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2013年3月24日 (日)

昨日を約束しなくていい?

ニューヨーク地下都市の歴史  ジュリア・ソリス  東洋書林

 タイトルだけで何かハリウッド映画か?な気分にさせられるけど(笑)真面目にNY地下探険史かなぁ(笑)NYの地下というと、アリゲーターの住処みたいな都市伝説が思い浮かぶんですけど、それ以外にも、吸血鬼とか、怪人とか、幽霊とか、お化けとか、エイリアンとか、いやー何でもいそーな気配が(笑)実際のとこはホームレスとジャンキーな人が主みたいだけど…やはり米、都市伝説は大切にか(笑)

 どーも、NYの地下発掘史的には18世紀末というべきか、19世紀初頭というべきかが始まりっぽいんですけど、それから地下水道だ、地下鉄だ、摩天楼だと堀りも掘ったりで、現在地下にどのよーな穴があるのか?は誰も知らないというか、把握できていないのが現状のよーです…米って…

 そんなトンネル探険を趣味にしている人のお話というか、エッセイ、レポ?が本書という事になるんでしょーけど、本書を拝読した一番最初の感想は米人の書いた文章だなぁ(笑)かな…NYっ子でもいいんですけど、ええ、地元愛がにじみ出ておりまする(笑)

 単純に楽しい旅だぁという無邪気さだったんでしょーけど、やはり例の9.11以降は、個人が地下に潜る事はかなり難しくなってきているみたいです。閉鎖されたり、地下鉄の路線とか、その他の細かい配置図は閲覧できなくなっているとか…そんな中でもめげずに探険繰り返しているんだから、著者も筋金いりの地下おたくなのか(笑)

 アリス的にNYというと、残酷な揺り籠の鮫山警部補位でしょか?後は地下…こーゆー廃墟っぽいとことかはアリス好きそーだよなぁ(笑)特に地下鉄の廃線跡というか、それ以前みたいなのは暗い宿つながりになりそーか?ああ、後、NYと言ったらアリスの神様EQか(笑)後アリス的というなら、クラブ21でしょか?米にしては長く続いているレストランというか、バーというか、一言でいうならクラブですか、ええセレブの集うところというか(笑)でその顧客リストにあのダリも入っているんですよ、奥さん(誰?)他にもボギーにシナトラにキッシンジャーにケネディその他の皆様がいらっさいます(笑)

 それにしても、NY、歴史がいかにも米的のよな(笑)水道工事も米らしく、公的機関というより、私企業によるものだったよーで、18世紀末の水道工事、マンハッタン・カンパニー(アーロン・バー)によって水道管が各家庭に繋がれて水道代払うよーになったそーだけど、その内容が「バーが重視していたのは、近代水道の提供よりも、むしろいかに儲けるかということであったのだ」そーで、当初の計画の水源開発なんて勿論せず不衛生な貯水池の周りに井戸掘って水提供って…衛生問題はどーなる?ちなみにこれでボロ儲けしたバー氏は、銀行を設立したとな。「これが今日のチェース・マンハッタン銀行である」って…米ェ…

 まぁ衛生については、NYあまり考えてらっさらなかったというか、気にしていなかったのか?これまたちなみに「衛生という問題に関してだけはかなり遅れていた。ほんの百五十年前までは「全米一臭い街」というありがたくもない評判が立っていたほどである」とな…お風呂以前に、街ごとだったんですね、米ってば(笑)

 19世紀も後半になって地下鉄導入する事にするんですけど、こちらも勿論国鉄ではなくて、私鉄なので、まぁいかにも米らしく儲かりまっかの世界かなぁ(笑)紆余曲折波乱万丈なので詳細は本書をドゾ(笑)20世紀初頭にマンハッタンとニュージャージー間にトンネル掘って地下鉄がつながった時には「このトンネルを「建築史上最大の業績」と称えた」(@NYタイムズ)そな…さすがニューヨーク・タイムズ(笑)ちなみにブルックリン橋が完成した時には「エジプトにピラミッドに匹敵する」(アブラム・ヒューイット建設委員会代表)だとか…

 本書は豆知識も満載で、「「ドジング」というスポーツがとても流行っていて、ブルックリンの球団名が「ドジャーズ」となったほどである」とか…「チャイナタウンには、アメリカの他の同規模の地区に比べて、殺される人間が多かったと言われている狭い路地がある」とか…治安的にどーよでは地下鉄の連絡通路ですか、ショップモールとかないと人気がないのでかなりヤバいらしー…アヴェニュー・オブ・ジ・アメリカズという六番街のトンネルでは1990年7月に「女性が暴行を受ける」事件勃発…更にその後も警察は安全を確保できず「閉鎖を求めた」とな…でその閉鎖までの九ヶ月の間に「さらに四人の女性が被害に遭う」とか…さすが、NY、世界に冠たる犯罪都市は一味違うぜってか…

 日本人的には前の貿易センタービルの設計者が日系建築家のミノル・ヤマサキだったとこかもですけど、やはり一番のそこはコロンビア大学の地下でしょーか?ちなみにこちらブルーミングデイル精神病院の跡地に建てられたそーで、その地下は「民間のものとしてはアメリカ最大のトンネル・システムがある」とな…この地下の攻防については米的に一番の注目を集めたのは大学紛争の時らしーんだが、そちらの詳細は本書をドゾ。で、も一つの視点としては、「このトンネル・システムは、アメリカの原爆プロジェクト「マンハッタン計画」で重要な役割を果たしている」とな…

 マンハッタン計画とは、コロンビア大学からシカゴ大学に、そしてロスアラモス国立研究所へと拠点を移したのだとか…全てはここから始まったってか(笑)ちなみに放射線物質もこの地下道を使って運んだとも言われているそな…しかも「ちょっとした事故についても報告されている」って…米ェ…

 他にもいぱーいエピには事欠かないお話満載ですので、詳細は本書をドゾ。最後に一つだけ、これも実に米人らしーよなぁと感心したとこを一つ。「マンハッタンの歴史も現在のニューヨークの一部なのだという考えに対して、ニューヨーク市民が反感を抱いていることを報告している」(「ゴッサムの発掘」アン=マリー・キャントウェル&ダイアナ・ウォール)とな、「ニューヨークは、たいていの人にとっては未来にはばたく大都市なのだから」だとか…いや、その前向きさ素晴らしス…過去なんてそんなの関係ねぇ(死語?)なんですね(笑)「過去についてはあまり議論したくないのだ」って…歴史と伝統という言葉も米的には吾輩の辞書にはないなのか?

 もっと端的にその事を表しているのが例の9.11のビルについてのコメント。「世界貿易センターがなくなって、多くの人が悲しんでいるが、なぜなのか全く理解できない」「多くの人が亡くなったことはもちろん悲しむべきことだが、それさえ別にすればあの建物が破壊されたのは、とてもわくわくすることだ。どのみちニューヨークで昔のままのところなんてないし、あそこにはまたもっと大きなビルを建てればいいのだから」(クリス・ハケット)だそな…ちなみに氏はマンハッタン生まれでNYを「何よりも愛している」そだが…

 もー何とゆーか、米人、NY人の感性ってパネェという事でオケ?と、他人事ながらしみじみとしてしまう今日この頃…本当、米人って明日に生きているんですねぇ…

 目次参照  目次 国外

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