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2013年6月10日 (月)

ますらおぶりとたおやめぶり?

日本人と日本文化  司馬遼太郎 ドナルド・キーン  中央公論新社

 国の歴史っていう奴は(笑)の前に、さすがとしかいいよーがない程、日本を熟知してるよなぁ?対談本なんですが、出て来る単語一つ一つが並の教養じゃ追っつかない事必定でしょか(笑)会話文なので、非常に平易なんですけど、内容が濃いぃぃーっ…いやそれにしても、日本ってこゆ国だったのか?と今更ながら気付く本ですかねぇ?一言で言うと温故知新(笑)

 後やはり、日本という視点で見ると、明治前までが対中、戦国以降が対南蛮後に対蘭、維新から対欧米という事になるんでしょーか?うーん…まぁ中国を中心にして文化が巡るが周辺諸国の実状だった訳で…ただ、それでもこれまた日本だよなぁなとこは、まるごとごっくんじゃないんですねぇ…平安の昔から(笑)

 「たとえば朝鮮文学とか、ずいぶんあとになりますれどもヴェトナム文学とかの場合には、その小説の場面はだいたい中国です。自国のことをあまり書かなかったようです。ヴェトナムの小説の第一の主人公はまず中国人です。朝鮮もそうでした」(@キーン)だそな…なのに日本は違うとな…日本の場合は主人公も日本人で通すんですよ(笑)

 たいてい、漢文の世界になるみたいで、そーすっと自国文化は、ほぼねぇという事になるよな?自国語で自国の文化を語れるって、もしかして相当にレアなのか?

 アリス的には四天王寺の話しがチラっと出てくるとこでしょーか?日本最初のお寺で、外国人の接待の為にできたというから、迎賓館か?ちなみに四天王寺ができた当初の大阪って本当に海の中みたいなノリなんですね…あの上町台地が海にぽっかり浮いていたみたいな?で、その台地の上に四天王寺が建っていたと…それは遠目から、船上から見えたはずで、視覚効果も考慮にいれての建設だったんでしょーかねぇ?さすが、聖徳太子ってか(笑)

 大陸から来る人もいれば、大陸に行く人もありで、空海の密教伝授なんかのエピもらしーと言えばらしーのか?「中国人というのは、地上に生えたもの、地上に動いているもの、目にみえるもの、食べることができるものしか認めない。ですから、儒教的なことばでいえば、密教など鬼神の沙汰ですから、あまりはやらなくて、中国密教の長老は、なんとなくしょんぼりしていたらしい」(@司馬)そこへ若き日の空海やってきたぁーっで相伝ですか(笑)これもラッキーという事なんしょか(笑)

 ただ、これまたいつものパターンですけど、日本は日本に持ち帰るけど、「一つとして、仏教は日本で生まれた宗教だとは書いてありません。しかし日本人は、現実に考えうる限りの形で仏教を日本化したでしょう」(@キーン)魔改造の国日本は、もー昔々のその昔からのお家芸なんですよ、奥さん(誰?)

 伊万里、柿右衛門より、志野、織部が日本的か?で「向こうの人たちは、それは百姓が使うものか、それとも、できの悪いものと思ったにちがいないですけど、しかし日本人は、わざとそういう粗末な感じを出そうと努力した」(@キーン)とな…侘び、寂びの世界っスかねぇ…欠けているのがいいとか、ヒビが入っているのがいいとか、いっそ割れてついであるのがいいとか…歪に美を見出すのもこれまた日本人の特筆でしょか(笑)

 言葉的なとこでは、都で生まれた狂言が地方の隅々まで浸透していくんですね…北は北海道ではなくて青森辺りから南は種子島、場合によっては沖縄まで…で、それが標準語推進運動となってしまうと…だから、室町末期からは全国のパンピーの人も文を書いている、記録を残しているという事になるそな…共通語って大切なんですよ、おぞーさん(誰?)

 それと、応仁の乱って日本史的には京都がほぼ全焼した話しかと思っていたら、「無意味で、どうしようもなくて、ただ騒ぐだけの戦争ですが、それが日本人の歴史を一変させた」(@司馬)とな…公家が没落したのも確かですけど、侍も落ちたとな…むしろ下っ端の足軽がよく働くという事で、まさに下剋上の始まりだったのですね…元祖実力主義台頭でしょか?ちなみにキーン先生の視点で行くと足利義政の美学は認めるが、将軍として政治責任をとっていないという事で無能者という事になるっぽい…責任者出て来ぉーいってか(笑)

 とまぁ話題が日本史全て的なので詳細は本書をドゾ、なんですが、司馬先生のお言葉はともかく、キーン先生の方はやはり視点が違うなぁと…例えば対オランダとの関係について「日本人にとっては、医学だけでなくて、油絵、銅板、あらゆることをオランダ人から覚えたはずです。しかしそれはオランダ人でなければ教えられないことではなく、たまたまオランダ人であったにすぎません。イギリス人であったら、もっとじょうずに教えられたかもしれないのですが、まったく偶然でオランダ人だけが残ったのです」(@キーン)って…キーン先生は英系米人だったのか?それとも蘭人に何かあるのか(笑)

 ちなみにキーン先生によると、日本人は美学を喜ぶ国民性とか、芸術家にたいして非常に寛大だとか、英雄がいない国とか、儒教的に見えるらしー…ちなみに最後の儒教的なとこは司馬先生に突っ込まれているけど?キリスト教史観から見た儒教と、国内から見た儒教では、同じ儒教でも儒教が違うよな?まぁでも一番、とっこくの人の意見だなぁと感心したのが江戸時代の浪人の話し…「いっそ完全に自由な浪人になったほうがいいのじゃないか、浪人としてどこへでも行けるし、どこへでも別に就職したらいい、と思う」(@キーン)という考えはまさにゴーウエストの米人的思想だよなぁ(笑)日本から見たら根無し草だけど、米から見たら自由なのね…

 他にもいぱーい面白エピ満載ですので、詳細は本書をドゾですが、最後に一つ上げるとしたら「平安朝の文学の多くの傑作は、女性によって書かれましたね。そして男性が書いたものよりも、女性によって書かれたもののほうが普遍性があると、私は思うのです。女性は外の世界をあまり見ないで、自分の内面を見つめる。そして人間の内部はそんなに変わっていないのです」(@キーン)だとな…かくて時空を超えて文学が成り立つとな…普遍性ってそーゆー事なのか?と目から鱗が…やはり日本アマテラスの国なのか(笑)

 目次参照  目次 文化・芸術

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