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2013年2月 5日 (火)

ならぬものはならぬものです…

国家の品格  藤原正彦  新潮社

 いやー、いつも人から遅れているよなぁと自覚しているんですけど、これはもー一周どころの騒ぎではなくて、軽く三周半は過ぎているよーな(笑)落ち着いて読もうなんて思うと、時間は無駄に経過していくという事でしょーか?本書では読書は大切とありますが、読んでも生来のボケは治らない、と…

 で、読後の正直な感想は、タイトルはむしろ国民の品性ではなかろーか?それを国も国民も自覚して進まないといけないよ、とそゆ事なんでしょかねぇ…または論理主義の終焉でしょーか(笑)もしくは合理主義の破綻とか…よーするに21世紀の西洋型思考の失敗という事に行きつくよーな?

 と、その前に本書は初っ端に「私は、自分が正しいと確信していることについてのみ語るつもりですが、不幸にして私が確信していることは、日本や世界の人々が確信していることとしばしば異なっております。もちろん私ひとりだけが正しくて、他のすべての人々が間違っている。かように思っております」と言い切っているところが素晴らしス。この科白、日本じゃなかなか言える事じゃないよなぁと…その一点だけでも本書の価値は十分にあろーかと思いまする(笑)

 アリス的に、どだろ?もともと関西というか、大阪は情の街的ニュアンスが大きいよーな気がするが?

 さて、近代史として主に産業革命などによって武器の発達が、西洋各国の躍進、植民地化を推進したと言い切っていらっしゃいます。力でねじ伏せた、よーは暴力の歴史なんですよね…「帝国主義や植民地主義には、きちんとした論理が通っています。「お前たちは劣等な民族である。劣等な民族は自ら自分の国を治められない。そのままにしておいたら、殺し合いや伝染病がはびこり、飢餓で死ぬ人も出てくるだろう。だから、劣等な民族のために、優等な民族であるイギリス人が統括してあげる」本当に親切な論理が通っているのです」って…ウルフ先生の国は昔から海賊紳士の国だもの…ですか…

 それにしてもパリ講和会議の時に日本が提案した「人種平等法案」が否決された事は、もっと大きく世界に発信していくべきだよなぁ…何かというと差別差別と口にする欧米人多しだけど、この時、米、英、仏、豪などが反対した事は忘れてはいけないんじゃなかろーか?戦前、差別主義の国はどこだったのか(笑)

 著者の標的は、その他、共産主義、実力主義、資本主義と槍玉に上がっています。そして、論理的に正しい方々、イデオロギーの末路について語っておられますので、詳細は本書をドゾ。噛んで含めるよーな表現が何とも(笑)結局は論理的に正しいからその道を徹底すれば、ぺんぺん草も生えない世界が待っているという事のよーです…

 そして著者が数学者だけに「「論理はカバーしない」ということです。数学のように論理だけで構築されているような分野でも、論理ですべてに決着をつけることは出来ないのです」と言わしめているのは…重い科白ですよねぇ…で、これまた最悪な人達というのが「情緒が欠けて、論理的思考能力はばっちり」というタイプだそーで…頭はいーけど心が伴っていない…最近そーゆー人が増えたよな(笑)

 人を育てなくちゃあかんぜよ、の世界なのかなぁ?「主権在民には大前提があります。それは「国民が成熟した判断をすることができる」ということです」まさに、そーゆー人に私は成りたいの世界だろか(笑)ちなみに著者によると「国民は永遠に成熟しない」だそーでだから、エリートが必要だとなるみたいですが…教養があり、大局観や総合判断力があり、自己犠牲もためらわない人…そんなノブリス・オブリージェな人なんて、あるんですかぁー?もとい、いるんですかぁー?

 その他、結局、情操教育が肝要だと言う話しになると思うのですが、暴力とは何か?また暴力を行使する時はいつか?みたいな話しで著者の父親の指導方針が一番納得できる話しかなぁ(笑)「弱い者を救う時には力を用いても良い」ただし、「一つ、大きい者が小さい者をぶん殴っちゃいかん」「二つ、大勢で一人をやっつけちゃいかん」「三つ、男が女を殴っちゃいかん」「四つ、武器を手にしてはいかん」「五つ、相手が泣いたり謝ったりしたら、すぐにやめなくてはいかん」けだし、名言です…こんなに毅然とした親なんて、今時どこにいるんだろー(笑)

 さて、グローバリズム礼賛のご時世なので、英語教育の低年齢化も著者的に反対みたいです。英語より国語、「祖国とは国語」とは、山本夏彦も言ってたよーな(笑)「経済的その他の意味で本当に効率的な世界が作りたいのなら、例えば明日生まれてくる赤ちゃんから全員、世界中で英語だけを教えるようにすればいい。そうすると三十年、四十年後には、この世界で外国語の勉強などという骨の折れることをする必要性はまったくなくなります。みんなが英語で意思の疎通が出来る。政治や経済ばかりでなく、あらゆる点で素晴らしく効率的な世界ができあがります」何かもー素晴らしき新世界な世界が展開するってか(笑)

 さてさて、「いま海外に百万人近い日本人が住んでいますが、その中のどれぐらいの人が尊敬されているでしょうか。羨望はされても尊敬されている人は非常に少ないのではないでしょうか」となると、もー、事実とはいえ、尊敬と羨望の違いが分かる日本人…果たしてどれ位いるのか?これまた世の中はき違いしている人が多いのも実情だしなぁ(笑)

 大英帝国のとんでも国家末裔のイギリスも「紳士階級の人々は、一般にそうです。金銭を低く見る。ロンドンのシティに務める金融マンの中には、たたき上げで金持ちになってる者がかなりいます。それでも彼らは尊敬はされません。いくら大金持ちになったところで同じです」という気風らしい…何かと、セレブがもてはやされる国とは違うんですよねぇ…

 何とゆーか、経済大国日本ですけど、文化国家、教養や礼節はどーなのよ、という話しになるのかなぁ?品性を無くしたら、人としても国としても終わりなんだよと…「そもそも今のアメリカに、手前勝手なナショナリズムはあっても「品格」はありません」ときっぱり言い切るところ、先生、米に何かあったか?他にも例がいぱーい掲載されいますので、詳細はこれまた本書をドゾ。

 ザビエルやモースやハンチントン他の外国人の方の日本観についても本書をドゾ。何とゆーか、昔から日本って、ボロは着てても心は錦な世界だったんだなぁ(笑)中でも駐日仏大使だったポール・クローデルの言葉「日本人は貧しい。しかし高貴だ。世界でただ一つ、どうしても生き残って欲しい民族をあげるとしたら、それは日本人だ」とパリで言ったというのがスゲェ…ラストサムライのモデルも実は仏人だし、仏人もアレな面は多々あるけど、美意識はやはり世界最高峰だったとゆー事ですかねぇ…いざとなれば美に殉じるみたいな?だって、この頃って米では日本人を絶滅させろっで国民の八割が賛同している上、その後原爆落として平気な国民と国家なんですよ…

 こー言ってはなんだけど、これから先米人の言葉は世界に残るのだろーか?と他人事ながら心配になるよーな(笑)普遍性のある言葉をその時口に出来るのも、やはり伝統と教養なんでしょかねぇ…まぁ、日本人の言葉もどこまで通用するのか?はありますけど(笑)

 21世紀をどう生きるか?の一つの提案というか、示唆だと思いますが、そして著者の意見に賛否両論ありそーだけど、「日本は有史以来、ずっと「異常な国」なのです。遠くの国はもちろん、近隣の国ともまるで異なる国でした。これからも、「異常な国」であり続けるべきだと思います」とゆーのは、良くも悪くも日本人だからでしょか?異常というより、特異な国と国民性だと思いますが、ローカルにはローカルの生きる道があるとは思うと…多様性だよ、世の中はとなれば、外国語も外国人も見よーによっては、所詮、外来種に過ぎない訳ですから(笑)でも人に使ったら差別だぁーと喚かれそう、差別じゃないんですよ、区別ですなんて論理は受け入れないんだろーしなぁ(笑)

 最後に本書で一番インパクトのあるコメントをして下さったのは著者のブリュッセル在住の友人のコメント…自宅のベットの下にライフル銃を所持するにあたって「EUの拡大で国境がなくなったら、東ヨーロッパの貧乏人たちが西ヨーロッパに出稼ぎに来るようになった。西の果てのベルギーでベンツやBMWなどの高級車を盗んで、そのままノンストップで東ヨーロッパまで逃げてしまえば、誰も捕まえられない」とな…よーは自衛の為なんですが、EU拡大によって治安はどーなってしまったのか?車泥棒も捕まえられないんじゃテロ犯はどーなんだろ?と素朴な疑問が?

 まっともかく本書は、日本人としての品性を大切ねの啓蒙書だったんだろか?と振り返りつつ、まずは騙されたと思って目を通してみたら?かな(笑)これも一つの武士道のカタチだと思いまする。カタチから入る、まさにジャパネスクっすよねぇ(笑)

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