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2012年9月16日 (日)

鯰と共に…

地震の日本史  寒川旭  中央公論新社

 サブタイトルは大地は何を語るのか、なんですが、本書は縄文時代から現代までの地震について書かれた本という事でオケなのかなぁ?書き物好きの日本人なんで、奈良辺りから文献残っているになるみたいだけど、それ以前ってどよ?というと、遺跡現場なんですね…そこに地震の痕跡が残っていると、で、今だとだいたいいつ頃か割り出せると…それにしても日本全国各地の遺跡、地震の痕がくっきりとなんですねぇ…さすが地震列島日本なのか…

 で、それはどゆ事というと、早い話が液状化現象の跡とゆー事になるらしい…東北の大震災の時に舞浜も凄い事になっていて液状化って言葉が結構日常になった記憶があるんですが、その痕跡ってその後何千年も残るものなんですねぇ…地面の下の砂層から、地震によって「砂粒が隙間を小さくするように動いて砂層が縮む。隙間を満たす地下水は、圧迫されて水圧が高まり、上を覆う地層を引き裂いて、砂とともに地面に流れ出す。このように、砂層が液体のように振る舞うのを「液状化現象」という」んだそーです。

 でで、この噴砂の跡を探し求めてとゆー旅、もとい結果が本書らしー…写真見る分には本当に線となってあるんですね…今から3000年前のなのに…

 アリス的に地震…蝶々がはばたくか、妃は船を沈めるかなぁ?…アリス地震は関西淡路も他人事ではないんだろーけど、夕陽丘はどーだったんだろか?リアルとのシンクロは、うーん…リアルと言えば、昨年の東北大震災…今さらですが、地震、日本人なら日常になっているよーな気がしているけど、知らない事が多すぎると…ちょっとどーなっていたんだろー日本という事で本書を手に取ってみたら…日本史というのは、地震史と言っていいんではなかろーか?な地震のオンパレード…ご先祖様達は凄い土地に住み続けていた人々なんだなぁと頭が下がりまする…

 さて、アリス的なとこで関西方面の痕跡を辿ると、縄文時代晩期から弥生時代初期に起きた地震の痕が久宝寺遺跡(八尾市)にあるし、池島遺跡(東大阪市)や東新町遺跡(松原市)にも残っているとな…弥生前期(Ⅰ)だと、久宝寺遺跡、田井中遺跡、志紀遺跡(八尾市)と池島遺跡(東大阪市)に痕跡あり、弥生時代の痕跡としては北白川廃寺跡(京都)とかもあり、また弥生時代Ⅲ期末からⅣ期前半にかけてで瓜生堂遺跡(東大阪市)もあるそな…で古墳時代となると下田遺跡(堺市)とか、志紀遺跡(八尾市)とかあり、5世紀末から6世紀中頃には小規模な地震が多発していたとみえて埴輪窯後とかにありとか…

 奈良時代後期ということで志高遺跡(舞鶴)の砂脈とか、青野西遺跡(綾部)とか…平安に入ると記録がしっかりしてくるのか976年7月22日午後四時頃京都で地震発生、お寺も多数倒壊した模様で、あの清水寺も倒れたとな…1096年12月17日午前八時頃と1099年2月22日午前六時頃にも地震発生、どちらの地震も興福寺には被害が出た模様…1185年8月13日正午頃にも京都で大きい地震発生、1361年8月3日午前四時頃地震では天王寺にも被害が出たみたいだし、1498年9月20日午前八時頃の地震はかなり大きかった模様で京都でも半世紀なかった大きさだと話題なった模様…

 そして1596年9月5日午前0時頃伏見地震来たぁーとなり、安政南海地震が1854年12月24日にあって大阪も揺れたそーで1927年3月7日午後6時27分に北丹後地震が発生し、1936年2月21日午前10時7分に河内大和地震が起きたと、ざっと京都と大阪近辺だけ拾い読みしただけでもこれだけあるんですよ…これ日本全国区だとすると、どんだけぇーになるのか…

 本書的豆知識としては1880年2月22日午前0時50分に横浜で地震があって、これを契機に日本地震学会ができたんだとか…まぁ文明開化、明治きたぁーになるんだろーけど、政府対応的には、明治政府はお粗末なもので濃尾地震の復興は工事費が殆どで人民救済費1/15とな…住民もブチ切れるレベルだったらしい…ちなみに平安初期の秋田での地震に対しては朝廷は色々と発しているが、税金の免除、倉を解放してご飯の配布、しかも身分の差の差別はしないで分け与え、家屋の修復の救済と失業しないよーに事にあたっているんですね…こーして見ると時代が下るにつれて政府がアレなのは何なのだろー…

 さて、本書で一番意味深なとこは本書の末尾のとこですかねぇ…「2007年7月16日午前10時13分の新潟県中越沖地震(M6.8)は、柏崎市沖の海底の活断層から発生した。地盤の軟弱な海岸沿いの低地で多くの木造家屋が倒れ、波状化現象によって斜面や造成地が滑り落ちた。東京電力柏崎刈羽原子力発電所では、地震の揺れが想定を大きく上回るとともに、管理区域内での損傷事故、周辺施設の出火などが重なり、原発に関わる活断層の評価や安全管理について、さまざな問題点が浮き彫りになった」そな…成程、東京電力、分かっているだけ、だったんですねぇ…ああ、想定外ですものねぇ…

 と、他にも興味深いお話がいっぱいですので詳細は本書をドゾ。

 目次参照  目次 理系

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