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2013年5月27日 (月)

理想の友愛関係は、死んだ兄弟との間にしか成立しない?

男らしさという病?  熊田一雄  風媒社

 サブタイトルが、ポップカルチャーの新・男性学なんですが、読後の正直な感想としては、男の人の書いた文だなぁと、文系の人が書いた文だなぁでしょか(笑)フェニミズムとか、ジェンダー問題で、各大学にも女性学の講座は増えたけど、男性学の講座は「皆無に等しく」の状況らしい…ちなみにメンズリブ運動なんかもあったんですねぇ…「男性は女性に対する加害者であるが、同時に自分たちも「男らしさ」の被害者である」とな…まぁ最近の傾向なんでしょか?「加害者であると同時に被害者である」って…

 で、以下五章でそれぞれ論を展開している訳ですが、セーラームーンと少女革命ウテナと寄生獣と、マリア様がみてるが前二章で取り上げられていまする。後の三章は宗教的なアプローチかなぁ?今や新興宗教と言っていいのかアレですけど、それも男女同権思考なんですねぇ…四章は仏教系の学生の回答からの殺人についての考察ですか?で、五章はあの出口王仁三郎の話しでしょか?うーん、この取り上げ方が男性学的に普通なのか?どーか?がイマイチ分からないけど、いやまぁ何とゆーか、世の中広いなぁと(笑)

 トータルして見ると、男性性については世代間ギャップが相当に凄くね?の世界かなぁ?著者はくびれの世代に属するそーですが(ちなみに最初目を通した時にくびれをくたびれと読んで、そんな世代あったっけと首を捻ってしまったのは内緒だ/笑)、やはり上の団塊の世代にはかなり違和感感じていらっさる模様…所謂、忠臣蔵的な、宮本武蔵的な、男らしさを錦の御旗に掲げている人達の群れだからなぁ(笑)

 この手の世間というか、世論というか、大衆というかを検討する時、日本の場合は団塊の世代というのを抜きにして考える事は出来ないんでしょかねぇ…戦後はやはり物量の時代だって事ですか(笑)著者的には「人数が多くて自己主張の激しい団塊の世代には過剰な「図々しさ」を感じることがある。また、団塊ジュニア世代には、過剰な「従順さ」を感じることがある」と見ているみたいです。かくて「「団塊の世代の図々しさ」にも「団塊ジュニアの従順さ」にもウンザリすることがある「くびれの世代」の私としては、団塊ジュニアよりさらに下の世代に期待したい」とゆーのは、著者、心の叫びですかねぇ…

 アリス的に男性学…意外とアリス、フェミニストだからなぁ(笑)いや、世の中似非フェミニストは多いけど、自然体のフェミニストは珍しいんじゃなかろーか?自称フェミニストでまっとーなフェミニストな人を拝んだ事がないので、どーもフェミニストというと引いて見てしまう傾向があって己的にもいかんのだが…男性性については、准教授がまさに男の中の男してるから(笑)徹頭徹尾女嫌いだしなぁ(笑)そゆ事で豪快に笑い飛ばしてくれる朝井さんとか、ホホホと内包してくれそーな婆ちゃんといった女性じゃないと准教授的には厳しいよな?これ、甘えと見るべきなんでしょかねぇ?

 本書でポップカルチャーと銘打っているのに、何で半分以上が宗教絡みなのかと思っていたら、「現代の宗教学では、宗教研究と、とくに欧米で発達しているカルチュラル・スタディーズとを結合することが、大きな課題のひとつと考えられるからだ」そな…宗教も個人化、拡散化の時代だという事でしょか?

 アリス的にというと、男性学も多分に社学的だよなぁなとこもあるんですけど、どちらかというと、四章の官僚制的消費資本主義と宗教倫理のセラピー化のとこかなぁ?何がと言えば人を殺してもいいのか?なアンケート結果とその考察ですか?ええ、准教授の例の科白「人を殺したいと思ったことがあるから」に被るとこなんですが、仏教大というか、仏教をおべんきょしてきた大学生3,4年生に聞きましたですか…

 結果についての詳細は本書をドゾ。うーむ…これが現代の若者か、次代の和尚さまか…うーん(笑)学生とはいえ仏門ですからね、不殺生戒が徹底してると思うやんかぁーっ(笑)これ授業で、幾らプラパシー保護と言ったって記名式のアンケート結果なんですよね…こーして見ると准教授ってナイーブだったのか?と思わず思ってしまった(笑)それにしても、これらの人達が実家のお寺継いだりする訳ですよね…個人的に咄嗟に思ってしまった事は自分の葬儀はお寺じゃない方向性を検討しといた方がいーんじゃね?ですかねぇ(笑)時代は弱肉強食らしーですよ、奥さん(誰?)

 新興宗教の脱男性性なとことか、出口王仁三郎の女装僻なとこの考察も詳細は本書をドゾ。出口のとこでは著者的には美に殉ずる感じだけど、信長とか倭建とか女装歴史ありますからねぇ…むしろパワーじゃね?と思ったりもしたんですけど、美こそ全て的なのもあると思いますなのか(笑)

 一章、二章のサブカル的なとこでの女性の男性性と、男性の女性性な考察も詳細は本書をドゾですかねぇ…男性的にも、マッチョ思考で行こうが段々身の丈にあって来なくなったというか、集団幻想の崩壊ですかねぇ…本書では忠臣蔵的なそれが出てますが、むしろ分かり易さから言ったらプロジェクトXでしょか(笑)まぁ男のロマンですか(笑)

 「「プロジェクトX」にしても、挑戦者の男たちが男泣きしている場面で完結せずに、負い目を感じなくてはならないはずの家族に「ありがとう、これまですまなかったね。これからは、家事するよ」と毎回エンディングにおいて感謝と謝罪をすべきだと思うのである」辺りを、どう受け取るかで己の男性性とのスタンスがわかろーものか(笑)まぁ滅私奉公が美徳の国だもの、なんですかねぇ…仕事だったら何もかも許される時代は終わったという事なんでしょか?どなんでしょ?それともリストラ時代だから、建前上は仕事本位制が堂々一位とか?

 他にも色々、色々、ホントに色々なエピ出てきますので詳細は本書をドゾ。本書は受け手によって評価が物凄く分かれる本だと思われでしょか?イエスと言うのも、ノーと言うのも、何だかなぁ?なアレですが(笑)

 さて、最後に本書に関しての著者の告白がらしーと言えばらしーのか(笑)なとこを一つ上げて終わりたいと思います。「私は「男性のフェミニスト」など信用していない。私が所属しているいろいろな学会には、明らかに私よりも学問的力量がありながら、女性差別のために大学に就職できないでいる女性研究者がたくさんおり、もしも私が本当にフェミニストなら、彼女たちに自分のポストを譲らなければならないと思う。しか私は我が身がかわいくて、とてもそこまではできない」とな。お後が宜しいよーで(笑)

 目次参照  目次 文系

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