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2013年7月 6日 (土)

日本の中の西洋?

百年の品格 クラシックホテルの歩き方  山口由美  新潮社

 さて、本書に掲載されているのは、日本の老舗ホテルですかねぇ…富士屋ホテル、日光金谷ホテル、万平ホテル、奈良ホテル…日本人なら知らない人はいない有名どこがズラリ勢揃いってか(笑)それにしても、旅館とか、旅籠、温泉系の歴史は古いけど、ホテルとなると開国後だから、100年位しか歴史がないとな…という事で「日本には、ホテル文化がない、という人がいます。でも、たとえば有名なパリのリッツが開業する以前に、日本の「百年ホテル」は創業していました」となる訳で、まぁ規模の大小はあるだろーけど、それなりに伝統はつんできたとな…

 更に「日本でホテルに泊まるなんてつまらない、という外国人がいます。でも、壮大な寺社建築の「百年ホテル」には、確かに日本文化の粋があります」と、違いが分かる客プリーズってか(笑)まぁ何にせよ、著者自身が富士屋ホテルのご令嬢という事になるよーで、今は同族経営ではなくて一般企業となっているよーですが、それにしても、餅は餅屋の雰囲気満載かなぁ(笑)

 まっとにかくホテルのエッセイというか、解説、思い出本のよーな気がしないでもないですけど、写真が奇麗、でありながら渋い…このボロいんじゃなくて古いという古色蒼然としたただならぬ気配が老舗の味かなぁと…伝統って日々の積み重ねなんですねぇ(笑)

 アリス的にホテルは、暗い宿の一連のホテル本がありますから、ただあの中にはクラシックホテル系がないのが残念ですけど、その内でてくるのかなぁ?アリスが泊まるとこって原稿で缶詰の都市型ビジネスっぽいか、文人宿か?と地方では温泉ありの旅館っぽいのが多いよーな気がするんだけど?どだろ?

 ホテルというとダイニングの系もそれぞれに一味も二味も違いまっせ、という事で、偽りののジャーマンポテトでポテトサラダ(富士屋)とか、朱色その他のサラダでウォルドルフサラダ(富士屋)とか、マレーその他でのローストビーフでローストビーフのサンドイッチ(富士屋)とか、スウェーデン館のシチューでビーフシチュー奈良ホテル風(奈良)とか、ラフレシアのカクテルでマウントフジ(富士屋)、金谷ホテルスペシャル・オールドスタイル(金谷)、霧の軽井沢(万平)、マントルピース(奈良)とどのホテルも名物バーがあり、オリジナルカクテルがあるとな(笑)

 とはいえ、アリスならばこれを外してはいけないでしょーで、王道のカレーの出番ですよ、奥さん(誰?)ビーフカレー(富士屋)、百年ライスカレー(金谷)、じっくり煮込んだ和牛肩ロースのカレー&ライス(万平)、ビーフカレー(奈良)とあったりして(笑)クラシックホテルにはどこも伝統のレシピがあるそーな…「カレーとクラシックホテルの密接な関係は、カレーの故郷である熱帯のコロニアルホテルにさかのぼる」とな…

 戦前の日本のホテルでもランチと同じ意味でティフォンという言葉があったそな…元はインドのカレーを入れるお弁当の意味だそで…それを英人が昼食の意に使用したのが根付いた模様…となると今流行りの弁当箱なる言葉も英で昼食の意味になったりして(笑)はともかく、カレーのあるお昼という事になったんだろか(笑)

 これまたちなみにかのラッフルズホテル(シンガポール)のテァフォンルームもこれにちなんでいるそーな…ここ、アフタヌーンティーで有名だそーだけど、名前に偽りなくお昼のカレーブッフェも有名なんだとか?アリスなら行っていると見たが、どーか(笑)

 後、これまたこじつけっぽいけど、准教授の猫つながりで猫足のバスタブとかダメでしょーか(笑)ちなみに英語では「クロウ・フット・バスタブ」と言うそーな…本来なら「かぎ爪足」のはずなんだけど、「猫足」となったとな…響き的にこっちだよねぇ(笑)

 その他、ホテル豆知識満載なので詳細は本書をドゾ。エピが濃いぃぃんですよ(笑)そんな濃厚なエピの中から一つを選ぶとしたら、アインシュタインですかねぇ…「日本には、われわれの国よりも、人と人がもっと容易に親しくなれるひとつの理由があります。それは、みずからの感情や憎悪をあらわにしないで、どんな状況下でも落ち着いて、ことをそのままに保とうとするといった日本特有の伝統があるのです」(「日本に於ける私の印象」)でしょーか?何とゆーか、アインシュタインの昔から日本ってこーゆー国だったんだぁーと、これまた日本人としてもしみじみしてしまうんですけど(笑)

 さすが老舗ホテルですので内外の有名人が宿泊客なのは当たり前の世界か?ですので、それらのエピも本書をドゾ。日本には日本のホテルがあるで、多分この四軒は日本という国が存在している限り、百年と言わず千年でも続きそーと思うのは気のせいか(笑)よく外人さんが日本人は変化を嫌うからと笑うけど、どちらかという続ける事の意義を肌身で知っているという事じゃないか?と、無くす事は簡単、継続する事は大変なんですよ、何事も…分っかるかなぁー、分かんねぇーだろーなぁーというのは文化の壁か(笑)

 とは言え、食意地がはっているので本書で一番気になったとこは、奈良ホテルの朝食の茶粥定食…しみじみと日本の朝って感じで、こーゆー朝食を優雅に頂きたいと思うだけは思っているんですよぉー…

 目次参照  目次 宿泊・温泉

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