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2013年6月 1日 (土)

全てはここから始まった?

人間はどこまでチンパンジーか?  ジャレド・ダイアモンド  新曜社

 何を今更な本なんですが、と言う前に本書のサブタイトルは人類進化の栄光と翳り…副題の方がらしいかな?ある意味壮大な人類史な気がするが?どだろ?この後にも何冊か、本が出ているのですが、それはこちらの各論版といったとこか?本書はその総論的なとこかと…問題提示編とでもいおーか(笑)

 内容については本当に今更だし、それに一口で言える程狭い話ではないので、これまた困った時は目次を見よーで…プロローグ、第一部 単なる大型哺乳類の一種、第一章 3種のチンパンジーの物語、第二章 大躍進、第二部 奇妙なライフサイクルを持った動物、第三章 ヒトの性行動の進化、第四章 浮気の科学、第五章 どうやってセックスの相手を見つけるか?、第六章 性淘汰と人種の起源、第七章 なぜ年をとって死ぬのか?、第三部 特別の人間らしさ、第八章 ヒトの言語への橋渡し、第九章 芸術の起源、第十章 農業がもたらした明と暗、第十一章 なぜタバコを喫い、酒を飲み、危険な薬物を使うのか?、第十二章 星は幾千あれど我らは独りぼっち、第四部 世界の征服者、第十三章 最後の初対面、第十四章 たまたま征服者になった人々、第十五章 ホース(馬)、ヒッタイト語、そしてヒストリー、第十六章 「クロ」と「シロ」とで…、第五部 一夜にしてふいになる進歩、第十七章 黄金時代の幻想、第十八章 新世界での電撃作戦と感謝の祈り、第十九章 第二の雲、エピローグ 何も学ばれることなく、すべては忘れられるのか?のラインナップ…

 第一部と第二部辺りはやたらと生物学的なお話なんですが、それが第三部以降になると、歴史とは何か?というか、考古学とか何か?というか、芸術や言語学、果ては社会学の領域でしょーか?後、地理と時間かなかな(笑)

 アリス的にチンパンジー…まぁ意味深ではありますよねぇ…人も所詮は猿の一種、それからは逃れられないとな(笑)チンパンジー的であるのか?ゴリラ的であるのか?はたまたオランウータン的であるのか?それともテナガザル的であるのか?ヒトの生き方を見ると何だかなぁ?な気にさせられますが(笑)

 准教授的なとこでいくと、殺人というか、犯罪というか、で人間特有かと思われたそれも、「たくさんの種類の動物が同様の個体を殺しますし、オオカミやチンパンジーは集団虐殺をし、カモやオランウータンは強姦し、アリは組織的な戦争や奴隷狩りをすることが知られています」だそな…果たして彼らの中に探偵業があるやは知らないけど(笑)取りあえず、「ライオンやオオカミ、ハイエナ、アリといった社会性で肉食性の種では、殺害は、ある群れの成員が隣の群れの成員を協同して攻撃するという形をとるでしょう。すなわち、ジェノサイドあるいは「戦争」です」とな…生き物とは殺し合う運命にあるとでも言うのか?

 ちなみに「ゴリラもチンパンジーも、少なくとも平均的な人間と同じ程度に、仲間に殺される可能性が高いことが示されています」だそで…ゴリラのそれはハーレムな群れなので、ハーレムの所有権を巡って殺し合い上等の世界らしい…勝者は敗者を殺し、群れの子供を殺すと…一人勝ちの世界もパネェ…「このような闘争が、ゴリラの赤ん坊と大人雄の主要な死因なのです」って…これこそまさに君は生き延びる事ができるのか?の世界か?

 そしてヒトの場合、「殺しの衝動が、ほとんどどんな時でも倫理観によって抑えられていることは、自明のことです。なぜそれが外れるのか?それが謎なのです」とな…この疑問は准教授も共鳴しそーだよなぁ…人間の行動規範とは「「我ら」の一員を殺すことについての強い抑制と、そうした方が安全な場合には「奴ら」を殺す靑信号です」だそな…大きくは大国の論理、小さくはイジメの構造でしょーか?「私たちはいまでも、子ども時代には、ほかの人間を尊重するか、軽蔑するかについて各自勝手な二分法的基準を持っています」とな…

 更に著者は「まず、全世界的規範を信奉する人であっても、そのほとんどが、いまだに自己防衛は正当化されると考えています。これはなんとでもなる、便利な合法化です。「彼ら」を刺激して、こちらの自己防衛を正当化するのに十分な行動を起こさせることはいとも簡単ですから」とおっさっています。うーん、米人がそれを言う、目が眩みそーに素晴らしスの世界が展開している模様(笑)

 ジェノサイドを達成し正当化する正しい解決法とは「自己防衛に訴えること、相手の原理を踏みつぶすこと、そして犠牲者を野蛮な動物とみなすことの三つでした」とな…まさにオレが正しい、相手が悪い、殺される方か悪いんだぁーの世界ですか?ここまで大きくなると犯社の範疇に入るかどーか?はあれですが、結局准教授の研究の道も前も後ろも崖っぷちって感じかなぁ…

 と、准教授絡みのとこで長くなってしまいましたが、この長い人類史の流れはどこから来て、どこへ向かうか?のお話のよーです。ヒトの普通は、他の猿達と違うともあり、同じところもあり、進化しているのもあり、歴史に繋がっていき、今、核と環境破壊という問題に直面しているよというのが本書的結論かなぁ?この二点をクリアしないとこの先の人類絶滅もあるやもしれないとゆー…もー壮大な話なので詳細は本書をドゾドゾドゾ(笑)

 「しかるべき人たちが、まだ人口調節の必要性についてああだこうだと余計な議論をし、環境を破壊し続けています。そうかというと、自分の利益のためや、無知なために環境破壊に手を貸している人々もいます。もっとたくさんの人々は、なんとか生き延びるためだけの闘争に明け暮れて、彼らの活動がもたらす帰結に思いをめぐらすような悠長なことをしている余裕がありません」とは、20世紀末もそーであったよーに、21世紀の今もさして変わらない気がするのは気のせい?むしろ政と財はお互いにタッグを組んで、いざゆかんの世界だしなぁ(笑)

 お先真っ暗、出口なし、な気配が濃厚に漂う昨今ではありますが、それでもパンドラの箱があるよーに、歴史の教訓を担う事が出来る人がいるはずだと…未来には希望があると言い切れる大人になりたい今日この頃…微かな光でも、光には違いないんですよ、きっと。

 目次参照  目次 生物

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