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2013年6月29日 (土)

巧言令色鮮仁?

読まない力  養老孟司  PHP研究所

 どゆ本というと、時事エッセイかなぁ?ニュースというのは一週間も経つと最早跡形もない気がするが、何年か経った後に読むと…そんな事あったなぁ?とそんな事あったかなぁ?という非常に記憶力を試される結果に…これに関しては、著者のネット論に出ているよーな…

 「毎日数時間インターネットに頭を突っ込んで、「新しいこと」を知ったと思っている。それはそれでいいけれど、インターネットの中にあるもの、つまり情報とは、つねに過去である。「済んでしまったこと」しか、あそこには入っていない。毎日のニュースも、じつは同じである。ニュースをひたすら見ている人たちに申し上げたい。最後に一言付け加えてください、と。「ともあれ、済んでしまったことだ」」詰んだ、とはこーゆー事を言うのか(笑)

 今世紀最大の問題はエネルギー問題かもなぁ?地球温暖化も、森林保全も、原発も、代替エネルギー問題も、石油問題の前座というか、派生問題に過ぎないという事か?なりよりスゲェ事実は景気とエネルギー消費が比例しているとこかなぁ?非常に簡略に突き詰めていけば、エコと不景気、取るならどっち?の世界が展開しかねないと…

 欧米か?ではないですけど、欧米の本音としては「昨年の穀物不足は、インドの中産階級3億5000万人が余分に穀物を食べ出したからだ」(@ブッシュ米大統領)の発言スかねぇ…勿論インド側は「アメリカ人は個人当たり、インド人の五倍の穀物を消費しているではないか」と反論したとか…「「俺たちはやってもいいが、おまえたちはやるな」。欧米の心理はそれであろう」とな…「産業革命以来のいわゆる近代文明、石油文明と呼ぶものを創り出したのはわれわれだという、暗黙の矜持があるに違いない。アジア人なんて、真似しているだけじゃないか」…欧米のアレなとこは建前並べるわりには、本音ダダ漏れなとこでしょーかねぇ…

 で、まぁ翻って日本、温暖化が金科玉条のよーにお題目を唱える毎日のよーですが、「イヤ、日本が一生懸命にやったら、それを諸外国が認めてくれるはずだ。冗談でしょ。この前の戦争だって、特攻隊を出すほどに一生懸命やった。あれ以上、一生懸命になれるというなら、どうすりゃいいのか、教えてくれ。その結果、世界の誰が、何を、「認めてくれた」のか」優等生はね、優等生である事を認めてもらえると信じているからねぇ…正しさの物差しなんて、勝ち組の為にあるってか(笑)

 と、初っ端のエネルギー問題のとこだけでも、先生フルスロットルな気が(笑)

 アリス的に時事…准教授と酒の肴にしてそーだけど?どだろ?准教授的に関係あるかも?的なとこで、キレるのとこですかねぇ?「実際に脳機能の測定でも、子どもがキレやすくなっている。つまりは前頭葉の機能低下が一般的ではないかといわれている」そで…自分の思うようにならないとキレるもそーだけど、他者に対して安易にうざいとか、イラっとするとか、口にする事に憚りがなくなったのは確かかなぁ?

 後、教育問題も絡めての自殺問題も、「むずかしい問題は、内向している攻撃性を外に向けさせると、殺人や傷害が増える可能性があることである。いじめられたら、刃物や銃器を持ち出して反撃する。弱いものとしては、そうするしかない。そうしないとすれば、どうすればいいのか」かくして自殺が減らないと…異端を嫌う国だからなぁ…

 教育では更に「若い人に講義をしていてしみじみ思う。一歩先を考えることができない」「なぜか考える習慣がないらしい」「一段だけでもいい。先を考えておくれ。そういいたくなることが多い。それを考えないのは、一つは考える習慣がない。もう一つは考えたくない、であろう」人は考える葦である…最早、ただの葦の方がマシってか(笑)まぁ、下手に自分の意見なんて口にしたら、イジメに会うか、潰されるかのどちらかだろーからなぁ…

 さて、よく考えないの続きでは、都合が悪くなったら、「そのときに、誰かのせいにする。これがいちばん手っ取り早い。あいつが悪い。以上終わり、である。これ自体が世の中を変にする一因であろう。よく考えないという癖がついている」とな…誰かを悪者にして、世界を嘆いてもいいんですかぁー?自分じゃなきゃオールOKって事ですかねぇ…

 他にも効率化のとこでは「昔ならひと月かかった仕事が、いまなら三日でできる。それなら百年生きる代わりに十年生きれば済むことにならないか」とは著者もヤケになっているのだろーか(笑)「計算という機能だけを考えたら、計算機のほうが人間よりよほどマシに決まっている。業績主義とは人間を機能として見る傾向だが、その行き過ぎは人間の幸福にはつながるまい」機能不良はリストラすればいーんだわってか(笑)

 使い捨てだよ、人生はの世界に突入してるっぽいもんなぁ…電気を大切にね、の前に、国民を大切ねとか、社員を大切にねとか、地域社会の人達を大切ねとか、ありそーなもんだけど、その手の正論は青いとゆーか、食う為なら何やったってえーやんけの雰囲気が蔓延してるもんなぁ…著者は広い意味で「力をもつ者、もとうとする者は、同時に高い倫理観をもたなければならない。それは書生論ではない。人間たるものの当然の責務である。かつてはそれを武士道といった」とな…これを真顔で言えるとはセンセー凄いっ。さすが、解剖学者、骨のある人だったんですねぇ(笑)

 で、これに近い話しで「大義なんて、馬鹿みたいなものである。しかしそれが消えた世界には暴力がはびこる。「なにが正しいか」、大義が消えた世界では、それは「だれが正しいか」に置き換わる。「だれが正しいか」なら、「腕力がものをいう」のである」は、もー思い当たるフシが有り過ぎて、うかつに笑い飛ばす事もできませーん…

 根性の座り具合が違うんだろーか?「日本は戦争に負けたが、むろん私はコン畜生と思って生きてきた。戦争に負けるのもまた、ある意味でテロに屈する、つまり腕力に屈することだからである。いくら現代のテロが酷いといっても、「一発で市民20万人」の原爆には及ぶまい。頭の上から焼夷弾を落とされ、機銃掃射で追い回された子どもはそれを忘れない」とは…経験者は語るってか…淡々としたリアルさが逆にこあいんですけど、センセー…

 何とゆーか、他にも至言の嵐ですので詳細は本書をドゾ。短いエッセイが多いので、非常に読み易いし、分かり易いです。で、最後に最近の世情を見通しているかのよーな項目を二つ上げときます。一つはご近所問題(笑)…「日本はまともな国か、そうでないか。ときどきそんなことを考える。いろいろ意見はあるだろうが、まあ、マトモなほうであろう。それほど極端なことは起こっていないからである。それが日本の世間の特徴だともいえる。日本の世間は何より安定を志向する」というのが大方の日本人のスタンスかなぁと…隣近所どこに住みたいかなぁと考えてみよと…「そう考えたら、とりあえずの答えは明らかであろう」って…そんなバッサリ…それにしても知らなかったんですが、飛行機の荷物室に潜り込んでまで日本に行くため密航する人がいたとは…「日本なんてとんでもない国だと思ってもらえば、日本に来たいと思う人が減る。その意味では、強く反日をいう北京政府は、密航対策に効果的な手を打ってくれている。日本政府は北京政府に感謝すべきであろう」って…で、飛行機が駄目ならお船で行こーなんですね、わかります(笑)

 更に、「歴史学者は歴史を科学だというかもしれないが、それはおそらくウソである。歴史は思想であって、日本人なら「思想が現実に関与する」とロクなことにはならないと「知っている」はずである。日中対立の根本にあるのはそれであろう。「思想」は「現実」に関与していいか。日本人は否といい、中国人は諾という。これは真にイデオロギー的対立なのである」ファンタジーって知ってるかい(笑)

 も一つが、事故と災害系でしょか…すっかり忘れていたんですが、福島の原発、原子炉のひびを長期にわたって報告書改ざん事件…あったとなぁ…当時「東電の事件では、会長、社長が引責辞職した」そな…翻って今回の津波の事故は…社長は確か辞めたけど、責任とってじゃなくて入院だよねぇ…会長は引責辞任したんだろーか?と素朴な疑問が(笑)はともかく…原発事故としては東海村の患者さんについては、詳細は本書を見て下さいなんだが…日本人として忘れてはいけないかと…

 著者の後輩がその内の一人の担当医師だった模様で、その病状について「癌末期の患者さんを診慣れた医師ですら、耐え切れない思いがあったのである」という一言は軽視しては駄目でしょー…人として、日本人としても…「結論からいえば、人間は他人をああいう目に遭わせていいのかというのが、原爆の倫理問題である」原発に原爆、重い十字架だなぁと、そしてそれに絡むのも常に人なんですよねぇ…

 取りあえず、核兵器の方は、禁止だけではなく「核爆弾の使用はすべてテロだ。国連はそう決議すべきであろう」は至極真っ当だけど、あそこでは拒否権が常に転がっていくとこだからなぁ…正義とは何か?以前にまともとは何か?から始めようじゃなかろーか、じゃね(笑)

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