« 透徹した文体を愛した人… | トップページ | 無所属、中立、肩入れ、超然性? »

2013年2月19日 (火)

美の殿堂?

和家具  小泉和子 編著  平凡社

 別冊太陽のシリーズ本なので、判型はA4位あるわ、写真多いわで、むしろ雑誌形態に近いのかなぁ?写真集みたいな、図録的なノリもありか?さて、和家具ですけど、この和家具という言葉もできたのが昭和の初めというから、結構新しい言葉ではあったのか?維新後、洋家具が増えて、家具と言ったらどっちか分からんという事で、和物の方を和家具と呼ぶよーになったとな(笑)このパターンは、和菓子とか和服と同じであるとか(笑)ちなみに和家具という言葉をアピールしたのはデパートだそーで、何事も商業主義が走るとゆー事でしょか(笑)

 で、まぁ、和家具、百聞は一見にしかずでして、これは本書の写真を見なされの世界かなぁ?ピンきりありますけど、やはり奈良のそれから江戸の後期までは、和家具は一部特権階級の物が多しの世界かなぁと…庶民が家具を普通に持てるよーになってからはバラエティが増えているというか、むしろ質実剛健になった気がするけど(笑)

 何とゆーか、家具も季節のしつらえの一つで、季節ごとに使う家具が違ったり、また客がくるごとにこれまたしつらえが違ったり、日本の家具は蔵からの出入りが激しい模様…もしくは蔵から一生出ないのが普通だったとか…箪笥が室内に年中無休で置かれるよーになるのはWWⅡ以降、外人さんが大挙して来てからなんですと…彼らが部屋に家具おきっぱなしなの見て日本人もやってみたと…相変わらず日本人しているよなぁ(笑)

 アリス的に和家具…夕陽丘はマンションだし…どー見ても洋家具しかないよーな気がするのは気のせい?でも北白川は和家具の世界かもなぁと…婆ちゃんの嫁入り道具なんて、多分和家具っぽいと思うんだけど、ロココ調だったらそれはそれで凄いが(笑)ただ、准教授の部屋の机なんかは、文机みたいなノリだと似合いすぎてこあい(笑)

 本書にも幾つか文机掲載されているんですが、利休桑机の素っ気なさは逆に凄いインパクトかも?見よーによっては単なる露台というか、長椅子にも見えるが(笑)明治大正期に作られた抽斗机はシンプルだけど、おべんきょ用には非常に向いているよーな気が?色も黒だし、これは下宿に置いて欲しいよな(笑)

 後、和家具で准教授的に是非あって欲しい物としては、煙草盆でしょー(笑)これが何というか、シンプルな物もあるけど、実に洒落ている…絵になるというか、はまり過ぎの気がしないでもないけど、これは一つあると渋いよなぁー…

 さて、本書は伝説のというか、有名指物師が三人程紹介されていまして、小林如泥、前田南斉、齊藤如齊のラインナップ…かの松平不昧の下で松江藩おかかえの指物師で不昧好みという事になるんだろーけど、写真見る分には前田南斉の作品の方が好みかなぁ?いやー小林如沼の作品が一番武家っぽいとは思うけど…

 どーも和家具というと、触っただけで壊れそーな華奢なのと、象が踏んでも壊れないみたいな丈夫そーなのの二択のイメージしかなくて、今一和家具ピンと来なかったんですが、近世の皆朱の椅子は色といい形といい、今でも十分通用するモダンなデザインだよなぁと思う…古さがないというか、言われなければ昔の作品だとは思えない出来のよな?

 後個人的に欲しいなぁと思ったのは茶箱ですかねぇ…茶道具を入れて野点でもする為にあると思うんですけど、茶碗や棗や茶筅とかを入れた箱が実にかわいい。一種のピクニックグッズと思われなんですけど、日本的凝りが凝り固まっているとこが実にいー仕事してますね、なんですよ(笑)

 他には、和家具の素材として、桑、ケンボナシ、欅、タモ、楢、桐、黒柿、桜、朴、栃、楓、樟に、檜、杉、一位、紫檀、鉄刀木、カリンなどが使用された模様…指物系というか、小さいの系に桑が多い気がしたけど、これは気のせいなんだろか?

 ついで和家具の分類としては、指物、古典調、唐物調、民芸調、近現代作家の作品の五つに分かれる模様…ちなみに指物だと素地っぽい仕上げだし、古典だと漆工芸系だし、唐物は中国風だし、民芸系は所謂のどっしりした感じの和家具だし、近現代系は明治以降の作品という大まかな区分けがあるみたいです。

 本当、本書は読め以前に見ての世界ですので、興味のある人は本書をドゾの世界かなぁ?奈良のそれも、現代作家のそれも違うと言えば違うけど、何となく日本というか、デザインが日本っぽいとこが和家具かなでしょか?唐物といってもやっぱり、日本なんですよ(笑)これは一つのですかばーじゃぱんではなかろーか(笑)

 目次参照  目次 グッズ

|

« 透徹した文体を愛した人… | トップページ | 無所属、中立、肩入れ、超然性? »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

グッズ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 美の殿堂?:

« 透徹した文体を愛した人… | トップページ | 無所属、中立、肩入れ、超然性? »