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2012年9月28日 (金)

好き、嫌い、好き、嫌い、好きでエンドレス?

世界で最も危険な書物-グリモワールの歴史  オーウェン・デイビーズ  柏書房

 タイトルがおどろおどろしいので、何か物凄く怪しい感じですが、著者は英の社会史の教授。なので、本書は本当に淡々と歴史を語っていく感じかなぁ?何をと言えば、表題にもあるグリモワールでして、このグリモワールというのは日本語的に訳すとしたら魔術書になるのだろぉか?でもって、その起源はと言えばこれまた紀元前2世紀のバビロニアからとゆーから、その歴史はとっても古いんでござるよ(笑)で、そんだけ古いんだからそりゃいろいろあらぁーなと…尤もヨーロッパのグリモワールは中世に書かれたものが殆どで、それも古代近東中東文明、地中海東部の多神教、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教がミックスされているみたいなのだ…

 さて、古代ギリシャ・ローマ人によると古代ペルシャの民族の祭司マギが魔術師だと信じられていたそーで、古代ペルシャの宗教はというとゾロアスター教…大プリニウスも「魔術というものが生まれた場所がペルシャで、生み出したのがゾロアスターだったことは疑いようがない。しかし、ゾロアスターと名乗った者が一人だったのか、あるいはのちの時代になって、同じ名前の別の人間が存在したのかはわかっていない」とな…

 一方、「バビロニア神話の影響を受けたユダヤ教、キリスト教、そしてイスラム教の伝統では、魔術が生まれたのは大洪水の前の時代と考えられていた」そな…「聖書の時代区分から考えれば、神秘学の研究を始めたのはエノクだったということになる」そだが、「ただし、呪文や魔法について書かれた最初の本は、ノアの息子たちであるセムとハムにつながる」とか…

 いったいいつが本当なのか…「キリスト教が誕生するまでは、ギリシャ人とローマ人、キリスト教徒、ユダヤ教徒、そして後のイスラム教徒も、魔術はエジプト文明の後期に生まれたと考えていたようだ」とな(笑)その他もろもろ出てくるのですが、結局はそれらが合体して今に続いている感じかなぁ?よーするに自分が生きている時代より前の話みたいなので、落ち着いていると(笑)

 さてさて、この手の本が出てくると宗教的には異端、「政治的・軍事的要素にからむ可能性がある占いや易断の実践」に目を光らせた当局がする事といえば焚書でして、禁書的にいけばこれが20世紀まで続いていく話になる訳だから、グリモワール半端ない…

 とにかく壮大なお話ですので詳細は本書をドゾ。A5版で500頁以上ありますが、ついでに脚注(引用文献)だけで70頁位ありますが、そして手に持っているとちょっと手首に重さがきますが…

 ででで、魔術書?まじないや占いなんて女子供のする事やんけとゆー話になりそーですが、「多くの呪文が女性の気を惹くためや誘惑するためであり、姿を消す術を使う目的はわいせつな行為だった。いずれにせよ。グリモワールに記された魔術は男性の立場から見た要素が多かった」とあって、何とゆーかもてない男の妄想とゆーか、欲望のなれの果てなんでしょかねぇ…

 アリス的にはグリモワール…こーゆーのはアリスの雑学データベースにありそーだけど、まずはルーンで「14世紀の半ば、あるノルウェー人大主教が、ルーン文字と黒魔術、および迷信の禁止令を出したことがある」とかあって、ルーン文字は魔術的要素がつおいと思われていた節ありってか?

 さて、大航海時代のおかげもあって全世界的に広がっていくグリモワールの輪ですが、出版されていく本の数々は今までのコピーとか合体とかで、世界が広がった事もあり更にインドとか中国の秘儀まで入っているとゆー、もーどこの話やねん状態ですけど、目的意識は明白で尽きるところそれは金と女に行き着くと…どの位の勢いで広まったとかゆーと、20世紀のプエルトリコでは聖書の売り上げよりグリモワールの数が上とか…カリブ海のセント・ルシア島での少年殺害事件では殺された少年の手で栄光の手をつくり、「姿を見えなくして銀行に入ろうとしていた」とか…アリス的には猿の手に近いのか…ドイツでは1924年に9人も斧で殺人事件も発生したけど、これが「9人の命を奪ったものに百万の富が与えられる」からかもって等々…世の中、現実とフィクションの違いがつかないのがありなんですかぁー?信じるものは救われるとはいえ、花占いを実行する位ならかわいいものだけど、殺人事件までいったらアウトでしょぉ…

 さてさて、現代人に一番近いグリモワールというと、フィクションの中に出てくるお話かなぁ?とはいえ「福音主義者はハリーポッターの本を燃やし、ジャマイカではデローレンスの本がいまだに禁止されている」とか…21世紀だよね、今?魔法使いが出てくると魔法書が出てきて、その手の本とか、映画とか、テレビとか、(後本書には出てこないけど、そのうち漫画やアニメも入るんだろぉなぁ/笑)に影響されて、グリモワールの需要は今日も高いみたいです。剣と魔法の世界以前に、今そこにある真実ってか(笑)

 目次参照  目次 文系

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