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2013年5月14日 (火)

ふぁむふぁたるなとのがたたち?

男の勘ちがい  齊藤学  毎日新聞社

 最初の二、三ページをめくっていたら、著者の過去の思い出についてのエッセイぽかったので、その手の日常エッセイ本か?と軽く考えいたら、世の中甘かったってか…というのも、著者のお仕事は精神科医、ご本人的には家族療法家だそで、自身の父との葛藤をさらっと提示した後に、映画の話しになって、気がついたら社会問題について語るですか?むしろ家族問題なのか?それとも個人問題なのか?どちらにせよ、現代人の悩み多き日々についてですかねぇ…もしくは男の業かなぁ?

 いやーもー真面目に考えたら、そりゃディープな毎日で、よくぞこれ務まるなぁと素直に感心しました…根が甘ちゃんなので、こゆ事からはなるべく目線をそらして生きていきたいと、非常に自分に都合のいい事を考えている己の卑小さが情けない…著者のタフさに感動です。男はタフじゃなきゃ生きていけないの件のフィリップ・マーロウの科白思い出しちゃったりして…まぁ著者のなさっている事は悩める子羊と悩んでいるとこでしょね、そして仕事だから勿論割り切ってもいらっさると…自分だったら、きっと一日だって務まらないわぁーという自信だけはあるので、もー全編脱帽するしかありません…

 いや、まさにそれが生きていくって事なんだからの世界が展開している模様…

 アリス的にこれはどーなんだろ?何にせよ、題名が題名なので、殿方について考えさせられるかなぁ?准教授辺りはどー見ているのかも気になるところだけど、アリス辺りはそやなと、朝井さん辺りだと何を今更な事言ってんのになってしまうんだろか?うーん…

 男の作りたがるものというのに、「男たちの作る人間集団というものは皆どこか彼らの育った人工子宮に似たものになる。母がいなくても、グループそのものが母として機能するのである。学校だろうと企業だろうと、そこに入り込んだ男たちにとっては、それは疑似子宮である」とな…いきがって家をおん出たまではいいけれど、結局「男の本質の一つは、子宮という袋を求めてさまようことである」って…人生の迷子なのか?

 の前に、って事は結婚、家族、家庭においてもそーなのか?で、「「自分が何をしていたって妻は待ってくれるはず」という限りない期待である。これほどの無限の期待というのは、緊張をはらんだ男女関係からは生まれない。それは母子の関係の中でだけ許される」とな…やはり男はなべてマザコンか(笑)

 かくて夫婦関係とは緊張をはらんでいるものとなるらしーです。奥さんへの配慮を忘れずに(笑)「いずれにしても心のエネルギーを消耗するのが男女関係というものだろう。そこを素通りして妻に母を期待するのは虫がよすぎる」とな…うーん、そこまで達観して結婚している殿方っているんでしょーか?あんまり見た事ないよーな気がするのは気のせい?

 で、求めているのは母だけではなくて、更に少女という事もという事か?「どうも私たち日本の男には成人としてのセクシュアリティが発達していない。というより性的成熟という概念そのものが欠けているのではないか」とな…それはテレビタレントを見ても一目瞭然という事らしく「女性タレントというのは、男性たちの性的関心の対象になるものなのだろうから、日本の男は未熟な異性しか相手にできないのかもしれない」って…ちなみに少女買春ツアー、「日本ほど堂々としていられる例は他の社会にないのではないか」だそーですよ、奥さん(誰?)

 でで、成熟した女性とまともに対峙できない諸々の行動は、「女性を人としてではなくモノとして扱うというこで、それは嗜癖に過ぎない」って言い切る先生容赦ねぇー…ついでに嗜癖的性行動って「自慰に過ぎず、それは成熟した男の性行為ではない」とスッパリ…もしかして大人の男はいない世界か?日本ってば…と遠い目になってきたら…

 結婚観というか、結婚生活というか、日常ですか?「たいていは夫婦関係という「子ども返り」競争を試みようとするようになる」「夫婦関係では、子どもに返った方が勝ちで、だから夫婦は必死で相手を「ママ」とか「パパ」とか呼ぼうとし、相手に甘える。日本ではこの競争が少なくとも最近まで許されてきて、許されるとなれば勝つのは男のほうであることが多かった」ちなみに夫婦中心主義においては「大人の子ども返りを「みっともない」と蔑む社会で、こういうところでは親密さの徴として相手のニックネームを呼ぶ」とな…そーだったのかっ?ハニー?

 かくして「日本の男の戦略は「プライドもへったくれもない」という現代日本の男性の生きがいとしては適切であった」とな…ただし、もー通用しないけどという但し書きがつくけれど(笑)昼は母親、夜は少女って、あまりに都合のいい男性の幻想って事ですかねぇ…恋愛と結婚って、気持ちと制度の両立だったんですねぇ…どちらの幻想も成り立たなくなったら、「こんな結婚をするくらいならひとりで暮らそう、という独身主義は現在の社会にフィットした考え方だと思う」って…幻想から覚めるのも大切ですけど、冷めきって行き着く先というのも…

 准教授の独身主義は本人の女性嫌いからきているからアレだけど、アリスの独身って、ど?なんでしょ?まぁアリスの場合は幻想というより、妄想の結婚観が凄そーだけど(笑)まぁそれはともかく、「どこかで他人の役に立っていないと、特に異性の役に立っていないと落ち着かないというのが男という存在だと割り切ると「男らしさ」ということがすこし分かる気がする」そーなんですが…結局、求めるものが多すぎて、一人で生きていけるわ、といきがっても、他者がいないと成り立たない己のアイデンティティって…問題を中心にしてぐるぐる回っているのが男という存在なのか?

 どちらにせよ、「日本の適齢期男性の中には結婚忌避の傾向がいつまのにやら育っているのである」とな…そして一番真実をついているだろな的な発言では「今の男たちにとってまず守らなければならないのは「自分」なのであって、これをより豊かに、幸せにと考えるとき、妻や恋人は「適当な人ならいたほうがいい」程度のものである」ですかねぇ…つまるところそれは「自己愛的誇大感」とな…どゆ事かというと「男性のほうが偉大さの幻想をより一層必要としている」そで…だけど現実は「大した才覚も力もないことを半ば気づいている男たちにとって必要なのは、そこそこの収入とそれを支えるための学歴、それに自分を外界から切り離す小部屋だけである」という帰結に…自分が安全に王様でいられる空間だけが大切なんですと…そゆ訳か知らんがひきこもり率も圧倒的に男性が多いそな…

 とまぁ身も蓋もない話が続くんですけど、それにしても著者の冷めた目線というか、直視した姿勢に揺るぎなしですかねぇ…社会問題としては「現在の日本社会は少子化に悩み抜くことになるが、これを招いたのは私たち男である。男が舵取りを独占してきた政府と自治体である」と言い切っているとこが凄い…まぁ政府と官僚が責任とった事なんてないから、この問題も悩み抜き、続ける、事になるんでしょーけど(笑)の前に男の問題だと認識してる殿方の比率も限りなく少ない気がするが(笑)

 今となってはちょい前になるのか体罰問題ですかねぇ…こちらではDVとして出ているよーですが、どちらにせよ暴力が肯定されている人(ここでは男性ですが)一致している事はボクは悪くない、なんですね…殴る事、「それ自体が恥ずかしいことだという認識がないのは、そういう「子ども男」」なんだとか…「かつてバンクーバーの領事が妻を殴り、地元警察に逮捕されて「夫が妻を殴るのは日本の文化」と嘯いたという「事件」があった。残念ながら今のところ、この男の言うことにも一理ある。恥ずかしいことである」って、それを恥を気付く、もしくは認識する男性は未だに少ないよーな?かくて「日本の男たちは今、大変難しいところに立たされている。国外に出て初めて、自分が「子ども男」であることを知った日本の男は多いだろう。私もそうだった」…普段はグローバル・スタンダードとかを掲げていながら、こーゆー事になると日本の文化だとか言い出すんですよね(笑)ここまできても、気付く人とか、恥だと認識する人はまだ少数派じゃなかろーか(笑)

 何か読んでいて大丈夫か男性陣という気がしないでもないんですが、自殺率も薬物依存率も犯罪率も男性の方が優位だし、戸籍制度に安住しているのは男性側だったとか、父親不在の嘘とかとかとかとか…いやもー男性という幻想の終わりという気がするんですけど、著者の方は男の人なのにここまで言い切っていて、最早感心を通り越して殿方社会で大丈夫なのか?と心配になってくる程なんですが…本書で一番しみじみとした一文は「男は生きるのに難しい性で、もともと男性であることが異常なのかもしれない」って、ててて…

 てな訳で詳細は本書をドゾ。ドゾ。ドゾ。

 目次参照  目次 生物

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