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2013年5月17日 (金)

あるモダンの告白(笑)

世界の電波男  本田透  三才ブックス

 サブタイトルが喪男の文学史なんですが、コピーが表紙のタイトルより大きいという事実(笑)曰く、電波男は世界中にいた!でして、著者がその電波男の作者という事で、このよーなコピーになるのだろーか?更に解説文が続いて、ダンテ、ゲーテ、ドストエフスキー、手塚治虫-喪男の魂の叫びが、歴史に残る「新しい物語」を創った。型破りな着想で読み解く、世界一身も蓋もない文学論!なんだそー…いや確かに400頁以上に渡って喪男語りを続けるとは、持久力が半端ない事は確かでしょー(笑)

 いやもー何てゆーかね、喪男の喪男による喪男のための喪男本と言ったらいいんでしょーか?殿方には二つのタイプがいて、一つがモテる男、も一つがモテない男とすると、圧倒的にモテない男の方が多いんじゃね?というお話かなぁ(笑)まぁモテない男にも、そのレベルというか、ラベルというかがあるみたいだけど?で、どーも著者的には自身は最底、底辺じゃーっという魂の叫びというか、本能の雄叫びというか、早い話オレの話しを聞けの世界が展開していらっさると(笑)

 三次元の女性に相手にされないから、二次元の女性(?)に走って何が悪いというのがメインかなぁ?世の中の基準は三次元がメインなのでこれまた肩身がとても狭いとな、でも、そんなの関係ねぇー(死語?)とゆー事か?だってリアルだと「いい歳してモテなんか追求したって、若くてぴちぴちしたイケメンに勝てるわけもない」と現実は理解している模様…例としては「「LEON」にかぶれたオヤジサラリーマンなんぞ社内のOLたちにキモがられるだけ」の件は、全くもってご尤もな世界かなぁ(笑)

 で、結局、喪男は物語に走って自己救済をはかる。でしょか?だから、数多ある文学、漫画などの作品はその喪男視点で出来ているということかなぁ?で、それを著者と一緒におさらい?確認?しましょーみたいなノリか(笑)

 アリス的に喪男…うーん…基本アリスの回りは何故かモテ男ばかりのよーな気がしないでもないんだけど?准教授は本人が女嫌いな程のイケメンだし(笑)森下すわんだって、アルマーニを纏う爽やかイケメンだし(笑)赤星だって自覚していたモテ男だろーし、片桐さんだって喪男というよりはマスオさん的雰囲気だしなぁ(笑)聖典的にはふられているのは、アリスと大龍だけど、これはエピ的には小さな恋のメロディー的な、初恋臭がプンプンな雰囲気だしなぁ…まぁ世の中初恋が実る事はまずないし(笑)

 とは言え、初恋に敗れた十代のアリスが、籠って小説書き始めた訳だから、ここで言うと物語に逃避した、もしくは救いを求めたヒッキーという事になるのだろーか?まぁガラスの十代ですからねぇ…センシティブなお年頃なので有り勝ちと言えば有り勝ちなのか?だけど、これが一生続く、と思われると、ただの逃避じゃないのよ、喪男は?という存在意義を問いたくなるんでしょーか?うーん…

 で、そんな喪男視線で作品を解説していくとこーなるな話しが続くと…まず神話からなんですよ、奥さん(誰?)聖書というのはマッチョ信仰から非暴力系への転換ですか?祈れば通じちゃうんですよ、多分…でも、のび太でもジャイアンになりたい、もしくは対抗したいとなれば外部パワーを手に入れるしかないでしょーと言う事で、科学万歳という事になるとな…そりゃ剣よりは銃、ダイナマイトより核兵器でしょー、おぞーさん(誰?)まぁパワーの源は色々あるけど、究極のとこどゆ事というとそーゆー分かり易い力に女の子が靡いてしまうというとこが、喪男的に切ないとこでしょかねぇ?

 も一つが顔の因果…これフランケンシュタインのとこからずっと続くんですけど、同じ事をしてもイケメンがするか?ブサメンがするか?では周囲の受け取り方が違うんですよ…「同じ人間が、怪物に対しては悪人で、イケメンに対しては善人なのだ」とこの方程式が、喪男にずっと圧し掛かる十字架なんですねぇ…

 かくて、物語、妄想で会いましょうの世界が展開していくのかなぁ?現実はとにかく喪男的には悲惨なので、それ以外のどこかが逃げ場というか、二次元にいらっさいとな?それが時に過去「現在はボロボロだが、昔は良かったはずだ」とか、未来「現在はボロボロだが、将来は良くなるはずだ」とか、場の転換、どこかにある理想郷とかとか、世界名作劇場は喪男の救い、救世主伝説なんですか?姐さん(誰?)作家って凄いのか?それとも喪男であるから作家になるのか?うーん(笑)

 出て来るお話は本当に誰でも知っている名作多しだし、読んでなくても中身は知っているとか、名前だけでも知っているというネームバリューなんですけど、それを喪男視点で見るとこーなるというのが、笑っていいのかなぁ…タイムマシンとか、夏への扉とか、ドン・キホーテとか、神曲とか、面白豆知識的な話しで神曲については「「神曲」ショックはイタリア全土にネルサンスを巻き起こし、ローマカトリック教会の威光はガタガタになった。今でも「神曲」の中でボロクソに書かれた人物の子孫たちは怒っているという」って…21世紀でも怒り続けられる伊人って凄いわ、それだけ神曲が浸透しているという事なのか?

 元祖喪男と言っていいのか?ドストエフスキー大先生については詳細は本書をドゾ。著者の熱い解説がパネェです(笑)一言で言うと癒しが欲しい、でしょか?また著者によると、あの光源氏も喪男という事になるそーで、あれほどイケメン、モテ男の光源氏も所詮は喪男と切って捨てます(笑)「この世の男は、実はみな、喪男なのだ。「一生喪男」というヤツと、「歳を取って喪男になる」ヤツがいるだけなのである」だそー…どんなイケメンも加齢には勝てないと、そゆ事ですか?そーですか(笑)

 ファウストと未来のイヴのとこも力の入れよーが凄いので是非、詳細は本書を見てくらはい(笑)喪男魂炸裂で素晴らしスなんですけど、個人的にはここでも豆知識的にファウストのケイロンの科白に納得ですかねぇ…「神話のなかの女たちは特別なんだ。詩人のほうが正しい。見たい姿を見ているからね。成人しないし、歳もとらない。いつも初々しく、幼くして拐かされ、いつまでも求愛される。詩人は時に縛られない」とな…何が腑に落ちたというと、バチカンのピエタ、聖母子像ですか?ミケランジェロの。これ当時何でこんなにマリアが若いねん?とクレームついたらしーけど、これにミケランジェロが聖なる者は歳を取らないと答えたよな?もー昔から、そゆー空気読めの世界が展開していらっさったのね(笑)

 で、本書最後の作品解説が火の鳥…さすが手塚治虫は漫画の神様…繰り返されるそれについても詳細は本書をドゾ。こちらも豆知識的なとこと言うより、著者のボヤキだと思われなんですけど、「もしかしたら「科学」や「文明」そのものも、存在意義のない人間(っていうか生殖活動に邁進できない喪男)に暇つぶしと生き甲斐を与えるための公共事業なのではないだろうか。イケメンはハーレムで楽しめるが、喪男は暇で退屈で不幸せだ。そんな面々が集まって「文明」や「科学」という名のピラミッドをせっせと建造してきたのだとしたら…」いや、モテないって本当に大変だったんですね…

 全編、喪男視点で物事を見ると何か隠々滅々な気がしないでもないんですが、その点では火の鳥の猿田博士のお言葉は実感籠っていてすざまじーものが…「生涯にたったいちどでも…心の底から愛しあうつれが欲しかった…」とな…全人類が泣いたな科白かなぁ?喪男達に愛の手をの展開なんですけど、かくして喪男は、萌えに走ると…一種の女神崇拝系ですか?それ生身の人間に、女性にやられても、そりゃ女性側から引かれるのは致し方ないよーな…はっきり言って有り難迷惑でしょ…

 それも続けばたいしたものなんでしょーけど、無償の愛というより、無償の萌えか?その萌えが続かないんですよ、何故か?対象が加齢するから…女神が、生き神たる女性が歳とったら萌えないんだそーで…何かねぇ…萌えは精神性のうんたらかんたらと言われても、実際はソレですから、この萌えも説得力がイマイチな気がするのは気のせいか?

 ブサメンだからモテないのはあんまりだぁーと叫んでいても、そーゆー己も「美少女や美人にしか興味がない俺も悪だ!ブスやオバハンに迫られてもキモいだけだ!」辺りで、同病憐れむの世界に突入しているよーな…所詮、男も女も自業自得って事ですか?

 それにしても萌えが本当に精神性の究極奥義ならば、その内に究極の婆様萌えの今世紀超大作が出て来るんでしょーかねぇ?いえ、もー三次元の女はダメだ、虫でも、ロボットでも、宇宙人でも、オケなのに…加齢だけはダメらしいんですよ、奥さん(誰?)いやー、本書はモテるか否か?萌えは大切にね?なお話だったんだと思うんですけど、私的には長生きする意味って何だろー?とふと思っちゃいました(笑)

 ある意味、これが喪男の呪いか?みーんなみんな歳くっていけばいいんだわぁーってか?お後が宜しい(?)よーで???

 目次参照  目次 文系

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