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2013年2月11日 (月)

誰がために人は参る(笑)

聖地鉄道  渋谷申博  洋泉社

 どゆ話というと、鉄道と神社仏閣とお参りする人々でしょか?鉄道の発展には、寺社が結構関わっていますよ、と…仕掛けたのは、寺社側だったりするし、勿論鉄道会社側だったりするし、まぁ人が集まらないとどちらも商売成り立たないというとこから、イケイケの道から、やがて自動車の台頭によって、本書によると聖地鉄道の路線は廃線一歩手前状態が多いみたいです…まぁ浮き沈みは世のならいって事でしょーか?

 てな訳で、「少なくとも昭和初期までの大阪近郊の鉄道網の発達は、寺社信仰との関連なしでは説明できないものが多いのである」(市川秀之/不動信仰の都市的性格)から始まって、今があると…鉄道が出来た事での恩恵は幾つかあるけど、まず時間短縮、そして老人や子供でも行き易くなり、更に休暇がいっぱい必要でもなくなったと…まさにそーだ、巡礼に行こうの世界か(笑)

 面白いのは団参でしょかねぇ?代参は江戸の昔からあったけど、人数的には小規模なものだったのに、鉄道利用が可能になってからは一挙に人が増えたとゆー、輸送力が魅力ですってか?本書的にはその一例として梅小路駅(京都)は1911年の法然上人の700年大遠忌、親鸞上人の650年大遠忌と重なって、民族大移動ばりの人が来るかもと予想されて団参用の駅を造っちゃいました…となった模様…ちなみに遠忌が終了した後に梅小路駅は貨物駅になったとさ(笑)

 そーだ、寺社に行こーは、そーだ、電車で寺社に行こーが正しいお参りの仕方だったんですね(笑)

 アリス的には、鉄道、うん鉄オタだから、今更な感が満載ですけど、何せベースが京都・大阪となれば、寺社関係もこれまた今更感なんでしょかねぇ?

 土地柄的なとこで行くなら、比叡山・鞍馬山(叡山電鉄)とか、生駒山(近畿日本鉄道奈良線)とか、高野山(南海電鉄高野線)とか、水間観音(水間鉄道水間線)とか、北野天満宮(京福電鉄嵐山本線・北野線)とか、伏見稲荷大社・東福寺(JR奈良線)とか、住吉大社・四天王寺・今宮戎神社(阪堺電気軌道)とか、箕面弁財天・能勢妙見山(阪急箕面線・能勢電鉄妙見線)とかが近場になるのかなぁ?

 海奈良で行くなら小浜(JR小浜線)とか、ダリ繭で伊勢神宮(JR参宮線/近畿日本鉄道山田線)とかになるのかなぁとも思う…ついでに四天王寺の聖徳太子で、富士山に最初に登山した人は聖徳太子だという話しもあったりして…都市伝説ならぬ山伝説なんだろか?

 面白豆知識系では天狗とは何ぞや?ですかね(笑)「中国では流れ星のことを指す言葉だったが、日本では欲望に負けて魔道に堕ちた僧に対しても用いた」とな…「中世になると修験者や彼らが信仰する神(仏)の姿が「天狗像」として定着する」となな…でもって「密教の護法や山の神の信仰にも投影された」って、天狗にもいろいろあるんですよ、奥さん(誰?)

 と、鉄分要素より幾分寺社要素の方があるかなぁーな本書ですが、他にもいぱーいマメ知識満載なので詳細は本書をドゾ。個人的に一つ上げるとするならば、お参りするお寺さんにも時代によってブームがあったみたいで、江戸のそれは女性だと江の島だったとな…箱根の関所前だし、道は平坦だし、周辺も風光明媚だしというのがその理由というのは良く分かる気がするんだが…では男性はというと、相模の大山と成田山だったそーで、その理由はというと、どちらも不動尊を祀っているんですが、「力強い不動明王が男たちの信仰を集めた-というわけではなかった」とな…

 では、何故かというと…「参詣路に「遊べる所」があったためで、特に成田詣では船橋の遊郭が男たちの目当てであったようだ」って…「こうした事情はどの聖地も似たり寄ったりで、「伊勢参り、大神宮にもちょっと寄り」という川柳も残されている」ってか…お参りというのは穢れを落として行くものと思っていたけど、まさにそんなの関係ねぇー(死語?)なんですねぇ…煩悩を祓いに行くはずが、真逆でどーする?なんて真実…成程世の中ハニトラが流行り、廃れないものだと納得ってかてかてか…

 目次参照  目次 交通

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