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2013年3月 6日 (水)

美女はほんの皮一枚にすぎない?

美女の骨格  宮永美知代  青春出版社

 サブタイトルが、名画に隠された秘密なんですが、何の本かというと美術解剖学の本でしょか?人を描くにはまず骨格からと言うと何となくダ・ヴィンチを思い浮かべますが、取りあえず本書は骨格、骨の本と見て間違いないよーな?で、前半の1/3は骨の、主に顔の骨の構成について語るかなぁ?

 で、顔というのはパーツの問題も勿論あるけど骨格の問題もあるんですよ、と…美人とは両方揃ってナンボの世界なんだなぁと思いますた(笑)骨格の影響を受けていると思われる顔の要素としては頭の形、額の形、鼻に頬に顎だそな…逆に目とか唇は違うとか…尤も眼窩の傾斜によって目が釣り目がちかタレ目がちか決まるそで、やはりお骨さまは見ていたの世界か(笑)唇も歯列の影響でたらこ唇かどうかの分かれ道らしい…

 また骨を見れば性別はすぐに分かるそで、成長期であれは一才刻みで年齢も判定できる模様…詳細は本書をドゾですが、「男性の骨格は大きくて出っ張りが多く、ゴツゴツした感じであり、女性の骨格は男性より一回り小ぶりで比較的なだらか、滑らかで繊細にできている」となそな…とゆー訳で最近流行りのおねぇ系ですか?は「ファッションの面でもメイクの面でも"女性になる"のは、そう難しいことではありません。実際、どう見ても女性にしか見えないということも珍しくはないでしょう。しかし、骨格はなかなかカバーできないのです」とな…そーゆーもんなのか?成程、女装の世界も奥が深い…

 アリス的に骨格というか、骨…何とゆーか白骨死体の方かしら(笑)准教授なんかは解剖学をマスターしていそーだけど?どだろ?

 さて、骨って環境によっても変わってくるそで、例えば鼻の高さの高低とか、目の一重瞼、二重瞼の違いって南北問題とは知らなんだ…低い鼻、一重の瞼って実は寒冷地対応だったのか…寒さに負けずで進化した訳ですね、そーですか…後身近なとこでは噛み癖とか、寝癖とか、それで骨が歪んでいくと…いやーにちにちの事ってやっぱ影響していくものなのね(笑)

 美術的なとこに入って、絵画とかを描く場合顔はパーツをメインに描くよねが古代からずっと続いていたそーで、骨格を意識しだしたのはルネサンスからだとか…「人間の裸体をさらすことなどあり得なかったキリスト教的価値観が支配する世界で、人体の姿かたちを理解するには、解剖という方法以外にありませんでした。解剖によって、外貌に表れる筋肉や骨格がどのような構造を持っているのか、動きにともなってどう変化するのかを知りたい…。解剖台の遺体に向けられる芸術家の注視が、熱っぽいものだったことは想像に難くないでしょう」とな…かくて画家は解剖に向かうってか?

 処刑された罪人の遺体を解剖していたよーですが、これは洋の東西を問わないんだなぁと思いつつ、いかにも欧米か?なとこでは「男性と女性では、まず女性が対象になりました。当時、女性は男性より劣っていると考えられていたからです」アダムのあばら骨で出来ただけってか(笑)

 それに伴いメディカル・イラストレーションとかムラージュとかについての詳細も本書をドゾ。それにしても模型にも解剖のヴィーナスとかつけられているものがあるのか?さすが美の国イタリアなのか(笑)

 ダ・ヴィンチとミケランジェロの詳細も本書をドゾ。やたらと逞しい女性を描いてる印象があるミケランジェロも解剖の下地はちゃんとあるそな…トーシロ的にはダ・ヴィンチが静止している絵なら、ミケランジェロは躍動している絵に見えるけど、ここで問題なのは骨格だからなぁ(笑)

 さてさて、日本で初めて美術解剖学の講義を行ったのが森鴎外とは知らなんだ…東京芸大での話し…ついで後藤貞行、久米桂一郎、西田正秋、中尾喜保と続いていったそーで、一つの美の系譜でしょーか?ちなみに美術解剖学会は1994年に発足したというから、何とゆーか美術解剖学、古くて新しいの世界なのか?ついでに言うと印象派以降抽象画が席巻していく現代絵画の中で、美術解剖、古いわぁーっ時代遅れやわぁーっいらんわぁーっという空気もあったよーで…科学界だけじゃなく、美術界もそれなりにアレなんだなぁと(笑)

 日本人の骨格の変化的なとこでよく縄文人と弥生人じゃ違うは言われるけど、鎌倉人の顔は長かったとか、江戸では貴族顔と庶民顔の二タイプあったとか、そして現代は皆絶壁頭タイプと言っていい位多いとは…長頭顔が主だった鎌倉と、超短頭顔の現代人、同じ日本人でも出会ったら全然違うという事になるんだろーか?うーむ…

 日本における美人画の変遷なんかもなるほろなぁと飛鳥の昔の鳥毛立女屏風からですから、美女…色々あるんですよ(笑)まっ詳細は本書をドゾ。同じ浮世絵でも時間の流れで変化しているし、ちなみに著者によると「縄文顔をもった美女の典型としては宮崎あおいさんを、弥生顔をもった美女の典型としては藤原紀香さんを挙げておきたいと思います」だとか…骨的にそーなのか?

 それにしても時代関係なく美女の条件としては、鼻すじが通っている事と、鼻を中心にした目と口の配置バランスがいい事だそな…「こうした特徴を持つ顔は、"可変性"のある顔といえます。どういうことかというと、メイクアップ次第でまったく違う顔をつくることができるということです」って…ブルータスお前もか(笑)

 かくして美容整形についてのお話は本書をドゾ。いやまぁー双方色々あるよなぁ…本書的にはオルランという仏人のパフォーマンス・アーティストがスゲェ…芸術ってこんなに体当たりなものだったのか…ここまで徹する事が出来れば本望というか、モノホンを超えるよなぁ…痛烈すぎてこあいけど…

 骨格に沿ったメイクをでのポイントは眉からなんだそーですけど、アリス的には京都という事で舞妓さんの化粧でしょか?真っ白に塗って骨格を消すとこから始まっている化粧法らしい…「美醜を問わず、誰にでも美が受け入れられ、保証されるような化粧。それを目指したと考えることもできます」とな…舞妓さんというと特別の存在のイメージがあったけど、むしろ誰でも美人になれる法の方だったのか?

 まぁ何とゆーか、美について化粧もそーですけど後天的なとこで頭蓋変工とかもありまして世界的なそれについての詳細は本書をドゾ。刺青とかね、いやもー本当に美の追求、美の基準はパネェっす…

 とゆー事で美女の骨格とは何だ?というと、著者によると時代性を備えている事と、時代の先取りをしている事だそーで、詳細は本書をこれまたドゾですが、これって日本的に言うと旬とはしりの世界じゃなかろーか?で、名残はいらねぇとゆー事か?

 それにしても美に関しては普遍性を持つって難しい事なのかなぁとふと思う…「そもそも「美」という漢字は、「大きい(よく太った)」「羊」を意味しています。かつて食べることが生きることの第一義であった時代、太った羊は美しいとみなされてきたのです」からするとメタボ万歳なんですよ(笑)まぁ見た目の変化は時代と共に変わるにしても、食感とか触感とかは根強く残るのかなぁと、これまたふと思ったり…だって、固いより柔らかいでしょー(笑)

 目次参照  目次 文化・芸術

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