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2013年6月16日 (日)

鞄教信者の生きる道(笑)

鞄が欲しい  古山浩一  枻出版社

 サブタイトルが、万年筆画家が描いた50のカバン遍歴なんですが、どゆ本というと見開き二ページで鞄のイラスト、その後見開き二ページでその鞄についての解説というか、エッセイがメインの構成のよーな気がする…ズラーっと鞄のイラストだけでも迫力あるよなぁと(笑)写真集はあるかもですけど、鞄のイラスト集ってそーないんじゃないかろーか?味のあるイラストも凄いのですが、何か凄いって出てくる鞄が全て著者所有、しかも日常使っているんだろーなぁ的な鞄が多いんですよ…よーは自分使いの鞄…コレクションとか、投資というか、投機の為の鞄じゃない生活目線なとこが乙かなぁ(笑)

 ちなみに著者の鞄愛については本書をめくる度に感じる事ですが、鞄というとどーも文明開化後、明治維新から本格投入の世界で、日本はカバン後進国だったのですね…でもこれからは違うと「これからはいいものしか残れない。日本はいい鞄を作る先進国になる。国民はいい鞄を持って人間が良くなる。良い物は文化をもたらす。日本再建には良い鞄からである。世界最高水準の鞄職人を50人育てれば日本は変わる」と、ぶち上げていらっさるんですよ(笑)何とゆーか、鞄は日本を救うってか(笑)文化も未来も背負って立つ鞄、凄いですねぇ…

 これぞ男の鞄というラインナップなんですけど、サラリーマンのおじさんが持っているよーなアタッシュケース的な、もしくはブリーフケース的なものはありません(キパッ)カジュアルに日常使い出来そーなのか、もしくは著者の趣味というか、道具に走った系ですかねぇ(笑)どれも大きくて、皮がしっかりしているのが多そうなので、これまた重そーな気がしないでもないんですが、個人的にはハンスオスターのバッグがいいなぁと思いました…ただし、これより一回りか二回り小さくしないと女性は持ち辛そーですけど(笑)

 アリス的にバック…准教授は黒皮一択で、仕事用の鞄持ってそーだよなぁ?逆にアリスならかなり遊び心のある物を持っていそーか?片桐さんなんかカメラバック凝ったの持ってそーだよなぁと思っているんですが?どーか?

 本書的にいくとやはり京都という事で、一澤帆布のとこじゃないかぁと?本書では一番頁数とっているよーな?こちらのお話は日本の近代史の道のりそのものじゃないかと?いやー何とゆーか、ご先祖様は凄かった(笑)ご子孫の申告によると「取っ手を袋物に始めて付けたんは家の爺さんじゃ」という事になるそな…鞄史的には物凄い告白なんですが、そんなに軽く言っちゃっていいんですか(笑)それにしてもここのバックは絶対一つはアリス持っている気がする(笑)何せ、本当の一生ものですからねぇ…売ったものは全部直しますという心意気は職人魂そのものですから…

 ちなみに職人的心意気でいくとヘルツのとこも凄い…色んなバッグはどーして出来るのか?に「「職人に、なんかいい鞄のアイデアが出たらそれを最優先で作って良いよって言ってあるんです」とのこと。だからHERZには大会社が無くしてしまったもの造りの原点があるような気がする」ってエピは…今時こんなオーナーいるのか(笑)頭下がります…

 後アリス的というと、ロイドフットウェアのバッグでしょうか?こちら見て思うのはこれドクターワトソンのバッグじゃね?でして、いかにもイギリスという雰囲気…こーゆーのは霧のロンドンをバックに持ちたいと思うのは気のせいか(笑)

 豆知識も満載で伊も10年位昔は家内制手工業でその工房独自のバックがあったよーだけど、最近はどこもブランドバックのコピーっぽいのばかりになってしまったとお嘆きの著者だっり…パリの美術館から絵を貸し出してもらう場合、直接美術館に行ってはいけないだそーで、どーするかというと美術館の館長と懇意にしているマダムのパーティに、借りたい側が懇意にしているマダムが行くと…で次に借主側代表懇意マダムが、美術館の館長と懇意にしているマダムとその館長招待し、そこで借主側マダムが偶然の出会いを装って、借主を館長に紹介するという手順を踏まないといけないそな…社交界って…

 も一つ社交界ネタで、同席した女性がデザートを口にしたら、すぐにボーイを呼んで、マダムと自分の分、二つ頼むのが紳士のマナーなんだそな…社交界をスマートに生きるって大変(笑)相手の女性の意をくむなんて芸当、日本の殿方に求めても、ねぇ(笑)

 じゃあ、著者は孤高の硬派なのか?と思ったら初っ端から「王様に生まれればよかったのだが、そうではなかった。だからハーレムがない、幼少の頃から美女に囲まれ、かしずかれる事も無く育ってしまった。それで心に穴が開いたらしい。その穴からいろんなものがこぼれる。鞄はその穴からこぼれるものを少しでも掬い取るのに必要な物のようだ」と、鞄愛を告白してらっさいます(笑)

 更にテロ騒ぎがあった時にパリ行の飛行機はガラガラで「スチュワーデスさんもゆったりと優しくサービスしてくれて天国のようだった。このスチュワーデスさんとなら一緒に死ねると思ったが、爆破されなかった」とな…他にも運命のバックに出会い買うか?買わないか?で悩むシーンでの理由付けの一つが「そういえばさっき電車を降りる時にすれ違った美しい人が微笑んでいた」も入る訳ですね(笑)いやー、本書の著者は余程モテルのか?それとも余程モテ…ゴホンゴホン…いえ、微笑ましいエピソードですよね(ニッコリっ)

 さてさて、本書にはたくさんの鞄が登場してきますけど、個人的に一番見てみたいなぁと思ったのが、トードー提督のシルクハットバッグっ、ええ、シルクハットの為だけのバッグなんですよ、それも複数入る…そんなものが世の中に本当にあったとはとは…いやー鹿鳴館じゃないけど、紳士にはシルクハットですよねぇ…その他ホントに色んなバッグが出ていますので詳細は本書をドゾ、煩悩が駆け巡りまする(笑)

 目次参照  目次 グッズ

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