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2012年11月 3日 (土)

たがためにかねはなる?

外道忍法帖  山田風太郎  河出書房新社

 はーるばる来たぜっ長崎ぃー(笑)風太郎先生の忍法帖シリーズを追っかけて、どこまでもと…何か今回の正直な感想は一挙に人増えたっ…これにつきます(笑)

 舞台はまず江戸の切支丹の牢屋敷から、ここにかのクリストファ・フェレイラがいらっさったりして…そこに長崎から護送されてきた切支丹の若い女性が一人…ここから物語が始まります。今回の黒幕はジュリアン・中浦ですかねぇ…本編が始まる時点で既にお亡くなりになっていらっさいますが、全ての元凶はこの人にありな気が…

 さて、本書を一言で表すと宝探しだと思います。宝物はローマ法王から天正使節団に贈られたとされる100万エクーの金塊…一財産なんて額じゃありません、とゆー事らしー…そして、そのお宝をどーゆー訳かジュリアン・中浦が隠して、その隠し場所を鈴にして15名の乳幼児の身体の中に隠したとな?その子達が成長して、今は20才位の娘になっているはず…

 で、切支丹に活動資金を回したくない公儀方として松平伊豆守と、切支丹組同心の密告でそれを知って横取りしたい由比正雪と、更に切支丹の乙女達の元締めの大友宗麟の曾孫たる天姫との壮絶な戦いが始まるとゆー話…ただし実働部隊としては、松平伊豆守は天草家系の伊賀忍者15名、正雪は子飼の甲賀忍者15名、迎え撃つ天姫側は、大友忍法と鈴持ちの乙女15名とこれまた忍びのミカエル助蔵…

 これだけ忍者がいれば、もー忍法合戦しかないでしょー(笑)

 アリス的にコレって、甲賀の御大に続けが続いている訳なんですけど、今回舞台は最初に江戸が出てきますが、殆どが長崎でのお話…天姫が大友宗麟直系という事もあるけれど、やはりキリシタン・バテレンと言ったら、九州が舞台になり易いというか、長崎では相変わらず南蛮貿易している訳で、異人もいぱーい、ここでもキリスト教と仏教もしくは神道の戦いの構図なんですねぇ…ま、それはともかく長崎といったら赤星の実家という事で、確か、お寺の息子だったはず、赤星さん家もいろいろ歴史ありそーだよなぁ(笑)

 忍法帖シリーズに出で来る忍者の皆様の忍術は、想像を絶しているので、ええ、さすが風太郎センセーなんですよ、今回も絶好調でございます(笑)てな訳で詳細は本書をドゾ。特に今回は、忍者の皆様の登場数がケタ違いに多いので、後半はもー忍法合戦で終わっているよーな…戦いあるのみですよ、おぞーさん(誰?)

 それと、長崎を舞台にしているだけあって、何というか、異国情緒が全編に渡って漂っている感じかなぁ?風俗、風習、人々にお祭りと、成程、江戸の感覚とは大違いな江戸時代がここにあるって、どよ(笑)一例としては遊女一つをとってみても、長崎以外では廓の外に出る事が出来なかったはずだけど、長崎の遊女は出入り自由、外泊オケーな世界だった模様…後、祭事関係も切支丹のデーハーに負けてはいけないと相当にきらびやかだったよーで、ある種、九州も祭り好きなのか?

 さて、今回のヒーローは天草扇千代でヒロインは天姫だと思うのですが、敵と味方が錯綜している上に、この二人も錯綜と表現していいのか?うーん、これまた詳細は本書をドゾ。

 本書の一番のオチはやはりラスト二行にあるよーな…風太郎センセーらしーと言うべきか?金塊の行方も、恋愛の(?)行方も、忍法の行方も(笑)それにしても事の報告はどこから伊豆守や正雪にいったのだろーと素朴な疑問が?

 目次参照  目次 フィクション

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