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2013年6月27日 (木)

ストラテジー、予期しなかった困難に遭遇してもそれを解決していく才能(笑)

日本人へ  塩野七生  文芸春秋

 サブタイトルは国家と歴史篇なのだがどちらかと言うと時事エッセイだろか?古今東西というか、地中海と日本人という気がしないでもないが、で、その地中海でも法的概念が生きているところだろーか?まぁ誰も何も守らない、オレが法だを全員がやる究極の個人主義がまかり通ったら集団として認知され辛いだろなと…

 まずは地中海諸国の中で二大スーパースターはカエサルとイエスじゃね?でしょか?そしてそんな二人の後継者がアウグストゥスとペテロだったと…何とゆーか、二代目の宿命的なものが二人にはあるよねな話しのとこで、ペテロの件が妙に納得してしまった「イエスのやったことは、立派に革命である。それを眼前に突きつけられた場合、ほとんどの人は警戒心をもつ。それに、生前のイエスの過激な言行は、頑迷な守旧派にかぎらず穏健な考えの人々にも警戒心を抱かせたにちがいない。ペテロは、この警戒心を解くのには最適な人材であったのだ。冷徹で弁も立つパウロよりも、純朴だが欠点も多いペテロにバトンタッチしたのが、キリスト教が、当時のオリエントに生れた多くの宗教とちがって、砂漠の向うに消えてしまわなかった理由の一つだと思っている」は、ご推察の通りでしょか?人間、何事も信用が第一なんですよね、口で上手い事いって結局嘘つきの烙印を押されたら、多分それ永久にスタンプ付きになっちゃうんですよ(笑)地道にコツコツ、これが大切ってか(笑)

 とまぁ、そのよーなお話がつらつらつらと並んでおりまする。今となっては時間的にはちょい古ななんですが、比較するスケール的には国家とか、政治とか、今も昔も、ええ、2000年以上昔も変わりなしなんだなぁと、くすっと苦笑しちゃう本ですかねぇ(笑)

 アリス的に時事、日本、そして地中海…うーん、ミステリ的には時事、それも三面記事的なとこは被るのだろーか?

 何はともあれローマ帝国は偉大だったと言う事ですかねぇ?ある種男のロマン的なとこが多しな気がしないでもないが、どれだけ繁栄しよーと滅びるものは滅びる訳で「亡国の悲劇とは、人材が欠乏するから起こるのではなく、人材はいてもそれを使いこなすメカニズムが機能しなくなるから起るのだ」とな…システムをえっちらおっちら拵えて、軌道にのったら既得権益に群がる人達に骨抜きにされるのは世の中のパターンなんでしょかねぇ(笑)ある種、ローマの元老院と今の霞が関って似たもの同士の気がするのは気のせい(笑)

 建物的なお話で、アウグストゥスが建てた平和の祭壇を収容する建物が「アメリカの地方のハイスクールみたいな」らしー、で「要するに、安っぽいのである」とな…ローマっ子の評判は頗る悪いとか…米人建築家の設計かたなしですかねぇ…とお嘆きの章があるのですが、これまた本書の後半に伊中部での地震の話しが出てきて、これに日本が体育館を寄贈する事になったとな…まぁいざ鎌倉もとい、地震の時に避難できる場所を提供という事になるらしーが、そして本書は作りますよのお話で終わっているので、その後建った建ったクララが建ったではないが、出来上がったそれはどんな外見になっているのか?気になった次第…

 いえ、普段伊的には日本何それ?おいしいの?と殆ど忘れられた存在らしーんだけど、さすがに自国の地震の被害を見れば、同じ規模の地震なのに日本の被害の低さは驚異の沙汰という事で大騒ぎらしー…何でうちとこで地震対策せんのかい?と(笑)これ見て思ったのは、この前の大震災も福島の原発はともかく、建物の倒壊という点では強固な事を示す事は出来たんではなかろーか?ですかねぇ?この技術も日本のアピールというか、アナウンス上手くいくといーんだろーけど?まぁお上の外交下手は今に始まった話じゃないし…

 有り勝ちな話だなぁと思ったのは「日本の在外公館に勤める官僚は総体的に、民間人である在留邦人からの提言を迷惑がる傾向が強い」とな…まぁ先生のアテンドでせいいっぱいなんじゃないでしょーか?能力的に(笑)は、ともかく、外務省なのに外に開かれていないのは、なんじゃそりゃですかねぇ(笑)館内と霞が関だけで成り立っているんですよ、奥さん(誰?)

 まぁあの人達は「選挙で選ばれたわけでもないのに国の方向すら決めて疑わない官僚は主権在民のはずの民主主義の主旨に反すると、私は常々思っている」そな…個人的には何をやっても全然責任とらないとこが一番の問題だと思うけど(笑)プロとは、仕事の責任がとれる人の事を言うと思っていたんだが?どーか(笑)

 捕鯨問題のとこでの件も著者の視線はまっすぐ貫通している感じかなぁ(笑)伊のテレビに映った日本代表団に顔を見て「これはダメですね、と思うしかなかった」とな…「この人たちが、外国との交渉どころか日本内での交渉すら無縁できた人の顔をしていたからである」と…いい加減、外に向けての交渉団のエリート集団をの世界と思うけど、これはむしろ能ある鷹か爪を隠すパターンなのか?あまりに見事すぎて誰にも分からないとか(笑)

 まぁ海外で日本の政治家だろーが、高官だろーが訪問しても話題にならないのが普通らしーので(笑)外っ国でニュースにもならないし、後は身内受けの無難なコメントして、今回の要旨のチラシを自国の随行記者に配って終わり…壁の花以前だと思うのは気のせいか?

 後は全体として政治とは、個人でできない事をする事ですかねぇ…本書的に言うなら「家の戸締りは個人でできても、町中の安全は個人ではできないのだから」でしょか(笑)かくて「国土と国民の安全、社会の安定、経済の活性」がお仕事ですとなるのか?さて、どこの政府が出来ているのやら(笑)楽しい国家だぁ(笑)

 とにかく、読めば成程なお話のオンパレードなので詳細は本書をドゾ。で、まぁ最近の日本の日常を思い浮かべて苦笑してしまったとこを最後に二つ程、どーかと…一つ目は、伊とトリエステの東の話し…全然知らなかったのですが、こちら1000年以上昔から伊の(ヴェネツィアの)領土だったのですね…それがWWⅡでユーゴに入ると…その地に住んでいた伊人をどのよーに惨殺したのかの件は本書をドゾ。凄いぞチトー…あの辺りの民族浄化の話しっていったいいつから続いているのか?ちょっと考えさせられるよなぁ…

 国連の引いた国境、連合国の引いた国境は、どこもこんな感じなんでしょか?ちなみに「パリ会議の席上で展開したイタリアの首相デ・ガスペリの熱弁に、並居る戦勝国の代表たちは何の反応も示さなかった。文明論で説こうと国際法で迫ろうと、正論は何の役にも立たなかったのである」という件は、日本的に他山の石とは出来ないでしょー…領土問題に正論なんて、そんなの関係ねぇー(死語?)虐殺した方が勝ちなんですよ、おぞーさん(誰?)って事ですかい…

 も一つが、こちらは戦争問題…「憲法では戦争はしないと宣言しています、なんてことも言って欲しくない。一方的に宣言したくらいで実現するほど、世界は甘くないのである」はけだし名言か(笑)こちらが戦争しないといっても、戦争ふっかけられたらどーする?の世界ですかねぇ?物事は、一人では、一国では済まないのが相場、必ず相手がいるんですよ、姐さん(誰?)時代は「自国のことは自国で解決する、で行くしかない」とこまでいっちゃってる模様…

 マキアヴェッリ風に言うなら「自分で自分を守ろうとしない者を誰が助ける気になるか」ですかねぇ(笑)神は自ら助けるものを助けるという事ですか?そーですか(笑)更に軍事同盟的なとこでいくと「なにしろ数千人の兵士を失っただけで厭戦気分に満ちてくるアメリカ人が、石油も出ず民主化の必要もない日本を守るのに、自国の若者たちを犠牲にするとはどうしても思えないのだ」というのも、有り勝ちな話よのぅ、越後屋の世界か(笑)

 回り中を海に囲まれている国にいると、ついでに本当にアジアの端っこにいると、世界は本当に井の中の蛙状態で眺めている気にさせられるよなぁ…世界の孤児にならないよーに、国際的孤立を招かないよーにっていっても、外交下手なのは今に始まった事じゃなし…この国の行方を思うと苦笑しか浮かばないよな(笑)まぁ苦笑で済んでいる内が花って事もあるんてしょーけど…

 後一つ、本書の中での一番の名言はコレじゃね?って事で「ちなみに、中東に攻めこんで勝ったヨーロッパ人は、後にも先にもアレクサンダー大王一人である。アメリカのインテリや指導者たちは、歴史を読んでいるのかしら」あはははははぁーっ…

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コメント

‘日本語も十分話せないのに、英語を学んでなんとする。’と言う人がいる。だが、現実には、日本語脳による話の失敗は避けられない。

>政治家が、その言葉で失敗したり、問題をおこすことは古今、数多い。
>特に最近は、それが目立つ。例えば、アベノミクス効果で好調な経済を演出し、今や圧倒的な支持率を誇る安倍首相は、歴史認識問題で米国や韓国の不興を買い、その言葉をトーンダウンさせた。
>また猪瀬東京都知事は、アメリカのメディアのインタビューで、オリンピック招致のライバル都市を貶めることを言ったということで謝罪に追い込まれた。
>さらに橋下大阪市長、日本維新の会共同代表は、従軍慰安婦について誤解を与えるようなことを言い、また沖縄駐留米軍に風俗業の活用を進言したということで問題になっている。

司馬遼太郎は、<十六の話>に納められた「なによりも国語」の中で、片言隻句でない文章の重要性を強調している。
「国語力を養う基本は、いかなる場合でも、『文章にして語れ』ということである。水、といえば水をもってきてもらえるような言語環境 (つまり単語のやりとりだけで意思が通じ合う環境) では、国語力は育たない。、、、、、、ながいセンテンスをきっちり言えるようにならなければ、大人になって、ひとの話もきけず、なにをいっているのかもわからず、そのために生涯のつまずきをすることも多い。」

日本人は文章を熱心に作らない。文章を作ることは、考えを練る事に通じている。
英語には時制がある。文章を作らなくては、時制が表せない。だから、文章にして語ることは重要なのである。
日本語には時制がない。文章は常に現在時制 (現実に関すること) に定まっているようなものである。だから、単語だけのやり取りで、ことが足りるものと自他ともに思っている。
そのため、政治家となって、外国人と理想 (非現実) の話もできず、何を言っているかも理解されず、そのために国を過ちに導くことも多い。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://3379tera.blog.ocn.ne.jp/blog/

投稿: noga | 2013年6月28日 (金) 02時48分

>noga様
 熱いコメント有難う御座いましたm(_ _)m

投稿: ELL | 2013年6月29日 (土) 01時06分

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