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2013年5月 9日 (木)

十人十色(笑)

結婚しなかった男たち  北嶋廣敏  太陽企画出版

 サブタイトルは世界独身者列伝なんですが、全世界の偉人達の中で生涯独り身の方の短い伝記というか、エッセイが並んでいる感じでしょーか?全体の3/4程は24人のお話が掲載されていて、残り1/4位に50人のお話が出てきます…後半のそれは一人辺り1-2頁位なので最早粗筋というか、こんな人もいたの世界ですけど、これだけ並ぶと壮観の一言でしょか?

 でまぁ何故に結婚しなかったか?は、ドン・ファンの場合と、面倒な場合と、興味がない場合のパターンが浮かぶんだろか?三つ目はそーすっとロリコンとかゲイ疑惑を内包したりするんだけど…まぁ三番目代表の一人だろーダ・ヴィンチなんかはそれにショタコン疑惑も入りそーだが…逆にプロポーズ全てを断られている人もいらっさる訳で、結婚はマジ一人で出来るものじゃないの世界炸裂ですかねぇ…

 結婚観的には本書の後書きにある吉田兼好のソレが一番強烈かなぁ?「「いつも独り住まいなもので」などと聞くと、奥ゆかしい思いがする。「誰それの婿になった」とか、「これこれの女を家に迎えて、一緒に住んでいる」などと聞いてしまうと、ひどく幻滅させられてしまう」とな…独身者万歳ってか(笑)兼好も生涯独り身ですから、聞きよーによっては負け惜しみに取られかねないとこですけど…ちなみに兼好は根っからの女性不信だったらしく「女の本性はみなねじれており、欲張りで、ものの道理が知らず、すなおでない」とおっさっていらっさるそーな(笑)余程酷い女性に出会ったのか?それとも物凄くモテなかったのか?後者だったら、それ酸っぱい葡萄じゃね(笑)と疑ってしまうけど?どなんでしょ?

 ちなみに「家のなかをきちんをきりまわしている女などはひどくつまらないし、子供ができて、大事に守り育てているというのもいやなものである。夫が亡くなったあと、尼になって年をとっている有様に至っては、夫の死後まで見苦しく思われる」ですから、兼好に良妻賢母という概念もなかった模様…徒然草、もしかして独身男性の為にある本だったのか?そーなのか(笑)

 アリス的には、本書的にはルイス・キャロルとグレン・グールドを上げないといけないよーな(笑)キャロルについては元祖ロリコンって感じだからなぁ…キャロルは男性嫌いというか、少年が物凄く嫌いだったよーで…子供の頃のイジメからと粗暴さが我慢できなかったんでしょーか?それにしても、これを言っていいのか?アレですけど、どもりって欧米では相当にくるものがあるみたいで、これで世間に背を向けているパターンの人多しのよーな?沈黙は金なんて欠片もない世界が展開している模様…キャロルもどもり癖があったみたいで、それでいわれのない幼少期を過ごしているみたいだし…当時の大学では生徒も教師も男ばかりですからねぇ…ある意味、はぁ癒されたいの世界だったんじゃなかろーか?

 グールドの方は、ゲイ疑惑もあるにはあるらしいけど、「ある著名な音楽家の妻と恋愛しており」とあって、一時その女性は子供連れでグールドの家の側に引っ越しまで敢行してるとな…ブラームスじゃないけど、音楽家って音楽家の奥さんがお好きってか(笑)ワーグナーもアレだしなぁ…豆知識的にはグールドって五才の時に「ぼくはコンサート・ピアニストになるんだ」と宣言したそーで…後にさっさと引退して、スタジオ録音オンリーな生活になる心の変節もアレだよなぁ(笑)

 まぁ結婚は見果てぬ夢なんでしょかねぇ?「母親の面倒をよく見てくれる人、生まれつき部屋を散らかす癖があるので整頓好きな人、それに三十歳までのやさしい人」が嫁にきてくれたらなぁと小津安二郎がおっさっておりまする…ちなみにこの時小津は52か3才なんですね…若い家政婦が欲しかったのか?と勘ぐりたくなりますけど、これが殿方の本音ですかねぇ(笑)しかも自分より四半世紀も年下望むを堂々宣言していらっさると(笑)

 この辺りはニーチェなんかも「女性は戦士の慰安のため育てられるべきである。そのほかのことはいっさい痴愚にすぎぬ」とか、「女性はおもちゃであれ。清純であれ。繊細であれ」とか、「女性は服従せねばならない」とか、「汝が女のもとへ行くときには鞭をもって行くことを忘れるな!」とか、ツァラトストラで語っているとな…そんなニーチェ先生が女性にモテたかと言うと、皆まで言うなの世界だった模様…モテないスーパーマン、字面的にも凄いよな?

 他のパターンでは結婚より自由が大切だをメインに人生設計もある訳で、これが哲学だとカントとかショーペンハウアーになっていくのか?究極のドン・ファン的ならカサノヴァになるんでしょーか?尤もカサノヴァの晩年はいと憐れな世界が展開していますが…まぁこの点で言い切ったでしょー的には中里介山か?「女はつくるのはやさしいが、捨てるのはむずかしい」とな(笑)

 面白豆知識的にはカントはコーヒー党だったけど、コーヒーの飲み過ぎは身体に悪いから朝は紅茶を飲んでいたとか、プラトンとは綽名でプラテューテス、文章表現が豊かだからとか、プラテュス、額が広いからきているとな…そーだったのかぁー(笑)告白的なソレでいくとニュートンが凄い…「母と父スミスをおどして、二人とも家もろとも焼き殺そうとしたこと」ってさすがに実行はしていないんですが、これ11才までの話しなはずで、母の再婚によって捨てられた子供の心理ってここまで行くんですねぇ…ちなみに母の再婚相手は牧師で、しかも近所に住んでいたんですよ、それでも連れ子を許さない男性心理もこれまたアレですよね…

 いやもー十人十色というか、いずれの人も皆それぞれに物凄い結婚観に至っている感じでしょーか?詳細は本書をドゾですが、一例としては「我は婚姻せぬ者および寡婦に言ふ。もし我が如くにして居らば彼等のために善し、もし自ら制すること能はずば婚姻すべし、婚姻するは胸の燃ゆるよりも勝ればなり」とパウロの教えがあるじゃないの世界か?まぁ己を完全に制御する事の出来る人とは?とは?とは?ですけどねぇ…そーなればまず性犯罪はなくなって宜しでしょか(笑)

 最後に本書的に一番笑わせてもらったとこは林子平の歌で、どーよかなぁ?「親もなし妻なし子なし板木なし金もなければ死にたくもなし」お後が宜しいよーで(笑)

 本書に掲載されている人物達は、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ニュートン、カント、カザノヴァ、スタンダール、ショーペンハウアー、アルデルセン、ゴーゴリ、キルケゴール、ソロー、ボードレール、ルイス・キャロル、ブラームス、ニーチェ、モーパッサン、ロートレック、カフカ、上杉謙信、平賀源内、中里介山、折口信夫、宮沢賢治、小津安二郎
 プラトン、ボッカチオ、ボッティチェッリ、ラファエㇽロ、デカルト、パスカル、ロック、スピノザ、ライプニッツ、ヘンデル、ヴォルテール、ヒューム、ギボン、ベンサム、ベートーヴェン、ラム、アーヴィング、ヤーコプ・グリム、コロー、ドラクロワ、ハリス、ショパン、ミュッセ、リスト、ツルゲーネフ、ホイットマン、アミエル、フローベル、ブルックナー、ドガ、ヘンリー・ジェイムズ、ガウディ、クリムト、ムンク、ヘディン、プルースト、アムンゼン、ラヴェル、E・M・フォースター、T・E・ロレンス、ガーシュイン、テネシー・ウィリアムズ、グレン・グールド、尾形乾山、小野蘭山、林子平、狩野亨吉、岩元禎、長谷川如是閑、会津八一

 目次参照  目次 未分類

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