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2013年7月31日 (水)

利他的ないきもの(笑)

生命と記憶のパラドクス  福岡伸一  文芸春秋

 サブタイトルが、福岡ハカセ、66の小さな発見なんですが、これは一つの日常エッセイなんでしょか?うーむ…ごく普通のエッセイ本だと思われですけど、ただ一つ他と違っているとこは著者の視点、もしくは立ち位置ですかねぇ?平凡な生活も、生物学者の目から見ると違って見える、違って捉えられる、もしくはこのブレなさでしょか?今時、言う事が(書く事が?)毎回違うなんて当たり前の世界で、著者のブレなさはいっそ清々しい程天晴れじゃなかろーか?

 で、本書なんですが、タイトル通りの本ですかねぇ?生命の方は生物学者としては避ける事が出来る話しではなくて、いつもここからのノリなので今更なんですけど、ここに記憶がくっつくとどーなるのか?は、本書の「まえがき」と「あとがき」を読むと納得の出来というか、仕掛けのよな(笑)本書の中ではあちこちさまよっているのか、流離っているのか、どこに行くのかなぁな話しが続くんですけど、最後にこー来たか?という(笑)こーゆー段取り、ハカセはお好きなんだろか(笑)

 まぁ、騙されたと思って読んでみたらとお薦めしとこー(笑)肩のこる話しではないし、だけど、上手く騙されるか?はたまた騙されないか?は読み手のスタンスによるよーな?

 アリス的にエッセイ、それも日常系となるとアリスも一つや二つは書いていそーだが?アリスの場合だと夕陽丘通信とでもなるんだろーか?芸術的なとこで、著者はフェルメールに格別のこだわりがあるみたいだけど、アリスだとダリか、ムンクか?それともシュールリアリズムの誰か?か?

 アリス的なとこでは、大阪の谷町四丁目付近に下水道施設の見学ができるとこがあるんですか?著者が見学に行っているのですが、これが実は秀吉時代の下水路…しかも現役…500年以上前の物が未だに現存して更に現役ってどんだけぇー…ついでにその当時から都市計画に下水処理まで入っている日本人って、これまたどんだけぇー…本書はロンドンと比較してますけど、NYとかたいていの世界都市でもアレですからねぇ…むしろ、ローマ帝国の方がインフラしっかりしていたんではないかと、ふと思うんだけど?どだろ?

 言葉的なとこでは、疫学の説明が科学探偵と言っている辺り、どでしょ?最近は疫学関係で絶対じゃねぇーとアレな騒ぎもありますが、でもこれ英で出ているとこが何か納得ですかねぇ…ちなみに本書はジョン・スノーのコレラと井戸についての検証なんですが…清潔って大切なんですよね…他にアリス的なとこでは月球儀の項でしょか?その月球儀、私も欲しいですけど、お高いですよねぇ…どこか博物館で仕入れてくれないものだろか?後は三月書房(京都・寺町二条)の件とか(笑)きっとここには准教授もアリスも顔を出しているに違いない(笑)

 面白豆知識的なとこでいけば、暗記物というか、語呂合わせ的なもの、あの円周率とか、元素記号のそれって日本独自のものだったのか?著者によると米で同僚の研究者達に聞いてみたけど反応なかったとな…となると、世界の学生の皆さんはどのよーに暗記しているんだろーか?そちらも気になるんですけど?それとも暗記物のテストなんてないんだろーか?うーん…

 テスト繋がりで、理系の受験って受験科目が物理と化学が多いんですか?いやー、たいてい物理一択かと思ってました…他は覚える範囲が広いから無視しろと言われていたよーな記憶があるんですけど?これまた気のせいか?生物に入って生物知らないというのは何か本末転倒な気がしないでもないですけど、それより悲惨なのは地学関係とこれまたどこかで聴いた覚えがあるよーな?

 いやもーおべんきょになりますとしか言いよーがないよーなハカセの小話しの数々ですので、詳細は本書をドゾ。実に現代的だなぁと思わされたのはガン患者の件でしょか?患者が摘出手術を受けて手術は成功、まぁここまでで万々歳なんですけど、この取り出した癌細胞から新薬を開発したら、どーなる?元患者は医師と製薬会社を訴えるとな…これ米の話しなんでしょか?あそこは何だか何でも訴訟している気配がしている気になるのは気のせい?癌細胞は元患者の「所有物」だから「利益の分け前」を寄越せとな…金か?金なのか(笑)ちなみに製薬会社から補償金が出たとか…

 米ならば十分にありそーな話しだよなぁと読み進んでいったら、COP10の件も出てきて建て前はどこまで美しスなのはいずこの国も皆同じという事らしーが、その心は…「生物多様性は発展途上国にとって固有の権利。それを先進国が勝手に奪っていくのは海賊行為に他ならない」とな…よーするにここでも「途上国の生物」から「薬品」とかの商品が生まれたとな…となれば「資源を有していた国も利益配分にあずかる権利がある」と…何か、どこかで見た構図じゃあーりませんかぁ(笑)本音ダダ漏れの金か?金なのか(笑)が世界のルールとしてメリーゴーランドしている模様…

 これだから人間って奴はという話しもあれば、人間だものな話しもある訳で、詳細は本書をドゾと前にも言ったか(笑)エコじゃないエコノミーな話はおいておいて、本書には詩的というより真理もちゃんと描かれていまする。ムバダの絵画を前にしての著者の慨嘆は染みるなぁですかねぇ…「クジラやイルカを殺すのは野蛮だが、牛やブタはよい?そんな偽善とは全く異なる世界観」は日本人なら分かるわぁの世界か(笑)著者的視点から言えば「生命はすべて等価だと」な…それにしても欧米の人達はなんであんなに格付けが好きなんだろーと、ふと思う?だから格付会社なんて出来たんだろか?格付会社の格付けもあるんだろーか(笑)

 も一つ、著者のアグレッシブな主張かなでは、生物的には子孫繁栄がジャスティスなはずですけど、著者は「生命の意味は次の世代を残すことだけにあるのではない」と言い切っていらっさるところかなぁ…生命の意味、生命の価値、切り込んでいくと生物学なのか?禅なのか?哲学なのか?な世界に飛躍してしまいそーですが、著者の立ち位置はしっかり生物学に立脚しているとこが、何とも…ハカセのぶれなさにつおいお人なんだなぁと感心すると共に、よって立つところを明示せずにいられないとこに殿方のサガを見たよーな?

 ただのエッセイとなめてかかると、命綱なしのバンジージャンプの展開が待っているよな(笑)そして、それも忘却と記憶に残るんですかねぇ?まぁ四の五を言わずまずは読めでしょーか(笑)

 目次参照  目次 生物

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