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2013年3月 8日 (金)

ファーストレディは今日も大変?

プリンセス・オヴ・ウェールズ  デボラ・フィッシャー  創元社

 サブタイトルが英国皇太子妃列伝なんですが、まぁその通りの本だと思います。プリンス・オヴ・ウェールズが英国皇太子を指すよーになったのが、イングランドがウェールズを征服した1282年以降の事…それまではウェールズ人のプリンセス・オヴ・ウェールズがいたそーな…まさにウェールズ国内での話しとなる訳だけど(笑)何人かいらっさって、本書の初めにちょこっと載ってます…ウェールズ的前振りでしょか?

 そして、ウェールズの征服以来、プリンス・オヴ・ウェールズという称号はイングランドの皇太子の、そしてその妻がプリンセス・オヴ・ウェールズの称号をうける事になった模様…700年以上前なんだから、相当数の皇太子妃がいそーなもんだけど、本書発行時では表向きには九人しかいなかった模様…で、何でこんなに数が少ないのかというと、結婚しなかった皇太子も多かったというのと、ついでにプリンス・オヴ・ウェールズの称号を贈らなかった王様(父親)も多かったよな、更に王子達は病気もあったけど、政争で殺されている事も多々あったよーで、そしてもっと凄いのはプリンス・オヴ・ウェールズを受けてはいても王様になった人は少なしというとこ…英国の後継者争いもパネェという事でしょか?

 てな訳で、本書に出て来るお姫様は、ジョーン・オヴ・ケント、アン・ネヴィル、キャサリン・オヴ・アラゴン、キャロライン・オヴ・アンズバック、オーガスタ・オヴ・サクス=ゴーサ、キャロライン・オヴ・ブランズヴィック、アレグザンドラ・オヴ・デンマーク、メアリー・オヴ・テック、ダイアナ・スペンサーの九人プラス、マーガレット・ハンマーの十人となるそな…

 アリス的にお姫様に憧れ世代というと、黒鳥亭のマキちゃん位か?女子大生代表で貴島さんを持ってきても…憧れ…うーん、就活と婚活がいっぺんに出来ちゃうかもしれないけど、この商売というか、職業、身分、命がけだからなぁ(笑)果たして女子大生に人気があるのか?どーか?はいずこの人も皆それぞれに、でしょか?ついでに朝井さん辺りじゃ鼻で笑い飛ばしそー(笑)

 さて、本書に掲載されているプリンセスの話しの前に、やはり本書を読む前に英国史がある程度頭に入っている事と、ついでに王様の名前が頭に入っていないと辛いかも(笑)何とゆーか、イギリスの王様って同じ名前が多い…ヘンリー何世とか、ジョージ何世とか、で、それでも表記が名前で出ていればえーと多分何とか何世の人とあたりをつける事ができるんだけど、これまたその人の愛称とかで表記されていて、これ誰?な感が?お姫様の名前も似たよーなのが多いけど、王・王子達の名前の重複は日本人からしたら異常に見えるんだけど?現場にいる人は混乱しなかったのだろーか?それにしても英国、名前のバリエーションがそんなに少ないんだろか?こちらの方が謎だが(笑)

 でもって、プリンセス・オヴ・ウェールズだけチョイスして掲載されているとこは、前に読んだイギリス王室物語と形式は似ているけど、やはり現地の人(著者はウェールズ人だそな)と日本人が書いたのでは、すっきり具合というか、ポイント具合が全然違うよな…いやー歴史って予備知識が物凄く大切なんだなぁと痛感しますた…

 お姫様それぞれに対しての詳細は本書をドゾですかねぇ…社交界の華だった方もいれば、まぁ地味な方もいらっさったと…王子様的選択の余地がある時は身分のつりあう好みの女性という事になりそーだけど、実際は殆どが政略結婚ですからねぇ…ハノーヴァー朝の時なんかは王子が嫁さんゲットに熱心なのは、配偶者が来たという事で自分の収入が増えるから、それだけなんですよね…で、これに王妃の思惑なんかも絡んできて、勿論、宮廷でのファースト・レディは王妃様ですから、地味な王女様の方が都合がいいとかもあるんですよ…嫁姑以前にこれまた女の戦いがあったと(笑)そして、国、議会、宮廷、王様と皆様思惑が絡んできて…いやー、さすが大英帝国一筋縄ではいきません(笑)

 ちなみに、1337年にエドワード黒太子がコーンウォール公に叙せられてからは、このコーンウォール公爵領は皇太子に帰属するそーで、だからカミラ夫人はコーンウォール公妃を名乗っているのか?何とゆーか、肩書はそれぞれについて回るよなぁ?日本だとダイアナ元妃みたいな呼び方だったけど、英的には妃殿下の尊称がなくなって、プリンセス・オヴ・ウェールズの敬称は残るとな…ただし、「皇太子妃の称号を享受することはない」のだそー…

 とにかく、お姫様の生涯ですけど、総じて「これまでの章を読み返してみると、皇太子妃になることが幸せのレシピでないことはあまりに明白である。ダイアナの悲劇は前例のないことではなく、むしろ典型的である」辺りが、もーね…尤も王子様稼業というか、王族稼業もそれなりにアレで、一例としては「息子たちの世話に任じられていた乳母が彼らをいじめていたことを、彼女は王家の一員が指摘するまで知らなかった」とかあるんですよ、ちなみにこれメアリー・オヴ・テックの話し…という事は19世紀末から20世紀の話しでして、かの王位をかけた恋の王様も幼少期は苦労しているという事か?

 皇太子妃が、王族的というか、業務的に公をメインに生きるか、家庭的に生きるかは、その人それぞれによって違うけど、どちらを選択しても…ついでに家庭的というか、厳粛な王様もいたよーだけど、どちらかというと愛人・愛妾いぱーいの方が多い訳で、それで幸せな結婚生活なんて絵に描いた餅であるのはあまりに明らかなよな(笑)

 お伽噺の王子様とお姫様の物語みたいに、そして二人はいつまでも幸せに暮らしましたとさ、なんてそんなのありえへーんって言うのがリアルな話だとすると、世の中って…

 てな訳で、詳細は本書をドゾ。プリンセス・オヴ・ウェールズがメインですけど、ここでのポイントはプリンセスよりウェールズのよーな気がするのは気のせい(笑)これが、イングランド人が書いた文章ではなくて、ウェールズ人の書いた文章だという事なんだろか?いえ、平易な文だと思うんですけど、今まで出会った事のない文章・文体の雰囲気だったので、その点でも新鮮だったかなぁ?

 目次参照  目次 国外

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