教授、財団法人日本国際交流センターシニア・フェロー)、ポール・ブルースタイン(ブルッキングス研究所フェロー)、ハワード・シュルツ(スターバックスコーポレーション会長兼社長兼CEO)、ボブ・マクドナルド(P&G代表取締役兼CEO)、弘兼憲史(漫画家)、坂根正弘(コマツ取締役会長)、ピーター・レッシャー(シーメンス代表取締役社長兼CEO)、関口和一(日本経済新聞社産業部編集委員兼論説委員)、セナパティ・ゴパラクリシュナン(インフォシス・テクノロジーズ社長兼CEO)、インゴ・ベイヤー・フォン・モルゲンスターン(M&Cシニアパートナー)、ピーター・ケネバン'(M&Cパートナー)、ウルリヒ・ネーアー(M&Cシニアパートナー)、南場智子(DeNACEO)、稲船敬二(comcept代表取締役)、ジョン・チェンバース(シスコシステムズ会長兼CEO)、エザード・オーバービーク(シスコシステムズ・アジア・パシフィック・アンド・ジャパン・プレジデント)、デビッド・ヘンダーソン(M&Cコンサルタント)、フィリップ・ラドケ(M&Cシニアパートナー)、鈴木栄(M&Cパートナー)、柴田拓美(野村ホールディングス取締役執行役兼副社長兼COO、ホールセール部門チェアマン兼CEO)、岡田元也(イオン取締役兼代表取締役社長)、小室淑恵(ワーク・ライフバランス代表取締役)、佐々木かをり(イー・ウーマン代表取締役社長 ユニカルインターナショナル代表取締役)、スティーブ・ヴァンアンデル(アムウェイ・コーポレーション会長 アルティコア社会長)、藤原和博(著述家)、マーサ・シェリル(小説家)、ベルナール・アルノー(LVMH会長兼CEO)、タイラー・ブリュレ(フィナンシャル・タイムズコラムニスト)、グウェン・ロビンソン(フィナンシャル・タイムズ記者)、クリストファー・グレイヴス(オグルヴィ・パブリック・リレーションズ・ワールドワイド・グローバルCEO)、森稔(森ビル代表取締役社長)、鈴木エドワード(建築家)、ピコ・アイヤー(作家)、エアン・ショー(M&C日本支社長)

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