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2013年1月14日 (月)

ワ〇ロの貯金箱(笑)

メディチ・マネー  ティム・パークス  白水社

 サブタイトルがルネサンス芸術を生んだ金融ビジネスとなっているのですが、別にこれはビジネス書ではないよーな…むしろ歴史書に近いよーな気がするが、著者による単なる歴史エッセイかもしれない?論文的と言うより、散文的な気もするが?どだろ?

 主な登場人物はメディチ家御一同様でしょーか?その他、取り巻きと、教皇と法王庁の皆様、並びにフィレンツェ市民の皆様ですかねぇ…時代は14-5世紀、舞台はフィレンツェ、メディチ五代物語でしょか?ちなみにメディチ銀行が設立したのが1397年、倒産したのが1494年とほぼ百年のお話がメインとゆー事でオケ?

 取りあえず一読した正直な感想は、イタリアはどこまでもイタリアだったという事でしょーか?まず、コネと賄賂が双璧なら、その背後に必ず裏切りがついて回ると…何とゆーか、かの昔からコレなら今の財政破綻なんてまだ甘いんじゃないの?な世界のよな(笑)

 詳細は本書をドゾ、なんですが、うーん…著者は伊在住英人らしいんだけど、本書の文章の流れは物凄く比喩的というか、暗喩的なのかなぁ?と…一例としては教皇の甥がやたら登場するんだと言えば分ってもらえるでしょーか?全体的に、この当時の欧州史、特に伊史を熟知していないと何がどーしてそーなっているのか?皆目見当もつかないとゆー、初心者には厳しいストーリー展開かも?デビュー作で賞を幾つか受賞してらっしゃるみたいなので、それなりの実績のある方が書いていらっさると思うんですが、日本語版を見る分には分かる人には分かる文に見える気がするのは気のせい?

 取りあえず、読前の気分は「国際的金融機関は大いなる悪の根源だと信じるようになった」というエズラ・パウンドに一票ってか(笑)伊は常に平常運転乙なんですよ、おぞーさん(誰?)

 アリス的に銀行…金融…うーん、ミステリの動機にはなりそーだけど、アリス個人にはあんまり関係ないよーな(笑)准教授なんてもっと関係ないよーな(笑)一番関係ありそーなというと乱鴉のハッシー位かなぁ?銀行、金融というと、お金の方の話しかと思っていたら、外国貿易にも着手しているんですよね…ある種商社みたいな感じとでもいおーか?

 でもって、何で外国に銀行が必要かというと、それはバチカンの為というのがかなりのウェイトを占めているよーな?ええ、教会への1/10税、それをキリスト教圏各国から集めるのに、銀行を通してローマへとな…キリスト教的には銀行(高利貸し)を否定していても、お布施の集金には銀行がないと話しにならないと…かくして建て前と本音が飛び交う世界が展開すると…

 そゆ訳でメディチ家の繁栄と衰退と、その後の復活といっていいのか?についての詳細は本書をドゾ。教皇やら、とっこくの王侯貴族に取り入って繁栄していくというのは、いずこの家も皆同じって事でしょかねぇ?古銭趣味があったとこはロスチャイルドに似た話しがあったよーな記憶が?ちなみにメディチの男達の共通項は収集癖があったという事が表とするなら、裏的には痛風持ちで、しかも「醜かった」とな…中には「異形と言えるほど醜かった」って、どゆレベルか考えちゃ駄目だ…

 本書的豆知識も満載で、銀行の語源机なんかはよく聞くとしても、金貨と銀貨の違いは知らなんだ…いえ一目みれば分かるだろーけど、金貨と銀貨は一般に交換できないんですよ、奥さん(誰?)両替できるのは銀行のみで、市井では全く不能…金貨を持っているか?銀貨を持っているか?は身分も生活も真っ二つな世界だったんですねぇ…よく、ファンタジーなんかで金貨で支払って釣りはいらねぇーなんてシーンありますけど、釣りは元からないんですよ、崩せないから(笑)一昔前の外貨みたいなノリに近いとゆー事なんだろか?同じ国内なのに…

 後、マキャヴェッリが傭兵を雇うと国は潰れるなんて嘆いていたのは、この当時の戦争が主に傭兵部隊だという事が一つ、で、戦争、簡単に勝敗がつくと、傭兵ですから失業しちゃうんですよ、それなら戦争長引いた方がお得だよねとなり、負けても給料払ってもらえるなら、戦闘状態になっても死なない程度の戦闘というか、両者ピンピンとしている小競り合いに終始すると…傭兵的には勝った側になった時は給料プラスその街(都市?国?)を略奪しまくりオケというボーナスステージ状態…なので、傭兵的にはおいしい仕事だよね?で雇い主の国というか、都市国家?地方?は、長引けば長引く程国家財政を圧迫していくと…これならマキャヴェッリが傭兵雇うの反対と言いたくなるよなぁ…

 それにしても対トルコ戦なんてみると、まるで昔のローマ帝国対ギリシャ都市国家戦を思い出すのは気のせい?昔の栄光は遠くなったって本当だったんだぁーとか…

 銀行家としてのメディチは滅びても、この後トスカーナ大公としてメディチは復活する訳で、お貴族さまになったら、今度は銀行家であったご先祖様の事はなかった事にというか、風化してくれんかのーの世界らしー…世の中って…

 さて、本書はその手の趣味のある人にはお薦めしますが、とっつきにくいかもなぁとも思われ…何のかんのと言いつつヨーロッパ史は奥が深いと…で、現代人としては一番分かるわぁなとこは訳者後書きの「2006年、公的資金の導入によって不良債権処理を進め、業績を回復した日本の大手銀行は、与党自民党に対する政治献金再開の意思を表明した。国民の了解を得られないという判断から、自民党はその受け取りを当面断念したものの、いずれ献金が再開されるのは間違いない。自民党は1993年の総選挙のさいに、都市銀行から100億円の融資を受けており、2005年度末の融資残高は80億円にのぼる。銀行からの献金は借入金一部の返済免除に等しく、一般国民の目には、経営再建のためにとられた優遇措置への謝礼と見えなくもない。返金免除は銀行に損害をあたえるわけだから、株主から見れば利害相反となる。銀行は組織生き残りのために政治を頼り、政治は資金を銀行に頼る。政治が銀行を管理しているのか、銀行が政治を動かしているのか?いまもなお、銀行と政治の曖昧な関係は続く」のとこかも(笑)今も昔も銀行って…

 良い事は悪い事、悪い事は良い事って、マクベスの三婆もとい魔女も言ってたし(笑)

 目次参照  目次 国外

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