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2012年11月 8日 (木)

祇園・西陣・本願寺?

梅棹忠夫の京都案内  梅棹忠夫  角川書店

 京都案内とあるけど、京都人による京都語りの方が正しいよーな気がする(笑)日本にはデスカバーキョートじゃないけど、星の数程京都本が発刊されているよーな気がこれまたするんだけど、傍から見る分にはタイプ分けとしての一つに京都人が書いた京都と、それ以外の人が書いた京都がくっきりきっぱりあるよーな(笑)

 何が言いたいかというと、京都人の書いた京都本は日本語がかなり婉曲かつへりくだっていたとしても結局のところは自画自賛に行きつく気が(笑)まさに京都が世界の中心、世界一は当たり前の感覚が前面ではなくて全面に渡っているとこが、いっそ天晴れじゃまいかってか(笑)

 それに関しては、前書きで「この本「梅棹忠夫の京都案内」の内容も、京都の市民には常識であり、共感をよぶ部分もおおかろうが、他郷のひとには、かならずしもこころよくひびかない部分もあろうかと案じている。そこは、京都の人間の度しがたい中華思想のあらわれと、わらって見すごしていただきたい」と著者自身ある程度は自覚はしていらっさるよーだが…ただし気がついても訂正する気は全くない模様…生粋の京都人ですから(笑)

 とまぁ文章を書かれたのは今から半世紀近くも前の話しだったりするんですが、それが21世紀の今読んでも、成程京都と納得できる辺り、京都って…さすが千年の都なのか(笑)

 アリス的に、京都といえば、英都大と准教授の下宿という事になるんでしょーか?後、朝井さん家か?まぁ、英都の立地が御所の隣、下宿は北白川とある意味京都学問街道の王道いっている気がしないでもないですが?

 ちなみにこの北白川という土地は、京都の高級住宅街だと認識していたら、京都的には二つの派閥の住む所らしー…で、一つが大学族、よーは大学の先生達が全国各地から引っ越してきたと、も一つが花売り族、字面はかわいいが歴史は古い…京都で花売り娘は北白川というのが常識だったよー…昔は北白川村といったそな、でお花栽培して都で売り歩いていたと…先祖代々何百年というお家ばかりなので、子供が生まれたら区役所の出産届より先に地元の長老の元へ報告に行くのが先だというお国柄…未だに行事ごとは先祖代々役割が決まっているというから、凄い…果たして婆ちゃん家はどーなんだろぉ?花畑持っているんだろか?

 京都はともかく、京都人については、よそ者としては都市伝説があり過ぎてどれが本当か?本当に分からないよーな…まぁ仕来りの多いところは女性陣は苦労するよね…特にお嫁さんは…それはともかく、京都人がガイドというのも京都人的にはあり得ないみたいで本書にも「京都の人間は、他郷のひとを案内して、京都についてかたったりすることをあまりこのまないものである。上洛客と市民のあいだには、ふかい溝ないしは堀があって、おたがいをへだてている。他郷の客が京都をとおりぬけることをこばみはしないが、市民はおおむね無関心に見おくる。市民は市民、客は客である」と、本書のまえがき初っ端にあったりするし(笑)京都人的には観光都市より、文化都市でありたいという事らしー…観光は観光で儲けていない人にとってはあまり有り難いものじゃないのはいずこの土地でも皆同じって事でしょかねぇ…それで何か新しいものやインスパイアされるものがあるならまだしも、京都のよーに既に天辺にあると認識しているとこじゃよそ者の有難味なんて、紙より薄いだろーしなぁ?

 それにしても京都にある大きな禅寺というのは中世における大学と同じとは知らなんだ…昔から、京都は学問の街だったという事か?我らが英都の裏にある相国寺もそんなお寺の一つだったとは…そーいや、秀吉の時相国寺のお坊さんが通訳してたりするもんなぁ…外語大的な要素もあったとゆー事か?

 も一つ京都豆知識的なとこで祇園祭の鉾の柱、あれ海外貿易が禁止になって不要になった船の帆柱のリサイクルだという説もあるそーな…海外貿易というと、長崎とか、堺とか思い浮かべるけど、京都の豪商が船もって海に出ていたそーな…ちなみに大阪の船場はそんな京都の商人が移動してできた町だとか…だから、大坂でも言葉が京都に近いとな…そーだったのかぁー?

 京都人的エピとして秀逸なのが「京都が焼けなかったのはアメリカさまのおかげだという論法で、感謝碑をたてようという話があった。かなり有力者の支持もあったが、市民の大勢はおちついて冷笑したので、たちきえた」でしょか?それにしても米に対する京都人感覚も一点の曇りなしな気が…中国人や、仏人もまっつぁおってか(笑)他にも「教養のないアメリカ人の観光客が、日本やヨーロッパにやってきて、傲然と乗りものや街なみの批判をするのに似ている」とあったりして…先生、米人と何かあったのか?まぁ気持は分かるが(笑)文化とか歴史の許容度については、よくある話しじゃまいかぁー(笑)

 京都的文化として、色々と掲載されていますので詳細は本書をドゾなんですが、トーシロ的に面白いと思ったのは舞妓と芸妓のとこでしょか?「京都の芸妓・舞妓というものは、もともと京都のブルジョワたちが、金に糸目をつけずに、念いりにそだてあげた、きわめて特殊な愛玩物である。金に糸目をつけないものだから、常識ではかんがえられないような、とほうもない人間文化財ができあがってしまった。芸はするかもしれないが、ちょっと世界に類のない、むちゃな制度である」と、京都人であり、文化人類学者である著者が言う位だから、まさにドンダケェーな存在なのは確かなんだろなぁ…

 さて、アリス的には同志社とか、相国寺とかもちょこっと出てきます。ちなみに同志社初年度は入学者八名だったとか…それが一大グループにのし上がるんだから、学校経営って…本書的にはやはり京都人の感覚というのが随所に出ていて、うけるというか、うけていいのか?苦笑気味なんですが、一例として、「京都のひとは、なおずっと京都が日本の中心だとおもっていた。東京や大阪さえ、二流都市とおもっていた。いまでも「先日の御上洛の節には」などと書く京都人はたくさんいる」とか…

 他にも「東京みたいなところと比べられて、たまりますかいな」とか、京都中心主義は今なお健在のご様子です(笑)「京都人気質はいわば歴史のある都市の本質なものであり、自己改造をはかろうとしてもむりなことだ。こんな自己反省は無用である」と堂々と宣言していらっさるところがもー骨の髄まで京都人なんだろなぁ?

 変わらない尊さも確かにあるけれど、この国の国是は、改善改善改善だからなぁ(笑)まぁ京都さんにはかないませんの世界か?

 目次参照  目次 京都

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