« 正装と日常と… | トップページ | ねこもしゃくしも? »

2012年11月16日 (金)

運も実力のうち~

小惑星探査機はやぶさの超技術  川口淳一郎 監修 はやぶさプロジェクトチーム編  講談社

 サブタイトルがプロジェクト立ち上げから帰還までの全記録なんですが、本書はタイトル通り、どちらかというと工学系の本かなぁ?前半がプロジェクトの責任者であった川口先生のはやぶさの全体的な流れで、その後に各部門の担当者のお話になると…ちょっと専門かな?

 星の王子様に会いに行きませんか?とロマンあふるる企画だったには違いないけど、はやぶさは工学実験機なんですよねぇ…誰も行った事のない小惑星に行き、更にサンプルを収集して、帰ってくると…ある意味ライト兄弟のフライヤーみたいなものかも?ほんまでっかー?にホントですよ、とマジレス返したと(笑)

 川口先生の章による星へ行く歴史を見ていくと、日本の貧乏が際立つなぁ(笑)でも、志は高かった。「生命の起源」「宇宙の構成」「太陽系の起源」とは何ぞや?とここで哲学問答にならないとこが工学者なんだろか(笑)分からないなら行くしかないじゃない、百聞は一見にしかず、そーだイトカワへ行こうってか(笑)

 アリス的には、天体ロマンというとジャバウォッキーの准教授でしょーかねぇ?少年は宇宙を目指すとか(笑)

 ちなみに、ハンデありまくりの日本ですが、人工衛星のおおすみを打ち上げて世界で四番目に人工衛星を打ち上げた国になっていたり、ひてんで月面に人工物体を到達させた世界に三番目の国でもあったんですねぇ…ちなみに、このひてんでは世界初のエアロブレーキングの実験にも成功しているんですねぇ~スイングバイに一ひねり加えたというとこでしょか?これについては「日本ではほとんど黙殺に近い扱いを受けたのですが、国際的には大きなセンセーションを巻き起こした」(@川口)そな。まぁ日本の場合は、はやぶさの時だって帰ってきた後に大騒ぎだからなぁ…

 そして、次の目標は「一、金星エントリー気球、二、月面ローバー、三、小惑星ランデブー」となって…三番目のそれがはやぶさへの道に直結していくと…で、NASAと共同でやるはずが、ここでも貧乏に負けて(?)NASA単独でやるもんねという事態に…「アメリカが単独で進めると表明した小惑星ランデブー探査は、後に「ニア・シューメーカー」探査機による小惑星エロス探査として実現します。また、「サッカー」として検討を進めてきた彗星の横を通り過ぎてサンプルを採取する構想は、アメリカ単独の「スターダスト」探査機となりました」とな…日本的にはトンビに油揚げ状態か(笑)

 かくしてリスクがいぱーいのはやぶさへの道が始動する訳ですねぇ…どんだけリスキーかというと、NASAがナノローバーをキャンセルしてきた事からもしれよーというもの…「「もう駄目だろう」と見切りをつけられた側面も否定できません」とな(笑)

 もー腹をくくってやるっきゃないというはやぶさの奮闘記は本書をドゾ。そして成功したからこそ、次世代のはやぶさにつなげなくては意味がないと…「次々と手を打って太陽系の未知の領域を調べていく。それで、幸運を確固たる日本の実力として育て、定着していく必要があるのです」とは、これこそまさに日本の未来の為にだよなぁ…

 ちなみにはやぶさ2も厳しい模様…日本って本当貧乏だ(笑)「ある筋からは「「はやぶさ」が帰還出来なかったら懲罰ものだ。後継機の打ち上げもない」とまで言われました」とな…「最後の結果のみが全てであって、過程でどれだけ成果が上がっていようとも無視する、そんな物の見方を許すような風潮が日本の社会にあるとしたら、大変恐ろしいことだと思います」まさに勝てば官軍ってか…「物事は、結果だけではなく、プロセスを積み重ねることで進歩していくのです」何か最近の効率化は、ショートカットの道求むだもんなぁ?手早く儲けられたらえーやんけぇーってか(笑)積み重ねなんていらねー、成功だけ聞きたいんじゃ、よきにはからえぇー(笑)

 で、更に「世界初、世界一を目指すべき」だというのは、リスクをおえる人、もしくは組織があるかどーか?だよなぁ?どっかのアレみたいにイザとなればばっくれればいいじゃないが多すぎるってか(笑)

 まぁ日本の足かせは予算もそーだし、回りの理解もそーだろーけど、「米国のスーパー301条により、NASDAは静止衛星市場から事実上撤退。イオンエンジンの開発も一気に萎んでしまいました」(@國中)とかね…何かもー中の人本当によく切れないなぁーと感心するしかないのか?

 後は豆知識的なとこで、再突入カプセルのお話…摩擦熱で凄い事になっていると思っていたが、これってスペースシャトルの30倍、アポロの10倍って、どんだけぇー…それでもカプセル内は50度超えないよーになっていたって…それは断熱材として凄いって事なんでは?我が家の壁に欲しいっス(笑)

 その他、目から鱗の話がいぱーいなので、詳細は本書をドゾ~

 執筆者は、國中均、堀内康男、萩野慎二、橋本樹明、小湊隆、白川健一、安部正真、久保田孝、矢野創、大島武、山田哲哉、吉光徹雄、川口淳一郎

 目次参照  目次 理系

|

« 正装と日常と… | トップページ | ねこもしゃくしも? »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

理系」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 運も実力のうち~:

« 正装と日常と… | トップページ | ねこもしゃくしも? »