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2013年1月12日 (土)

春の歌~

万葉集入門  鈴木日出男  岩波書店

 新年明けましておめでたいという事で、日本人なら和歌でしょー(笑)と。それならまずは始まりの歌で万葉集じゃね、となってこちらを拝読しますた。何せ我が国最古の歌集でございますから、どん位昔かというと7世紀後半から8世紀後半にかけて、と言う事は100年位の歌が納めれているという事でオケなのか?しかも全20巻、4500首以上というから、かなりの量じゃね?と…

 で、まぁ、さすがに100年の時間が流れると歌風がかなり違ってくるよーで、時代区分として四つに分けてみるというのが通常の読み方なんだそな…第一期が、舒明天皇時代から壬申の乱まで、第二期が藤原京の時代、第三期が平城京遷都辺りから天平元年位まで、第四期がそれ以後で、天平万葉と呼ばれる時期だとか…

 取りあえず、最初は宮廷中心の和歌の世界が、皇族、貴族、官人、庶民へと層が拡大していくとな。ついでに言うと、最初は大和中心だったのが、どんどん広がって東国までいくと…大和の昔から日本は歌の国だったんですよ、奥さん(誰?)

 アリス的に歌…うーん、詩的なとこでは英国庭園での「荒地」ですかねぇ?准教授が四月生まれなのを嘆いていますが(笑)取りあえず、英都が京都にあるというだけで、何となく日常に和歌の影がありそな気がするのはこれまた気のせいか?

 さて、舒明天皇の時代って何時?みたいな歴史音痴なんですけど、この方が亡くなった後に起きたのがあの大化の改新(645)ですから、蹴鞠して歌うたって改革だぁーっの世界でしょか(笑)そして、万葉集には日本を代表する歌人がいぱーいで、これまた日本人なら知らない人はいない柿本人麻呂とか、山部赤人、大伴旅人、山上憶良、大伴家持といったビックネームがズラリと並んでいるんですよね、他にも高橋虫麻呂とか、坂上郎女とか、狭野弟上娘子とかもあると…その一方で庶民の歌もあり、詠み人知らずもあると…

 さてさて、せっかくの新年ですからおめでたく春の歌をという事で、春さればまづ咲く宿の梅の花ひとり見つつや春日暮らさむ(山上憶良)、我が園に梅の花散るひさかたの天より雪の流れ来るかも(大伴旅人)、梅の花散らくは何処しかすがにこの城の山に雪は降りつつ(大伴百代)とか、あしひきの山桜花日並べてかく咲きたらばはだ恋ひめやも(山部赤人)、梅の花咲ける周辺に家居ればとも乏しくあらず鶯の声(雑・1820)とか、春の野にすみれ摘みにと来し我ぞ野をなつかしみ一夜寝にける(山部赤人)とか、結構あるよーな?これまた昔から日本人って季節を読むのが通常運転だったのだろーか(笑)

 アリス的というとこでは、もののふの八十宇治川の網代木にいさよふ波の行くへ知らずも(柿本人麻呂)で京都を、朝なぎに梶の音聞こゆ御食つ国野島の海人の舟にしあるらし(山部赤人)で大阪を歌っていらっさる模様…行幸だったり、官吏として下ったりで結構あちこちの歌もあると(笑)後、世の中は空しきものと知る時しいよよますます悲しかりけり(大伴旅人)の歌は、聖徳太子の世間虚仮のイメージがだぶるとか…

 実際の万葉集は恋の歌がとても多いというか、相聞歌ですか?恋歌としてはかの有名な額田王の歌もあるしなぁ(笑)なんですが、個人的に面白いと思ったのが、来むと言ふも来ぬ時あるを来じと言ふを来むとは待たじ来じと言ふものを(坂上郎女)てしょか?まさに待つ女の歌なんですけど、それよりコレ言葉遊びの方が上回っていないだろか(笑)

 他にもいぱーい歌も解説もあるので詳細は本書をドゾ。土台、大元の万葉集が20巻もあるのだから一口で言える訳がないと(笑)まぁ、ここからモノホンに行ってみては?の世界かな?さて、最後にやはり新年なので、日本人として振り返るというか、前向いて行こうで舒明天皇のお歌を一つ。

 大和には、群山あれど、とりよろふ、天の香久山、昇り立ち、国見をすれば、国原は、煙立ち立つ、海原は、かまめ立ち立つ、うまし国そ、あきづ島、大和の国は

 目次参照  目次 文系

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