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2012年11月 2日 (金)

春の桜、夏の涼、秋の紅葉、冬の雪。

京都絵になる風景  吉田馨  ダイヤモンド社

 サブタイトルが銀幕の舞台をたずねるでして、戦前戦後の日本映画総攫えって感じかなぁ?どゆ事かというと、太秦の映画村も一役かっているとはいえ、京都は映画のロケ地である事が多いとな…背景なんてあまり気にした事がなかったので、このシーンの街並みはどこそことか、この畳何十畳の和室はどこそこのお寺とか、見る人が見れば一発で分かるんだろか?それもこあいが(笑)ロケとセットの違いが分からないよーにする美術の力の差も如実といおーか?とにかく、京都は映画の街だったんでござるぅ~

 京都本は今まで幾つか拝読してきましたが、この本は同じ京都でもステレオタイプじゃなくて違う視点を見せてくれたと思います。うん、目から鱗というか(笑)京都もいろんな顔があると…そして本書は映画のロケ地について見開き二ページで解説しているんですが、映画の事もさる事ながら、リアルの今の描写も秀逸(笑)例えば、鴨川での京都人「上流の清流では、魚釣りをする人も、橋の上からそれをじーっと見ている人もいます。工事中でも、じーっと見ている。こういう場合、見ているのは、ほとんどがおじさんです。じーっと見ている女は、まずいません」は秀逸ではなかろーか?思わず膝を叩いてしまうよな?これって完全におじさんの習性ですよね(笑)

 豆知識も満載で、例えば旧二条駅は和風の駅舎としては日本最古のものだったとか、ついでにモデルが平安神宮って…さすが京都なのか(笑)で二条と言えば二条城でこちらに江戸、明治、昭和に造園されたお庭が三つあるとな…ちなみにその中の一つ清流園で大正天皇の即位の宴が催されたそーですが、その後GHQがテニスコートとして使用していたとな…文化とか伝統には相変わらずの米ェで宜しいんでしょか(笑)後は梨木神社の境内内にある井戸水が染井の水と言われ、京都三大名水の一つだとか…こちらのお水でお茶とかコーヒー淹れるとおいしいらしー…

 アリス的に京都も映画もあると思いますかなぁ?あるYのも確か映画見たシーンから始まっていたよーな?紅雨荘なんかモロ映画の舞台だし(笑)

 本書的には銀閣寺でパッチギ!と夜の河、京都御所が朱雀門、相国寺で女帝春日局、赤城城断絶、五番町夕霧楼、同志社大学でパッチギ!といちげんさんとハリヨの夏のロケ地になっていた模様…アリスなら一目でどこだと分かるだろーなぁ(笑)

 後アリス的というなら東華菜館(中華料理)でしょか?こちらあのヴォーリス設計とか…他にはというなら日の出うどん(鹿ケ谷通り沿い、哲学の道の西側)でカレーうどんをとか(笑)しかもこちらのカレーうどん何種類かあるそーなのだが?カレーうどんの種類ってどんなんなんだろ?

 京都もなんですが、映画もメインなんで映画的なエピというと、西陣の項に日本で初めてシネマトグラフを仏から輸入したのが西陣の織屋の主人稲畑勝太郎だそー…で機械が具合が悪くなるとその道のプロなんている訳ないので、西陣の職人さんが治したそな…機織りの技術ってそんな事にも応用可能なのか?それとも技術的な事は何とかしちゃう日本のお家芸はその頃から無双なのか(笑)更に笑っちゃうのが、エキストラが足りない時は西陣の職人さん達が出演していたとか…京都、人情の街だったんだなぁ(笑)

 映画的なとこでいうとやはり米と日本は違うなぁとゆー気が(笑)「アメリカの大ベストセラー小説「さゆり」を映画化した「SAYURI」が、伏見稲荷大社で撮影されました。原作は祇園が舞台ですが、映画では「みやこ」とされています。主人公の舞妓さゆりを、中国の人気スター、チャン・ツィイーが英語で演じているのですから、実際の祇園を描いた映画というより、現代のアメリカ人がイメージする戦前のニッポンの花街の物語と考えたほうがよいでしょう」とゆーのはよく分かる気が(笑)というか、ハリウッドが作ればどこの国が舞台になろーとアメリカ映画にしかならないよな(笑)結局皆アメリカ万歳になるというか、カルフォルニアロールになるだけな気がのするのは気のせい(笑)

 最後に太秦の映画村開村にあたっての東映の志が、斜陽化して冷え込む一方の日本映画界にあって「200名の社員と、その家族が食べられたらいい」と始めたのは、日本的だなぁというか、泣ける話だよねぇ…今ならさっさとリストラしているだろーなぁーと…その頃の経営者には社員の生活を守るという高潔さがまだあったんだなぁと涙しました…ボロ儲けや、一人勝ちや、役員さえ生き残ればいいという風潮はいくら社が衰退していてもなかったんだなぁーと…

 他にもたくさん名所が掲載されていますので、詳細は本書をドゾ。あの名場面がここでとか、目から鱗のエピ満載です。いやー京都、奥が深い…

 目次参照  目次 京都  目次 文化・芸術

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