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2013年4月15日 (月)

あ、ぼーとる、さんて(笑)

パリ、娼婦の宿  鹿島茂  角川学芸出版

 フランスで、閉じられた家、認可の家、社交の家というのは娼館を指す言葉なんだとか…さて、本書は最初から最後までメゾン・クロースのお話である。話というよりエッセイか?ノンフィクよりの、まっ男のロマンだねぇーな世界が展開、男性視点で見れば…女性視点で見るとこれは女工哀話に近いよな…これってありですかぁーな話かなぁ?

 さて、パリの娼婦史となるとこのメゾン・クロースだの、メゾン・ド・トレランスだのと呼ばれるよーになった19世紀規制主義があげられるらしー…どゆ事かとゆーと、売春は「どんなに厳罰を以てしても、またどれほど精神的な教育を徹底させても売春を根絶させることはできないというリアルな認識から出発している」とな…だから禁止しても無駄じゃけん、必要悪で法の下の売春でいーんじゃね?と…さすがパリ的思考というべきか?

 さてさて、ではどんな女性が娼婦になるのか?では「多情淫奔な女がみずから好んでこの職業に飛び込んだなどという事例は少なく」でして、どっちかというと、貧困と劣悪な家庭環境、も一つが奢侈への憧れだそな…19世紀パリ…中流以下は大変だった模様…でまぁ女性側は分かるとして男性方はというと「どうしても抑制のきかない男というのが一定数いるからである」だとな…需要が供給を生むそのまま突き進むと…でも新古典主義って仏じゃなかったっけ(笑)

 アリス的に何故これやねんって言うと、実は今日は准教授のお誕生日、34歳おめでとー企画なのか?いえ、世界一肩書のある男に認定したい位の准教授のプロフィールなんですが(笑)アリスが立て板に水のごとくのたまった中で燦然と輝く一番のソレはやはり、変態性欲の権威っ…ではなかろーか?と(笑)おかげで、変態と聞くと何故か一番最初に思い浮かべるのが准教授になってしまいました…有難う、アリス…

 そんな訳で(?)本書を手に取ってしまったのも、きっと准教授のお導き…それにしても変態…この言葉を連発するのも何だけど、所謂SMとか、糞尿系とか、その道の変態性欲系って娼館でも、所謂高級娼館がメインとは知らなんだ…並以下の娼館はその手のではなくて普通の(ここで言う普通も何だが…)性欲系なんだとか…

 で、これまたセレブにはMが多いそーで、ちなみにMは娼館では好かれたそな…ええ、商品を(この場合は娼婦を)傷つける可能性のあるSの客は嫌われたそー…「サディズムを好む客にはロクなのがいない」でして「中流階級の男、へぼ詩人、それに醜い女などがSの客筋だという」うーん…しかし、こーなってくるとDVなんかも中流系が多いのか気になるなぁ?

 歴史と伝統のメゾン・クロースですが、その女将とはどんな人かというと「強固な意志、活力、精神的・肉体的気迫、命令癖、雄々しく威圧的なところ、これらが女将に要求される要素である」って、ドンダケェー…警察権力と渡り合っていかなきゃならないとしても、戦闘能力半端ねぇー感じですか?

 さて、高級メゾン・クロースとなれば、内装も相当に豪奢で奇抜だったみたいだけど、その客筋も世界各国のセレブという事になるらしい…まっお忍びで訪仏している分にはいーんだろーけど、公式訪問の場合はもちろん公式の予定表がある訳で、そゆ時メゾン・クロースへお渡りになる場合はどーすっかというと「上院議長御訪問」と記入するそな…ちなみに「在パリ日本大使館の元職員から聞いたところによると、「視察」目的でパリを訪れた日本の代議士たちも、似たような名目で日程表を埋めるということだった」…視察ですよねぇ、視察ですもの(笑)

 まぁ一流どこのメゾン・クロースとなると一種のセレブの社交場的存在となっていった模様で、戦前なんかだと階下が三ツ星レストランという事にもなってたりして…食う、寝る、遊ぶ、三位一体でめでたい事で…ちなみにかのマキシムなんかも戦前はそこに集っていた女性って娼婦だった模様…うん、パリって本当にパリだったんですねぇ…

 そして、ありがちだと思われですけどガイドブックもあったとな…歓楽街と快楽の館の秘密ガイド…ネーミングからしてパネェとしか言いよーがないんですが…「日本の「ナイタイ」や「MANZOKU」の先駆けのようなものである」だとか…しかし、日本の戦前の渡欧ってどーなってたんだ?的なその手のエッセイで発禁本扱いの本がたくさん発行されていたよし…酒井潔「巴里上海快楽郷案内」とか道家斎一郎「欧米女見物」とか島洋之助「貞操の洗濯場」「童貞の機関車」とか…何しに留学、洋行していたのやら…で、これらの本も需要があったという事ですか?そーですか…

 真実みを帯びるという点ではパリでは(欧米では?)「この世で最も忌まわしい悪徳」っていうのがレズビアニスムだったそーで、これまた娼婦に多いとゆー話…露骨な話「少しくらいなら娼婦たちも客とのセックスで快楽を感じているのではないかと反論する向きもあるだろうが、じつはこれは違う」「娼婦たちが快楽を感じることは極めて少ないのである」「セックスというのは、原則的に非対称的であり、男が快感を得るときには女の快感は少なく、逆に女が快感を覚えるような行為に男の快感はない。とするなら、男の快楽に奉仕するために作られたメゾン・クロースに女の快楽は存在し得ないのだ」って…かくして、ヒモ、恋人、レズに走る娼婦達って…パリの哀愁ってか…

 さてさて、そんなメゾン・クロースの客層ってどーなってんだというと主に四つに分かれるらしー「一、変化を好む放蕩者。彼らの欲望は激しい興奮を必要とするので、プロの女性相手てしかこれを満たすことができない。二、まだ女にナンパをする勇気のない内気な若者、あるいは初心者。三、生まれついての醜男。四、妻が病気がちで、セックスに応じてもらえない既婚者」日本だとキャバクラ層とぴったり重なるそーだけど…

 何とゆーか、さすがフランスなのか?恐ろしすフランスなのか?詳細は本書をドゾ…社学的なのか、民俗学的なのかはともかく、スゲェ本です…肉食男女全開って感じか(笑)最後にやはり准教授の誕生日記念として(?)本書で一番、はーへーほーと納得させられたとこを一つ「メゾン・クロースの歴史を繙いていて、よく理解できるのは、変態は文明のパロメーターであるという事実だ」…お後が宜しいよーで(笑)

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