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2012年9月12日 (水)

復活のジャパン(笑)

「はやぶさ」式思考法  川口淳一郎  飛鳥新社

 サブタイトルが日本を復活させる24の提言なのですが、何とゆーか、本書はパラレルか?と思ってしまったり…実際ははやぶさの話をしているはずなんですけど、気付けば日本の話かも?という禅問答ばりの奥深さか(笑)まぁある意味、物事を進めていくという事はロケットを飛ばす事も、人生を歩む事も、国を動かす事も、どこかで重なって、酷似しているとこがあるんだろぉーなぁと、ちょっとしみじみしてしまったりして…スケールを超えてかもしらんとか(笑)人、それを器というなのかもしれないけど(笑)

 はやぶさとは何か?とは、多分人それぞれに違うだろーし、小惑星探査機でしょと一言で切る事も可能だろーけど、視点の一つとして「保守的で慎重な我が国が初めて挑んだハイリスクなプロジェクトだったのです」もあるんだろーなぁと(笑)実際、幾ら日本が低予算を突っ走っているからといっても宇宙開発にかかる費用が半端ないので非常に保守的な世界なんだとか…あの米でさえ「実力のある者が手堅い、しかしアピールする計画を実行し、高い成功率を維持する」をモットーにしている訳で納税者へのアカウンタビリティ、なめたらいかんぜよという事か(笑)

 すぐに儲かる訳でもなく、「直接的経済効果に限れば、算出不能と言っていいでしょう」…でも、未来と希望があるという事なんでしょかねぇ…人としてどう生きるか?に続く道ってか?

 アリス的にはやぷさというより宇宙…やはりここは元天文少年の准教授の出番か?はたまた青い夕日のアリスなのか(笑)取りあえず、男のロマンがあると(笑)でも、本書的で一番秀逸なとこは法律に関するとこかも?がんばれ法学部ってか、アリス(笑)というのも、電波法のとこの件が笑うしかない…はやぶさがイトカワにたどり着いてさあ着陸するぞというとこに、電話がくる「明日投下する物体は、電波を発しますか?」…その心は許可申請書に「イトカワの地表で電波を発するという形になっていますか?」と…じゃない違反かも…ちなみに申請書の電波を発する場所の欄にはイトカワと書いたのか?それが問題だってか?地球に届く電波はみんな電波法の下にあるのじゃーとゆー主旨らしーが、巨大パラボラアンテナでやっとこさ拾えるかどーかの電波に何の問題があるっていうねん、常識的に考えて…事前に提出してあり許可も取ったにも関わらず、直前で横やりを入れて来る、日本の行政万歳ってか(笑)

 この何でもお上が許可与えてやってんねんという上から目線乙が、こんなとこにまで蔓延っていたとは…国家プロジェクトなのに…国が足引っ張るって、どーよ…「これは行政、つまり監督する側からみると、効率のいい方法です。許可した場合だけ、その通りにしているかを監視すればいいわけです。それ以外は「許可しないから止めなさい」と言えば済むわけです」それだけで済む人って本当にいたんですねぇ…

 しかも今度ははやぶさ帰還の時も電話がくる(笑)宇宙法って知ってるかい?じゃないけど、「深宇宙とは、法律上、月よりも遠隔の空間を言う。月から地球寄りの空間で電波を発する申請書が出ていない」…一応、深宇宙の申請書は提出済みなんですよ、許可もおりているんですよ、で、常識的に考えて地球から深宇宙に飛び立つ時には勿論地球と月の間の宇宙も横切る訳で、更に地球-月間の申請書が必要って、申請書の二重取り、手間暇も二重…、もー殆ど、あんたたちばかぁーと言っていいレベルでは?しかも帰還直前に聞いてくる有り難さ…満身創痍のはやぶさを前にこーゆー電話をかけてくる役人根性って…いやぁー本当にいいものですよね(笑)

 これに続いて日本的な決められた事は守っていればいい、教科書万能な生き方、答えのある事しか能のない人材、自己の技量だけが大切な人、ある種科挙な男(もしくは女)、過去の事はたくさん知っているけど、未来も研究も正しい答えが発表されていないから分かりませんって…インスピレーションのない研究者なんてなんてなんて…

 さて、面白いと言っていいのか?著者の達観が凄い「スケジュールは、遅れることはあっても、早まることはないし、予算は必ずオーバーします」でしょかねぇ…ええ、本当に必要なんですよ(笑)手順やノウハウが確立していないものやことには、そんなの関係ねぇーというより覚悟しとけよ、の世界かと…思いこんだら違ったって知らないよってか(笑)

 で、凄さの実感というか、覚悟の実感では「批判される辛さに耐えられても、リスクから逃げたという悔いには耐えられそうにないのです」のとこかなぁ…チャレンジャーかくあるべしってか?これが本当のフロンティアスピリットだと思うけど、ど?そして物事を急がない、「どっちにするか迷うくらいなら、どっちでもいいんだ」という最適化の罠に陥らない極意とか、発想の転換なんかはイオンエンジンと電力の件がよい例かも?やはりインスピレーションか(笑)

 そして、これだけのプロジェクトとなるとやはり前にはNASAという巨人が聳えている訳で、交渉もまた並ではないと…とっかかりから最後まで詳細は本書をドゾ、日本の科学者頑張っています(笑)「この交渉過程で、一つだけ私が肝に銘じていたことがあります。それは卑屈にならないこと」「私たちも国家プロジェクトとして日の丸を背負っていました」プライドのあるおじさんがここにはいます(笑)豪とのウーメラの使用についての交渉のとこは本書をドゾ、それにしても打ち上げ前に交渉ほぼまとめたにも関わらず豪政府が使用のOKだしたのが二か月前の四月の話って何年越し?…これがオーストラリア時間なのか(笑)

 物の質が国民の民度に比例する話もそれなりに興味深いのですが、均一化のメリットとデメリットで「一方で均一化しようとしない者を爪弾きする傾向があります。「イジメ」が起こるのは、これが幼少から刷り込まれているためです」とか、「税収が落ち込み、社会福祉に行き詰まるのは、少子化が原因だと言われますが、少子化を招いているのは、将来に対する不安でしょう。今はなんとか暮らしているけど、この先どうなってしまうのだろうかという不安。これを解消すること、つまり「日本の未来は明るい」と感じてもらうことを、少子化対策の基本とすべきです」「今、我が国の政府が行うべきは、子ども手当をいくらにするかという議論ではなく、50年後、100年後に日本を繁栄させうるタネを播くことです。国民が求めているのは、そういう長期展望でしょう」と、正論がオステキ過ぎる(笑)

 最後に、本当に本書はどこを読んでも至言の嵐なのですが、個人的におろろいたのは「管制室のポットのお湯を毎朝、熱いお湯に入れ替えること」を著者自らが行っていたとこですかねぇ…前にもどっかのトップがトイレ掃除していたり、出来る職場のトップって一番雑用している人が多いよなぁ…で、本書一番の至言は著者の先輩のお言葉「本は1ページでも役に立てば、それでよい」お後が宜しいようででで(笑)

 目次参照  目次 理系

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