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2013年3月13日 (水)

若衆ワールドへようこそ(笑)

江戸女の色と恋  田中優子・白倉敬彦  学習研究社

 サブタイトルが、若衆好み…何かこれで全てが終わっている気がするのは気のせい?まぁ文化…なんでしょーか?取りあえずキーワードは、歌舞伎、浮世絵(春画)、美少年、異装辺りでしょーか?ちなみにこの若衆とは「社会的・歴史的に説明すれば、歌舞伎役者であると同時に色を売った少年たちの意味」だとか…広義でいくと「男色の相手をする少年たち」となるそな…ただ、江戸では特に男が熱狂していたというよりも、女が熱狂していたよーな気配が漂っていないか?というお話らしー…

 出雲の阿国で始まった女歌舞伎が、遊女歌舞伎に、ついで男歌舞伎に進んでいった訳だけど、一つ歌舞伎というのは芸を売ると同時にイロも売る商売だったよーで、そこに出演している、又は駆け出しの若衆(異装の、女装の美少年)が男色だけでなく、女性ともというお話らしー…ちなみに性倒錯的なとこでは女装の若衆と女性とのソレとゆーソレ的なとこですか?詳細は本書と、機会があれば浮世絵(春画)をドゾ。振袖姿の若衆…何気に凄いぞ(笑)

 とゆー芸と色の抱き合わせセット販売もアレですけど、江戸の凄いとこは、所謂普通の青少年、ええ元服前の美少年も範疇にあるという事ですよねぇ…ついでに言うと街で物売りをしてるのもたいてい美男だったそーで、逆に美男でない男の物売りが笑い話になっている位だとか…殿方も見かけが全てってか?で、そーゆー美少年達に江戸の女性は群がっていたと、そゆ事らしーんですね…江戸女は美少年好きって、どよ(笑)

 アリス的に若衆、美少年…うーん、スイスの美少女アリスか(笑)ただ、どーも江戸の女性達程に関西方面、京都・大阪では美少年祭り状態ではなかった模様…やはり男色系って武家系が主流という事なんでしょかねぇ?戦場で女いないから始まったらしーそれも、太平の世となればいますからねぇ…その手の人以外には切実度が違うだろーし、ついでに寺関係のそれも時代が下るにつれて下火だとか…ええ、妻帯は許されていないだけという解釈なら、色だけに走るなら女ありってか(笑)かくて若衆の主戦場は女性達の方へと(笑)

 まぁ江戸の下半身事情はともかく、この若衆ブームは「今で言えばアイドル歌手にあこがれる傾向の女性たちであり、若衆市場の仕掛けもそれを承知で動いていた」とな…老いも若きもミーハーにってか(笑)ちなみに美少年ですから、時間制限のある世界なんですよね…大人の男が好きなんじゃなくて、かわいい美少年が好きな世界ですから(笑)ある意味、今週の若衆、一番人気は誰それの世界か?

 詳細は本書をドゾですが、何とゆーか、一番おろろいたのは、今となっては世界共通語ですか?のかわいいという単語ですかねぇ…この、かわいい、今だと女の子とか小動物に言うのが一番ありていだと思うんですけど、当時は女性が男性に使う言葉だったみたいなんですよ…「若衆を誘惑する女たちは、大抵年上であるせいもあり、「かわいい」の連発だ」とな…「自分の恋人を「かわいい男」とも言う」とか…ニュアンス的にかわいいといとおしいが同じよーな意味合いで使用されていたとしても、やはり昔から女性はかわいいものが好きだったんですねぇ…

 後、江戸性風俗的にへーへーへーと思わされたとこは、「もともと役者買い、陰子買いは、遊女を買うよりも高いとされていて、有徳(金持ち)の階層にしか手が出なかった」とな…殿方的な男色も、女性による若衆道楽も、その方面で調達しようとすれば客層は限定されてしまうとゆー話らしー…ただ、パンピーだって買うに至らなくても日常に目にしている訳で、眼の前にいれば関わりは生じるという事で…いやー女性陣は若衆がお好きの世界だった模様…

 まぁ例として上げるにはどーかと思うけど「女たちは、男が何と言おうが、若衆好みをやめたわけではない。ここに挙げられた奥女中を例にとれば、役者買いや小姓買いばかりでなく、代参を理由して児小姓やら恋人の若衆やらに会っているし、御錠口までの出入りの呉服屋の手代や小間物屋の優男にうつつをぬかしているし、年に一度の宿下がりには家にも寄らず恋人の若衆のところへ駆けつける」って…若衆を中心に世界は回るってか(笑)

 何とゆーか、日本の性文化について考えるでしょかねぇ(笑)面白いと言っていいのか、日本の性ってリアルより幻想に生きるみたいなとこが何とも…遊女にしても「現実的な生々しさをもたない女たちだった」とな…「食べない、ご不浄に行かない、お金を知らない、独占欲をもたない、あらゆる能力がある」という実に都合のいい女ってか…若衆の方も優しく、美貌で、若いとな…ついでに男性性をかんじさせない男って…男女共にエロスより、リアルより、ファンタジーを熱愛していたって…二次元の嫁乙の世界だったんだろーか?

 まぁ、何にせよ、江戸には女性側主体の愛といっていいのか、の愛の世界があったんですよと言う事で、夢想世界でも、愛だろっ愛には違いないと(笑)

 目次参照  目次 文化・芸術

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