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2012年12月11日 (火)

はうりんぐ?

賞味期限知らず  吉田照美 アーサー・ビナード  小学館

 どゆ本というと時事問題と油絵のコラボでしょか?だいたいニュースというものは、その場限りの物が多しが世の倣いなんですけど、本書のタイトルは…この手のモノは出た瞬間から陳腐化していくのも、これまた世の倣いなんですけど(笑)今、読むとそんな話題もあったよね、から、忘れちゃいけない問題まで、うん、タイトルに偽り無しでございます(笑)

 著者的にいくと、吉田画伯の油絵(風刺画?)に多分解説のばすのビナート節もとい文が続いているんだと思うのですが、単品でも破壊力スゲェのに、セットできたらパネェで済みません…その他に合間合間で対談しているとこもあるのですが、これがこれまた…

 豆知識も満載で「この世で最も多く、とんちんかんな話を聞かされているのは、美術館に展示されている絵であろう」(@ゴングール兄弟)とか、「真実はいつも、ごく限られた範囲にだけ横たわり、それに引き替え、誤りは果しなく広大だ」(@ヘンリー・セントジョン・ロード・ボーリングブルック)とか、「政治家の倫理と個人の倫理、社会人の倫理とはものさしが違うんだ。政治家に古典道徳の正直や清潔などという徳目を求めるのは、八百屋で魚をくれというのに等しい」(@秦野章)とか、「ときには、児童教育の研究を推進する財団法人の理事長をつとめるよりも、ひとりのガキをまともな人間に育てるほうが、はるかに大変だ」(@ジョゼフ・クルーチ)とか…特に最後の科白は、現場とトップなら現場に金も人材も注げと思うもんなぁ、いえ、新橋と福島を見るまでもなく(笑)

 アリス的に、ニュース…准教授の方がアレか?ただ二人とも巨悪というより、市井の方がメインだからなぁ?メディア的なとこでいくと片桐さんとか、海老原先生も入るのか?それも風刺となると、この手の文化が分かる人…というか理解のある国民がいるところが民度の分かれ目なんでしよかねぇ?

 例えば「具材料には、ニラの代わりに、中国特産・シラを切って入れてあります。大変怪しい臭いがしますのでご注意下さい」(@吉田)のとこは、あの中国毒入り餃子事件のとこでして、食の安全以前の話のよーな…これの改善って、どーなってんだろ?

 飲食ネタとしてはミネラル・ウォーターなんかも話題に出ていて、ミネラル・ウォーターを何故わざわざ購入するか?に「水道水がおいしくないから」と言う理由が一番じゃね?と…「それはその通りで、おいしくないのは分かる。しかし、だからこそ水質汚染の問題に直視して、石油製品に金を注ぎ込んでゴミと排気ガスを増やすのをやめるべきだ。みんなで水道水にこだわって、その改善を求め、環境保全に力を入れていけば、おいしくできる」(@ビナード)とな…結局、ボトルは石油、海外からの輸入なら運送による石油と…水のはずが石油の塊だったりして…

 また納豆ネタのとこでは大豆製品から大豆にいきついて、遺伝子組み換え作物の話になり「遺伝子をいじって種の内部に策略を忍び込ませるやり方は、未曾有といっていいほど質が悪い。遺伝子組み換え作物をつくっているのは、枯れ葉剤でボロ儲けしてきた企業、ポリ塩化ビフェニルで世界を毒してきた巨大企業だ」(@ビナード)とな…それでも、遺伝子組み換え作物食べますか?

 さて、ビナード氏はさすが米人なのか、力についても俎上にのせています。テロ問題のところで「ミサイルを作っている企業は当然、「ミサイル防衛」の必要性を主張するし、軍艦で儲かっている企業は「イージス艦の数が足りない」という。空港のセキュリティーを請け負う業者は無論、セキュリティー強化の大切さを説く。「みんなの安全を守るんだったら」と、湯水のごとく税金が注がれていく」とな…テロリストはどこぞの広報か(笑)

 日本のロボットに対する憂慮は日本人との感覚の違いが如実に出ている感じかなぁ?「いわゆる「明るい話題」として、決まってほのぼのとして雰囲気に包まれるが、それはロボットの製造元がスポンサーを兼ねていることに関係しているのだろう。よくよく考えれば、お茶汲みと楽器演奏ができるなら、人殺しもできるはずだ」とな?殺人ってそんな簡単なものだったのか?と目から鱗が…

 さてさて、ニュースとは?メディアとは?「ニュースは腐るかもしれないけど、その問題の核心は腐らない」(@ビナード)そで、「メディアは反権力であるべきだと思うんだけど、弱まっていますよね」(@吉田)に「ぼくの母国の大手メディアは反権力どころか、とっくに軍産複合体の広報部と化している」(@ビナード)とな…「ジャーナリズムって一般の人は信仰を持っているけど、実際、本当のところのジャーナリストって少なくなってきている」(@吉田)そーです、唯一の救いは「相当の情報量を持っていないと確かなことは言えない、それはそうなんだけど、自分の感覚で見抜けるものもいっぱいあるはず。どうしてかな、と突き詰めていけば…」(@ビナード)だとか…「金をかけてもだまされる人が少ないとなれば、そこに富がどんどん吸い込まれていく流れは止まる」(@ビナード)広告代理店の言う通りってか(笑)

 ちなみに「アメリカの大手マスコミは、ブッシュ政権の数々の不正に関して、完璧に三猿の教えを守り、何ひとつ追及しなかった」(@ビナード)とはもー今更なのか(笑)そんなビナード氏の願いは「ぼくが待ち望んでいる初物は、軍産複合体と戦ってくれる「真の市民の味方の大統領」である」って…「権力を掌握している人は、利権構造が変わらないように願う。ときおり、わざと崩してはボロ儲けするけど、コントロールを維持することが最大の目的です」(@ビナード)なのに現れるのか?そんな奇特な人?

 まぁ、最低のメディアに政治に軍部という情けないニュースの中で一条の光が長井健司のとこかなぁ?多分、ジャーナリストの良心的存在だったのだろーけど、良い人程先に亡くなっていくというのはどーにかならないものか…生前の氏の言葉に「誰も行かないところには、誰かが行かなければいけない」とは、意味深です…

 何とゆーか、本書は他にも至言の嵐なんですが、詳細は本書をドゾ~最後に個人的に一番、ネット的にはここかいなと思ったとこで「ますます「ユビキタス」な現在-何かにつけ可能な限り源氏名と嘘の個人情報を使うのは、最低限の自己防衛策といえよう」ですかね…アイスクリームから個人情報が流出しているとは、米って…プライバシーなんてその内死語になってしまうんだろか?

 年末なので、今年を振り返るはよくやるけど、時にはその前も前も前も×前も振り返った方がいーよーな気がするんだけど?喉元すぎたら熱さ忘れる国だからなぁ(笑)

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