« かわいい(笑) | トップページ | 昨日を約束しなくていい? »

2013年3月22日 (金)

おふくろのあじ?

パスタでたどるイタリア史  池上俊一  岩波書店

 イタリアというとパスタとピッツァの国というイメージだけど、パスタ一つとってもイタリアという国は奥が深いというか、イタリアという国が建国できたのも19世紀末ですから、パスタとイタリア半島でしょか(笑)とにかく、ローマ帝国崩壊の後のイタリア半島は略奪と放置と属国(属州?)という他国支配の時代が長く続く訳で、後にヴェネツィアみたいな都市国家的な国というか、州というか、街が出てくるけどイタリア全体からいくと、どだろ?のノリだし…国家統一はある意味イタリア人の悲願でもあったよーで…

 とゆー大まかなイタリア2000年の歴史を追いながら、国民食となったパスタを絡めて話は進むと(笑)ちなみに現在一人当たりのパスタ消費量はダントツで伊人なんですねぇ…国別で一番はやはり人口の差から米に譲るみたいですけど(笑)更に本書によると、「イタリアでは187のパスタ製麺所で一万人が働き、年間319万トンのパスタを生産」しているとな…2005年の統計なのでユーロ危機の昨今増えているのか?減っているのか?気になるとこではありますけど、それにしても凄い量だよねぇ…で、勿論これは乾麺としてのパスタだから、生麺としての手打ちパスタを入れたらドンダケェーの世界か(笑)

 パスタ起源については、どーなのか?紀元前4世紀にはエトルリア人のお墓からパスタ用というか小麦こね用というかの器具が描かれているそーな…小麦あるとこパスタあり?取りあえずパンとオリーブ油はギリシャから入っていたらしーが…取りあえずローマ帝国にはパスタの一種、ラザーニァもどきはあった模様…ただ、茹でるじゃなくて焼くか揚げるという調理法だったよーで、パスタというと一番に思い浮かべるトマトソースに絡めてみたいなノリではなかったよー…

 アリス的にパスタ…絶叫城での片桐さんとのイタリアンかなぁ?どっかでインスタントのパスタも食していたよーな記憶があるが?喫茶店でも食べていたよーな?うーん…イタリアンのイメージでは朱色なんだけど(笑)

 さて、長いゲルマン支配の下で実はパスタはというか、パスタもどきは一端長い眠りにつくみたいで、その間は小麦はどちらかというとパン系に使用されいたよーで、また小麦をいつでも食べれるというのは庶民的にはありえない状態だったらしく、更に富裕層というか、支配層が肉以外の食事は軟弱者な世界感をお持ちだったよーで、パスタは忘れられた存在だったよー…よーやく、パスタ復活を確認したのは13世紀末位らしー…修道士がチーズをかけたラザーニャを食べているシーンが「年代記」(フラ・サリンベネ)に記述されているからだそーで…

 で、この辺りのパスタはどっちかというとスープバスタに近いよな?ミルクとかスープで煮てチーズかけて食べるという…取りあえず、11-12世紀に生パスタが復活したのではないか?というのが一説…ちなみに生パスタは北イタリアで、乾燥パスタは南イタリアでという事になるそーな…そしてこの乾燥パスタはアラブからで起源もそちらとなる模様…小麦も北は軟質、南は硬質と何かとイタリアは北の南では志向というか、物が違うんですねぇ…

 ただ同じ北伊でもジェノヴァは乾燥パスタの生産地として中世から19世紀の半ばまで優勢を果たしたそーなので、これまた伊という国は一口で語れないとこが多しってか(笑)

 言葉的に面白いのがマッケローニでして、中世ではこの言葉がパスタ全般を指した模様…これにヴェルミチェッリとか、まぁ言葉は変化していくものですが、それにしてもこの言葉がマカロンの語源になるんだぜぇーとは驚きです(笑)

 パスタ調理法も昔は具なし、日本的に言うならかけ蕎麦みたいな感じだったのが、チーズふりかけてが中世、大航海時代になると食材が色々入るよーになって、唐辛子きたーとなり、砂糖とシナモンで甘いパスタできたーとなり、トマトきたー、かぼちゃきたー、トウモロコシにジャガイモきたーとパスタ的に料理革命っスかねぇ(笑)かくして、パスタ普及に役だったと…今まで南伊は野菜食いが多かったのにパスタ食いにシフトしていく訳ですねぇ…とはいえ庶民にはお腹いっぱいパスタを食べる事は夢見る程の事だったよー…

 ;それにしても中世の頃から伊はレシピ集の本の数が他国を圧倒していたよーで、何とゆーか伊はどこまでいっても伊だったんだなぁと、食に関心のあるなしって国民性というか、伝統なのか?まぁ本に関してはいっぱいあってなの世界ですが、一つだけあげるとしたら「料理の科学と美味しく食べる技法」(ペッレグリーノ・アルトゥージ/1891)でしょか?伊国民全体に与えたインパクトは物凄かったという事で詳細は本書をドゾ。食と国がこれほど密着している国って、日本人としては最早他人とは思えないノリ(笑)

 女性問題とパスタとか、移民問題とパスタとか、国際人としてのパスタとか、紆余曲折してますが、仕掛けられたり、仕向けられたり、パスタの意味合いもなかなかどーして平坦ではない模様…この辺りも本書をドゾかなぁ?まぁマンマの味の虚像については、フェミニズム辺りが勃興する訳だよなぁと笑うしかないよーな気がしますが…

 本書は最初から最後までパスタな話しでありながら、歴史と連動しているとこが凄い…何か読みながら伊の大まかな歴史街道を辿る旅のよな?これまた詳細は本書をドゾですが、本書そのものがジュニア向けなので文章が平易で分かり易いのがありがたい…で、最後に本書、一つだけここはっというとこを上げるとするならばチェーザレ・マルキのお言葉かなぁと思いまする。

 曰く「我々は、一民族というよりも寄せ集めの集団だ。しかし昼食の時が鳴ると、スパゲッティの皿の前に座って、この半島の住民たちは、自分をイタリア人だと自覚するのである…。兵役も、普通選挙(権)も-納税義務はいうまでもなく-、スパゲッティほどには統合作用を発揮することはない。リソルジメントの父たちによって夢見られたイタリア統一、それを今日体現するものは、パスタ・アシュッタなのだ。」って…胃袋でまとまろーイタリアってか?恐るべし、イタリア人(笑)

 目次参照  目次 国外  目次 食物

|

« かわいい(笑) | トップページ | 昨日を約束しなくていい? »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

食物」カテゴリの記事

国外」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: おふくろのあじ?:

« かわいい(笑) | トップページ | 昨日を約束しなくていい? »