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2013年2月22日 (金)

日常に訊け(笑)

おおげさがきらい  池波正太郎  講談社

 非常に雑然とした作家のエッセイ集だと思われなんですけど、それもそのはずで、あちこちに書いていたエッセイをテーマ別にまとめてエッセイ本として発行していたけど、その選から漏れた膨大らしいエッセイがたくさんあるので、それを順にまとめてみよーみたいなノリらしーのだ…だから、何とゆーか、その時その時頼まれた話題が書かれていて、こーして一つの本にまとまったのを読むと、半生記ありの、旅行記ありの、家族の話題ありの、仕事の話しありの、恩師の話しありの、ご近所の話しありので、歴史の登場人物ありと視点不統一な気が(笑)

 ある種、男の雑記なのかなぁ?話題が次から次で、個人的におろろいたのが、自宅の近くにある喫茶店の(御主人の)話しと痴漢の話しかなぁ(笑)まぁそれはともかく、本日は猫の日なので、著者と猫の交流のとこが微笑ましいかなぁと(笑)ありがちな作家と猫ですけど、著者も作家になる前から猫との交際は続いていた模様(笑)何せ30年ごしで猫飼っていらっさるんだから、筋金入りでしょ(笑)

 それにしても、「秋になると。猫は美しくなる」んだそな。夏は毛が落ちてしまうかららしーんだけど、そーゆーものなのか?猫も夏毛と冬毛があるんだろーか?も一つ面白エピとしては、猫のダンスでしょか?「この猫は夜中に踊りを踊った」とあるんですよねぇ…猫の踊りの話しはあちこちで聞くけど、本当なんでしょか?ちなみに、人間が見ていると止めてしまうとか…「決して二度と踊ろうとしないのである」とな(笑)

 それとこれも全く今まで気にした事がなかったんですけど、映画に猫ってつきものだったのか?何か映画的猫って、マフィアのボスが飼っているペルシャ猫的なそれしか思いつかなかったのですが、本書にはいくつか例が出ていて、しかも「イギリス映画では、よく猫をつかう。それがまたうまい」のだとか…英は犬好きの国かと思っていたけど、猫もなのか?

 とまぁ、何にせよ著者自身が「犬と違って、猫は、その感情をあまり顔や形にあらわさないが、実は犬よりももっと奥深いものを持っているように思う」って言い切っていらっさいますから(笑)

 アリス的に、エッセイというと、出しているのだろーか?アリス?何かアリスの場合、カレーの話しとか、阪神の話しとかに終始しそーな気がしないでもないけど?どだろ(笑)

 本書でアリス的なとこというと、信濃松代町の項でしょかねぇ?言わずと知れた真田藩の本拠地でございますが、この藩祖が真田信之、かの幸村の実兄になる訳で、著者的にはあまりに有名過ぎる弟に対して、信之を世に出せた事は作家冥利に尽きると思っていらっさる模様…何とゆーか、真田家はマジで波乱万丈だもんなぁ(笑)

 他にと言うと戦前の横浜に停泊する外国船の甲板に「ペルシャ猫が歩いていたりして」という件があったり、船乗りと猫も必須アイテムなのか?とか、旅系の話しの中で京都のからし茄子(野村)と小鯛の酢漬(とりとも)を自宅に配送したとか、京都では松鮨がお気に入りだったよー…他には鳥鍋、ぼたん鍋(ますや)とかをこたつにあたりながらつつくとな(笑)

 本書のタイトルにもなっているおおげさがきらいという項では実母のエピが掲載されていて、「私が直木賞をもらったときなども、「そうかい」と、事もなげに一言。もっとも内心はうれしかったらしいが…。」のとこでしょか?いえ、これ准教授のやったなのエピを思い出しまして(笑)

 他にも映画鑑賞中の客のマナーのとこで「「よろこび」も「悲しみ」も、今の時代に於ては、すべて自分ひとりのものとなったのであろうか」と嘆いていらっさったり、地方の宿に泊まった時の対応が人情溢れていて感心したり、一例としては客が起きてから炊くご飯とか「何時起きても舌がやけるような熱い飯が食べれらる宿というのは、おそらく、もう今の日本には皆無に等しいのではあるまいか」とな…何はともあれ熱々のご飯に感動するのは日本人のサガだよねぇ(笑)

 著者は時代劇関係者なので、やはりテレビの時代劇には一言申し候とある由…「ことに、時代劇のそれは、まことにひどい。大名の家来が、自藩の犯人をつかまえる場合に、幕府の役人のような姿をして出てくるし、大名の家老が大刀を差したまま畳にすわったりする」なんて、そんなのありませーんってか(笑)「演出家の多くは、カメラワークとか、前衛的な音響効果とか、そんなものを覚えてしまって、そんなことに浮き身をやつすことが「新しい」のだと思っている」って、技術論や芸術論に走っていそーだもんなぁ(笑)

 さて、その他の面白エピについては本書をドゾ。日常から何からこのごった煮感が本書のキモだと思われまする(笑)最後に個人的に本書で一番ハーヘーホーと思わされたとこが、「人材」小栗上総介の項でしょーか?所謂幕末の志士の一人ではありますが、こちらの方は幕臣、かの勝海舟と派を競った人といった方がいいのか?まぁともかく、幕末の幕府の人材の中ではぴか一の方ではあったと思います。ただ、個人的には隣に住んで欲しくないタイプかもなぁとは思うけど(笑)何というか、できるし、きれるんだろーけど、典型的な生真面目のタイプみたいだしなぁ…いい加減な己として近づきたくないよなぁ…

 隠居しているその上総介の最期が官軍に捉えられて首をはねられるとな…人材的に残すべき才能の一つだったよなぁと思いつつ、性格はアレでも(笑)それはともかく西郷隆盛といい、つかえる人物を懐に入れる事が出来なかったところが、明治政府の限界だったという事でしょねぇ…やはり、物事、器がものを言うと…

 その上総介の刑の前の言葉が凄い…「このようなときには、いかなる正義も通用するものではない。みれんを残すな」とな。負けを受け入れる器がある殿方は、絶滅危惧種としか言いよーがないよーな(笑)

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