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2013年6月23日 (日)

濃処の味は常に短く、淡中の趣は独り真なり…

食の堕落と日本人  小泉武夫  東洋経済新聞社

 日本の食が危ないというか、日本人が危ないというか、詰まるところ日本が危ないという事になるんだろーか?世の中色々問題起きてますけれど、人間の基本と言ったら食だろっ食っというのが本書のメインかなぁ?ある種檄本と思われでしょか(笑)武士は食わねど高楊枝じゃなくて、腹が減っては戦は出来ぬの方の(笑)

 で、まず気付かされたのが、食はローカルなものなんだなぁとゆー事(笑)旬のところでこれを他国語に訳す事が出来ない的な話がチラって出ているんですが、ご飯的に言うなら日本人は日本食を食え、それが一番理に適っているという事でしょか?にちにちの積み重ねって馬鹿に出来ないものがあるんですよ、奥さん(誰?)

 例として幾つか上げられているですが、日本人的に分かり易いのが山羊のチーズの話し…日本人的には臭さにパス一したい衝動にかられる山羊のチーズは、伊、希、土辺りでは良い香りとなり、「争って口にしようとするもの」なんだそな…日本人には無理なそれが彼の国の人々には好物となるのは何故か?「民族の遺伝子のなせるわざである」とな…そーいえば海藻類の消化に必要なバクテリアだったか?これ日本人の体内にはあるけど、欧米人にはないそーで食べても消化吸収されないみたいな話しが昔どっかのニュースにあったよな?もしくは牛乳のお腹ゴロゴロとか…やはり食べつけているか、どーかは民族全体的に大きな問題なんだなぁ…

 アリス的にご飯…食にはうるさい関西人のアリスですから(笑)一家言どころか際限なく雑学データベースから出てきそーですけど、私的にはクローン病が気になってしまった…こんな病気あったんですねぇ…身体に穴があく病気と見ていいんでしょーか?ですけど、この原因が食事、しかも「毎日のようにハンバーグやフライドチキン、ホットドック、インスタントラーメン、スナック菓子といったファーストフードを食べている若者に多く発症」がみられて疫学的に多分それという事になっている模様…アリスも30代、独身男性、都市型一人住まいだからなぁ…どーみてもコンビニ族だし…修羅場中なんて大丈夫なんだろか?

 それにしても食べ物となると「肉食動物と草食動物を比べてみると、肉食動物のほうが獰猛な性格となり、草食動物のほうが穏やかだというのは、食性によるものだという考えがあり、これなどはある程度人間にも当てはまるのかもしれない」は心当たりが多すぎるってか(笑)いっそ紛争地帯は肉食絶ちをするというのはどーだろー?とご提案してみるとか(笑)

 も一つ、微量栄養成分ミネラルが不足すると、キレル傾向がみられるみたいで…これの例が「アメリカでは校内暴力の嵐が吹き荒れていて、その解決策として、食事時に亜鉛、カルシウム、銅といったミネラル分を多く含む食べ物を摂らせるように指導したところ、生徒たちの情緒は安定に向かったという報告もなされている」って…ホンマでっかぁ?

 食育と言われて久しいけど、今どの程度進んでいるのか?ただ学校任せというのもアレだしなぁ…例えば戦後の米の小麦(パン)政策のそれも「それを真に受け、「米を食べると、子どもがたくさんできて、食べ物がなくなって貧しい国になるから、米を食べるな」と、「日本の食文化」という本に書いた大学の学長もいたのだから笑えない」という実績がありますからねぇ…これこそ元祖御用学者なんでしょか(笑)ちなみに「どんな国の食材でも節操なく並べられているのは、アメリカと日本くらいではないだろうか」だそーですよ、おぞーさん(誰?)

 とまぁ、どーしてこーなった?となれば拝金主義万歳、内容より金ですかねぇ…「自国のすばらしい文化を隠してそれに飛びつく広告媒体。そして、その講釈を何の疑いもなく信じてしまうおめでたい日本人たち。そんな人たちが、日本の食文化を堕落させた張本人の一群である」で終わってる気が…まさに檄本…自国の文化は捨てるものじゃない、守るものであるっ諸君らにその覚悟はあるのか?ですか?先生(笑)

 先生、世のグルメ番組にも手厳しいからなぁ、素朴な疑問とでも言ったらいいのか?「この世に完全無欠の料理など、そうザラにあるはずはない。それなのに、これまで店や料理理の欠点を指摘した番組を見たことは、皆無に等しい」とな…ついでにその番組を視聴者が鵜呑みにしているし…テレビや新聞って信仰だったのか(笑)

 そして今更自給率を上げましょうと言ったって、減反した田んぼは一年使用しなければ戻すのに二年、二年使わなければ戻すのに四年かかるとは知らなんだ…二百海里によって漁獲量が落ちた時も自国で獲れなければ買ってくればいいんだわ政策ではなくて、栽培漁業の促進、稚魚の放流、生産など自らの手で資源生産の道を選択すべきだったとな…TPP以前にそこか、そこからなのか…

 とまぁ本書は最初から最後まで日本においての食の話しが縦横無尽に出てきます。個人的には先生の粗のお話のとこが気になりましたが(笑)詳細は本書をドゾ。口調は非常に平易なんですけど、しかも軽い…でも檄本なんですよ、姐さん(誰?)

 他にアリス的なとこでは、納豆が実は江戸の昔から関西でも食べられていた模様…当時は味噌と納豆って似たよーなもんだったらしー…それにしてもこれも知らなかったんですが、大豆の温度が高いと納豆菌が、低いと麹菌がつくのですね…発酵の国だもの、ですかねぇ(笑)後、江戸の居酒屋メニューの名前に昼の月なんてのがあって風流だねぇの世界でしょか?ちなみにこれとろろの上に玉子の黄身のせて下にもみ海苔を散らす一品…見立てでネーミングあると思いますなのか(笑)

 もー本書は問題提起が凄くて、ガソリンが1L90円の時に水が200ccで120円、単純計算で水はガソリンの六倍の値段とは?これ如何に?ミネラルウォーターって素晴らしス(笑)という件も気になったのですが、最後に日本人的に素朴な疑問のとこを一つ…ええ、鯨ですよ、奥さん(誰?)「日本が調査捕鯨をすることは、IWCの総会によって認められている」とな…「日本近海にはミンク鯨をはじめとして約3万頭の鯨がいることが確認された」とな…国際捕鯨委員会科学部会で南氷洋の鯨は76万頭いるそーな…

 なのに「アメリカは一頭たりとも日本は鯨を捕ってはいけないという」とな…「問題は、国際捕鯨委員会が捕鯨を禁止しているのではなく、アメリカを中心とする反捕鯨国が言っている点である」ちなみに米の立場は自国の「野生動物保護法というものがあり、それを盾に日本もそれに準拠しなければ制裁措置とをとるというのである」とな…アメリカンスタンダードがグローバルスタンダードなんですね、さすが正義の国アメリカ(笑)

 「こんなばかなことがあるだろうか。国際捕鯨委員会という場があるにもかかわらず、どうしてアメリカが自分の国の法律を盾にして、他国を縛ろうとするのだろうか」「総会での科学部会の議論をないがしろにするアメリカの態度は、非難されるべきである。契約社会であるはずのアメリカで、こんなことがまかり通っていいのだろうか」って、先生、正論すぎる…

 鯨が減るのも問題だけど、鯨が増えるのもまた問題を孕んている訳で、生態系ってむつかしい…「世界農業機構は、このまま鯨を資源化しないで放っておくと、海の生態系が変わって取り返しのつかないことになると勧告している」そな…米が保護している鯨の食欲によって海の資源がドン減りしているよ、でもそんなの関係ねぇーそんなの関係ねぇー(死語?)ですか?そーですか(笑)

 で、更に衝撃の事実が、「実は信じられない話だが、そのアメリカが現在、堂々たる捕鯨国なのである」、なんだってぇー?とここはキ○ヤシさんに登場願った方がいいんだろーか?どゆ事と言うとアラスカ州に住むイヌイットは鯨を捕ってもいいそーな…生存捕鯨というんだって(棒)「アメリカは自分たちの決めた野生動物保護法の中で、自国民であるイヌイットに対しては鯨を捕る権利を保護している。それでいて、外国人は一頭たりとも捕ってはいけないという。これをご都合主義と言わずして何と言おうか」、さすが正義の国のアメリカ(笑)もしかしてダブルスタンダードの事をアメリカンスタンダードと言うのだろーか?

 何でこーなるの?というと、選挙権ですかねぇ…自国民にはあり、他国民にはないと、政治家の本音なんてそんなとこですか?そーですか(笑)「アメリカの政治家にとって、最も国民にウケがよく、票集めに恰好の材料は何と言っても環境政策である」そーな…特に反捕鯨を掲げれば「ハト派議員としてのイメージアップがはかられ、さらに「鯨を捕っている日本を制裁する」ということになれば、強いアメリカを演出する事ができて一石二鳥である」とな…

 いやもー内政干渉という概念は米にはないんですね…肥大した正義って凄いなぁ…「ある国の法律が、ほかの独立国の主権を無視して適用されるなどということがあってはならない。しかも、それが一国の食文化を規制するなどというのはとんでもないことである」とは、先生、正論過ぎて泣ける…「こんな理不尽な要求に屈していたら、この国は将来、さまざまな国から内政干渉になりかねない事柄まで要求されるであろう」には、ですよねーとしか言いよーがないよーな…

 それにしても、日本の政治家を選んだのは所詮国民と嘲られたけど、この米の政治家の行状を正義だと信じているだろー米選挙民も凄いよなぁと…世界中が他者のいない世界に突き進んでいるのだろーか?と暗然となっている場合ではないのか…まぁ穿ってみれば、鯨を保護して、その他の海の資源が枯渇したら、タンパク質は肉にシフトせざるを得ないから、むしろ上等って見方もできる訳だしなぁ…そーなればお肉の値段が上がって肉輸出国の米はウハウハだとゆー算盤も成り立つ訳で…

 いやー、マジで正義とは何か?の国なんだなぁと納得させられました…端折りに端折ったので詳細は本書をドゾ。それ以外の興味深いエピがたくさんありますので本書をドゾドゾ。とゆー訳で最後は貝原益軒の養生訓で〆たいと思いまする…「飲む水や食べ物はよく選べ。それによっては人の天性までも変わるのだから」お後が宜しいようで(笑)

 目次参照  目次 食物

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