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2012年12月 9日 (日)

歴史は、異なる人びとによって異なる経路をたどったが、それは、人びとのおかれた環境の差異によるものであって、人びとの生物学的な差異によるものではない…

銃・病原菌・鉄 上  ジャレド・ダイヤモンド  草思社

 説明の必要がない位の今更ながらの本なんですが(笑)これも一つの人類史になるんでしょーかねぇ?タイムスケールとしては1万1000年前位から現代まででしょか?それとも氷河期以降という事で1万3000年前位からの方がいいのかなぁ?人類の誕生とは?という点では700万年前からというのもアリかもしれないけど?本書のメインは文明史かなぁと…となると、余剰がないとね?という事で、農耕生活突入したか?の紀元前8500年前とか?壮大なドラマなんですよ、奥さん(誰?)

 さて、細けぇー事はいいんだよ、という訳にはいかないのでいつものよーに、よく分からない時は目次に逃げようで、本書上巻の目次は、プロローグ ニューギニア人ヤリの問いかけるもの 第一部 勝者と敗者をめぐる謎 第一章 一万三○○○年前のスタートライン 第二章 平和の民と戦う民の分かれ道 第三章 スペイン人とインカ帝国の激突 第二部 食料生産にまつわる謎 第四章 食料生産と征服戦争 第五章 持てるものと持たざるものの歴史 第六章 農耕を始めた人と始めなかった人 第七章 毒のないアーモンドのつくり方 第八章 リンゴのせいか、インディアンのせいか 第九章 なぜシマウマは家畜にならなかったのか 第十章 大地に広がる方向と住民の運命 第三部 銃・病原菌・鉄の謎 第十一章 家畜がくれた死の贈り物、でして…ある意味、人と物の動きなのか? 

 アリス的には、謎という事で一つ…駄目だろーか(笑)人類史も壮大なミステリーと言えばミステリーですからねぇ…人とは何か?文明とは何か?何かの煽り文句のよーだが…

 さて、本書の動機はプロローグにあるよーにニューギニア人のヤリの疑問(質問)から始まっているんですね「あなたがた白人は、たくさんのものを発達させてニューギニアに持ちこんだが、私たちニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。それはなぜだろうか」…即ち、格差とは何か?この場合歴史の格差でしょーかねぇ…良し悪しは別にして…かくして、著者はその問いに答えるべく本書を執筆したみたいですが…このノリって何か新渡戸稲造センセーを思い出すよな(笑)武士道も、素朴な質問から始まったはず…それにしても率直な疑問ほど答えのスケールは大きくなるのも世の倣い?

 ある意味、地球規模の歴史学?もしくは人類学だと思われなんですが、うーん、何とゆーか、これは欧米的にはアヴァンギャルドですかねぇ…基本、世界史は西洋史、ヨーロッパ史な認識の方々にとって、それ以外の地域の歴史(過去)なんて、箸のツマにもなりゃしねぇーとゆー世界観の模様…「ヨーロッパ人は、アフリカ人よりも、とくにアポリジニよりも、知的な遺伝子を持っていると考えられたのである」辺りっが分かり易いか?「今日、人種差別は、西洋社会で公には否定されている。しかし、多くの(おそらく、ほとんどの!)西洋人は、個人として、あるいは無意識のうちに、依然として人種差別的な説明を受け容れている」でして、これ教育レベルの話みたいで…まぁどこも教育では国の都合のいいよーに教えるのが基本だもんなぁ…自分の国が世界一、ついでに正義というか正統ですよ、と(笑)

 知性と技術力とか、社会環境と社会構造とか、違いとは何ぞや?ですかねぇ?ニューヨークのど真ん中で生まれ育ったのと、ナミブ砂漠のど真ん中で生まれ育ったのでは、どー違うとか?うーん…「大半の人びとは、人類社会の歴史に見られる大きなパターンについて、詳細かつ説得力があり、納得できる説明を手にするまでは、相変わらず生物学的差異に根拠を求める人種差別的な説明を信じつづけるかもしれない。私が本書を執筆する最大の理由はここにある」…むしろ、ユーロのウクライナみたいなのが日常だという事なんですかねぇ…時代は21世紀だというのに…

 かくして、人類の歩みが始まるとか(笑)誕生もあれば、絶滅もあると…例えば「クロマニョン人が自分たちの優れた技術や言語能力、頭脳を使って、ネアンデルタール人を侵略し、殺戮したことを示唆している」とな…いつのまにかいなくなったではなくて、絶滅においやったとゆー事らしーです…数十万年ヨーロッパの先住民族だったはずなのに、四万年前にクロマニョン人が移住してきたら、その後数千年でネアンデルタール人は駆逐されたと…歴史とは戦いだってか…

 ちなみに絶滅系では、マオリ族とモリオリ族の話もあって、マオリ族はモリオリ族を絶滅させているんですねぇ…NZも半端ない…「大挙して彼らを襲い、数日のうちに数百人を殺し、その多くを食べてしまった」って…ちなみにマオリ的には「われわれは、自分たちの慣習にしたがって島を征服し、すべての住民を捕まえた。逃げのびた者は一人もいない。逃げた者は捕まえて殺した。残りの者を殺した。それがどうしたというのか。われわれは、自分たちの慣習にしたがって行動したまでである」とな…まさに一人殺せば殺人だが、全て殺せば英雄だとゆー事ですか?そーですか…インカとスペインについては、本書をドゾ…何とゆーか、パワーイズオールの世界っすかねぇ…

 狩猟民族と農耕民族の違いというのは、余剰ができるか?否か?で、社会的に余剰があれば、専門職を賄えるって事でしょか?戦闘の為の軍人しかり、武器の為の職人しかり、そして社会をまとめる政治家しかり…ついでに糧食としての食糧もあるから遠征もできると…全ての地域で、狩猟と農耕で農耕の方が余剰がいぱーいという訳ではないせよ、農耕が軌道にのれば、計画的に増やす事も出来る訳で…そーゆーとこに権力が集中していくというのが、これまた世の倣い?詳細は本書をドゾ。

 食料については、栽培に適した野生種の種類がたくさんあるのか?また家畜にしても、家畜化可能な動物の種類もたくさんあるのか?が決め手の一つかなぁ?選択肢が大きければそれだけ優位に事が進むよな?それと、文化の伝搬は、南北には時間がかかるけど東西は早いみたいで…地理的なとこも大きいかと…

 そして、病も忘れてはいけないと…これに対して免疫があるか?ないか?はまさに運命というより生命そのものの分かれ道…南米のそれは、スペインの武器に負けたというより、病原菌に負けたといった方が正しいのか?だってコロンブス以前のアメリカ大陸には2000万人がいたそーなのに、コロンブス以後200年もしない内に先住民の95%も減っているんですよ…

 いやはや、小麦とか、えんどう豆とか、オリーブetc.とか栽培オケーとなり、ヒトコブラクダとか、フタコブラクダとか、ラマにアルパカ、ロバ、トナカイ、水牛にヤク、バリ牛、ガヤルと牛、羊、ヤギ、豚、馬の家畜化に成功し、病気に対して免疫がついたら…ゴーウエストならぬ、拡大していくしかないんですかねぇ?

 なにげにシビアなお話のよーな気がするが…「招かれる人は多いが、選ばれる人は少ない」(マタイの福音書22章14節)が引用されているところかなり意味深ですが、まぁ下巻、乞うご期待なんでしょねぇ(笑)

 さて、最後に本書で日本の話がチラっと出ているとこを、序文のとこなのですが「研磨加工を施し、刃先の長い石器を最初に作ったのは日本人だった」そで、何とヨーロッパで石器が研磨されるより1万5000年前の事だそーですよ、おぞーさん(誰?)でもって、「世界で最初に土器を発明したのも日本の狩猟採集民だった」そーな…ちなみにこちらはヨーロッパよりこれまた5000年前だそな…刃物と土器って、考えよーによっちゃ包丁と茶わん…うん、日本人ならまずご飯だよね、そーだよね(笑)

 追記  銃・病原菌・鉄 下  ジャレド・ダイアモンド  草思社

 サブタイトルが、1万3000年にわたる人類史の謎なんですが、後半はそれぞれの大陸を見てみよー編かなぁ?いつものよーに困った時は目次からでいくと(笑)、第三部 銃・病原菌・鉄の謎 第12章 文字をつくった人と借りた人  第13章 発明は必要の母である 第14章 平等な社会から集権的な社会へ  第四部 世界に横たわる謎 第15章 オーストラリアとニューギニアのミステリー  第16章 中国はいかにして中国になったのか  第17章 太平洋に広がっていった人びと  第18章 旧世界と新世界の遭遇  第19章 アフリカはいかにして黒人の世界になったか  エピローグ 科学としての人類史、というラインナップ…

 まずは文字なんですが、これやはりシュメール人が一番に浮かぶんですけど、世界的に見ると「メソポタミア地方のシュメール人が紀元前3000年頃に作りだしたものや、紀元前600年頃にメキシコ先住民が作りだしたものである。また、紀元前3000年頃にエジプト人が作りだしたものや、紀元前1300年頃に中国人が作りだしたものも独自に考案された文字システムと推測される」とな…

 本書によると文字の発祥は世界的にも少ない模様…やはり何もないとこから文字システムを構築するってそれはかなり大変な労力らしーので…たいていは借り物ゲームのよーに元ネタから捻ってみましたが殆どとなるみたい…書き言葉って…「世界に何種類もあるアルファベット文字も、おおもとの発明は一度だけで、残りはすべて模倣であると思われる」そな(笑)

 では何の為に文字が生まれたか?というと「古代文字は、人類学者のクロード・レヴィ=ストロースが指摘しているように、「他の人間を奴隷化するために」おもに使われていた。文字の読み書きが専門でない、いわゆる一般の人びとが文字を使いはじめたのは、後世になって、文字が単純化させれたとともに表現力が豊かになってからのことである」と…文字って奴は王侯、僧侶が税の決めておくのためにあったんですねぇ…昔も今も上の考える事って税金おさめろやなんでしょか?

 それと発明は必要の母という言葉があるけど、むしろ発明というのは好奇心のたまもの…できてから使い道考えろや?の世界が主流の模様…ついでに「技術は、すべての条件が等しければ、人口が多く、発明する可能性のある人びとの数が多い地域、競合する社会の数が多く、食料の生産性の高い広大な地域で、もっとも早く発達する」そー…

 かくして武器を手に入れて、ある程度食料の貯蔵もあれば、近隣と戦っても勝つるってか?そして大航海という名の世界征服までれっつらごと…「武力をともなって結びついていた場合は、政府の行為を宗教が正当化するというのが一般的なパターンだった。政治と宗教の組織的組み合わせに対して、原住民が勝利することもまれにはあった。だが、過去1万3000年間に限って見れば、原住民側が征服されてしまうことのほうが多かった」と、何か今更感ありありな気がするのも気のせい?

 まとめると「金属器や、文字システムや、複雑な社会システムを発達させたのは、食料の生産をおこない、労働の分化が進んでいて、多くの人口を擁している集団だけであった」何事も社会にゆとりがないと、物事は進まないとゆー事か?取りあえず、植民地化へ進む道ですか?アフリカ、アジア、それに南北アメリカと…ちなみにアメリカの先住民がどんだけ減ったかとゆーと一説によると「北アメリカ大陸では最大95パーセント減少したという推測もある」とな…記念碑がいぱーいってか(笑)

 ちなみに本書のその手の表現はさすがにお上品であらせられて「「まわりを取り囲まれてしまう」という表現を、その過程で征服、追放、混血、殺戮、疫病があったか否かにかかわらず、総括的な意味で使っている」そーですよ、奥さん(誰?)

 結局、本書の言いたい事はというと「人類の長い歴史が大陸ごとに異なるのは、それぞれの大陸に居住した人びとが生まれつき異なっていたからではなくて、それぞれの大陸ごとに環境が異なっていたからである」だそな…環境的にラッキーだった人々がやがて台頭して、富の独り占めに走るって事でしょーか?それにはユーラシア大陸にいた者が恵まれていたとゆー事になるそな…

 で、その二大拠点が、肥沃な三日月地帯と中国という事になるそーな…でメソポタミア辺りが衰退していったのはアレキサンダー大王から政治拠点が西に移動していったからだそな…食料生産拠点としての土地も砂漠化しているしね…中国の方はというと国内派閥問題ですか?それとも自国絶対主義でしょか?政治的な統一はダントツで早かったから集権化としいうとこではリードしていたけど、逆に中枢がそれらを禁止すると何もかも滞ってしまうと…これは今も昔も変わらない傾向らしく、現在でいうなら文化大革命で一目瞭然だろとゆー事らしー…何せ「紀元前の1000年間に書かれた記録を見ると、中国民族がすでに、中国人以外を「野蛮人」とみなし、自分たちより文化的に劣っていると思っていたことがわかる」そな…上から目線乙ってか(笑)

 詳細は本書をドゾ。アリス的なら猫の飼育化がエジプトで始まったとゆーとこか?言葉のとこでルーン語がチラっと出てくるとこでしょか?日本については日本人の発音、例のLとRとか、江戸時代の鉄砲の廃止化とか、世界最古の土器とか、車輪がないとか(←でも日本には牛車があるんだが?)出てきますが、それにしてもとっこくの人が書く日本の描写って日本人からすると、何か妙に、ちょっと違う気がするのはこれまた気のせーなのか(笑)

 最後に本書で一番ハーヘーホーと思ったとこは、「エリート階級が泥棒とみなされるか大衆の味方とみなされるかは、再分配された富の使い道に対する平民の好感度がどれだけかによって決まる」のとこかなぁ?「平民より上等な生活を堪能しながら、彼らの間で不人気にならないためにはどうしたらいいのか。歴史上、エリート階級たちは、つぎの四つの方法をさまざまに組み合わせて、この問題に対処してきた」とあって、というのが、「民衆から武器を取り上げ、エリート階級を武装させる」「集めた富の多くを、民衆に人気のあるやり方で再配分して彼らを喜ばせる」「イデオロギーや宗教でエリート階級の存在や行為を正当化する」だそな(笑)でも、最近税金ドロホーしか見た事ない気がするのもこれまた気のせーなんでしょか?教えて、え○いひと(笑)

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