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2013年7月21日 (日)

世界の首都にふさわしいのは誰?

ローマ人の物語 18 悪名高き皇帝たち 二  塩野七生  新潮社

 紀元27年ティベリウス、カプリ島へ引退、もとい隠退、もとい隠遁するでござる。人嫌いという話しだけど、むしろこれは誰も分かってくれないの逃避行のよーな気が?彼程の能力があれば現場に出張らなくても仕事は出来る訳で…快適インターネットがなくてもローマの誇る世界一のインフラがある訳だし(笑)情報は逐次入ってくるもんねの世界か(笑)

 ロードス島の時も思ったけど、この人は皇帝になんかより学者として象牙の塔でおこもりしている生活の方が向いていたんじゃないかなぁとゆー(笑)好きな学問の道を、同好の士と混じってコツコツやる辺りが本人的理想だったかもなぁ?ただ、戦闘の現場指揮官としても、行政問題をクリアするにも、政治的決断を下すのも、この時に彼以上の人は一人もいなかったとゆーのが何とも…

 この点はアウグストゥスも消去法でのティベリウスへの譲位だろーし、現時点ではこれがベストだし、ローマを脱出しても仕事は投げ出さないとこがいかにもティベリウスらしーとゆーか?これを機にティベリウス追い落としをするにしても人材がどこにもいないとゆーのがこれまた何とも…ローマ的悲劇の発端は他ならぬ元老院の劣化に端を発しているよーな?既得権益だけを大事にする人達の群れは国を滅ぼすんですねぇ…ちなみに元老院領で問題が起きた時も快適な総督官邸暮らしなら受けるけど、現場にいって天幕暮らしは嫌だと誰も行きたがらなくて結局選択を皇帝に丸投げしているんですよね…自分達の問題すらクリアできないとこまで行っちゃっていると…

 アリス的にティベリウス…何かアリスに出会わなかった准教授がやっていたら凄い事になりそーだよなぁ(笑)絵面が凄いじゃ済まなそーでこあいが(笑)

 本書的に一番なるほろなぁと思わされたとこは、偽善についての件…この言葉ギリシャ発祥とは知らなんだ…ちなみに本家本元のギリシア人は偽善を二つに分けたとな…上等な偽善と下等な偽善に。普段、日本人が認識している偽善は下等な偽善という事になるそーな…では、上等な偽善とは何か?「たとえうわべを装おうと見せかけであろうとも、それをする目的が公共の利益にあった場合」だとな…必要悪というよりは、政治的にありじゃねというノリに近いよーですが?

 ちなみにこれを実施したのは古代ギリシアの政治家ではかのペリクレスだけだったというのが、何とも…で、も一人があのアウグストゥス…人を欺き続ける事が出来るのか?はもー才能だと思うよね(笑)そして、これが全くできなかったのがティベリウスという事になるそーな…さもあらん、かなぁ…簡単にそれが出来ていたらローマから逃避する事もなかったんだろーし…

 さて、ティベリウスの晩年はこのカプリ島で過しながら政治を続ける事でしたが、ついにアグリッピーナ一派をも排除してしまうんですね…アグリッピーナとその長男次男、そして粛清の嵐でしょか?この辺りの詳細は本書をドゾ。更に元老院の議員達にも怒りの鉄槌がですかねぇ…血祭とも言うですけど…

 紀元37年にお亡くなりになると…後の研究者には「何一つ新しい政治をやらなかった」人として批判する人もいらっさるらしーけど、当時の「ユダヤのプラトン」とまで言われてフィロンは物凄く評価しているんですよね、まぁ分かる人には分かるって事でしょか?ちなみにモムゼン(独の歴史学者)は「ローマがもった最良の皇帝の一人」と評価しているそな…

 さてさて、そして時代はカリグラへ…ええ、あのかの有名なカリギュラというか、カリグラですよ(笑)国民的英雄のゲルマニクスの息子、アグリッピーナの息子と言った方がいいのか?国民大熱狂でございますっ(笑)まぁ70才過ぎの爺より、24才の若者の方がいーよねっていうのはどこの国も同じって事でしょか(笑)しかもアウグストゥスの血筋、正統に皇帝位が戻ったとこれまた熱狂熱狂大熱狂…まっとにかくそれ位当時ティベリウスは人気がなかったとう事だと…

 この世の春がやってきたの世界で、若き皇帝も元老院も市民もあげあげ状態に突入したと…毎日がお祭りでござるの巻か?サーカスの再来ですよ、奥さん(誰?)国全体が躁状態…そして権力を手にした若き皇帝は皇位継承権を得ていたゲメルスの排除という殺害ッスとな…そして彼は人気取りの政策を次々とうっていく訳ですが、それは財政破綻の道そのものであったのですねぇ…増税は出来ないし、人気は急落するし…内外の問題の火の手は上がるし、さてどーする?

 そしてユダヤ問題が再浮上する訳です。アレクサンドリアの暴動ですね…ところは皇帝領…対立はギリシア人対ユダヤ人…よーは商売敵同士の宿命の対決でしょーか?アウグストゥス、ティベリウスの二人はユダヤの特殊性を鑑みてさばいていたけど、さてカリグラは?

 の前にユダヤ人とはとゆー当時の状況をというと「「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に」というイエス・キリストの答えを引き出した質問は、「なぜわれわれユダヤ人は、ローマ人に税を納めなければならないのか」であった。それは、ユダヤ教の神殿に納めている以外に、ローマにも納めなければならないのか、の意味である。宗教が安全保障の代わりをすることはできないと知っていたユダヤ人が、いかに少なかったかを示している」とかかか…

 「ギリシア人は、何もない土地に新しく都市を建設し、そこを基地にして、手工業や通商業によって富を築くのである」とな対して「ユダヤ人は、すでに存在し繁栄している都市に移り住み、手工業や通商業や金融業に従事して富を築くのであった」そー、故に「ユダヤ人が建設した都市は皆無と言ってよい。ユダヤ民族とは、富の匂いがしないところには移住しないからであった」とななな…

 でまぁこれが一番アレだと思うけど「常に弱者の立場にあり続けた民族は、被害者意識から自由になることがむずかしい。そのタイプの人々は、拠って立つ唯一のものが被害者意識であるがゆえに、強者に対しては過激に反応しがちなのである。他の属州では問題にならずに済むことでも、ユダヤ人との間では問題となるのだった」というのは、どこかで聞いた事のあるフレーズのよーな気がするのは気のせい?

 これを長年制御してきたアウグストゥスとティベリウスって、やはり凄いという事になるんでしょーねぇ…そしてカリグラはというと、「カリグラは、幸か不幸かモンスターではなかった。頭も悪くなかった。彼にとっての不幸は、いや帝国全体にとっての不幸は、政治とは何かがまったく分かっていない若者が、政治をせざるをえない立場に就いてしまったことにある」と…

 かくして外交問題が噴出してしまうんですね、北アフリカのマウリタニア王国の王様も自分と同じ先祖(アントニウス)の血が流れている事が我慢できず殺害しちゃうと…もー己を神聖視するのは独りでやっている分にはともかく、他者に押し付けたら問題は浮上すると…俺を崇めろ、ふざけんなの世界ですか?そーですか(笑)

 才能がないという事はかくも悲しいという事でしょかねぇ…己の分をわきまえないという事でもあると…出来ないなら出来ないなりにフォローを乞うとか、最悪何もしないという手もあるはずなんですけど、カリグラの場合は悪手の連続…これが世に言う若さ故の過ちなんでしょか(笑)ただ、世間はそれを待ってはくれなかったよーで、紀元41年1月24日、カリグラ暗殺される。治世としては3年10ヶ月、28才の出来事でございました…

 ちなみに犯人は近衛軍団の大隊長二人の凶行…金につられていう説もあるよーですが、彼らがゲルマニア軍団上がりというところから、カリグラの幼児の頃から旧知の中だった訳で…むしろ身内の不始末を始末する父親的行動と見る方が妥当ではなかろーか?と…かくして次代はゲルマニクスの弟、カリグラの叔父、クラウディウスが皇帝を継ぐ事になる訳です。それについては次巻を待てですか(笑)

 人気はどん底、財政は破綻…問題は続いているという事でローマ帝国の明日はどっちだ?でしょかねぇ(笑)

 目次参照  目次 文系

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