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2013年8月24日 (土)

胡椒だけじゃないんです(笑)

大航海時代と日本  五野井隆史  渡辺出版

 タイトルは大航海ですけど、どちらかというとキリスト教伝来と日本的なお話かなぁ?口語体で書かれているので非常に分かり易い文章ですけど、うーん、日本を中心にしたお話というより、キリスト教、カトリックを中心に据えたお話っぽいかなぁ?まぁ時は戦国時代、激動の時代ではあったんですが、物の見方は人それぞれだよなぁとゆー事でしょか(笑)

 内容はというと、ポルトガルのアジア進出がメインによる種子島への鉄砲伝来が一章、その後は人物伝という感じで、フランシスコ・ザビエル、高山右近、三浦按針、ペトロ岐部カスイについてそれぞれ一章づつある構成…

 で、この大航海時代についての認識、1992年にセビーリャ(西)で開催された万国博覧会のテーマを最初スペイン政府は「発見の500年祭」としよーとした事で如実となったよな(笑)ええ、世界史では有名なコロンブスの米大陸発見(1492)からちょうど500年、これしかないでしょっでしょか(笑)勿論、これは「南米諸国の異議申し立てによって「出会いの500年祭」とテーマを改めました」とな…いやもーね、時は20世紀末、500年たっても自国もしくは欧州目線、既に人が住んでいよーが俺達が発見した、新大陸。植民地と海賊万歳ってか(笑)呼ばれもしないのに勝手にやって来た招かれざる客だって認識は多分これまでもこれからもこれっぽっちもないんだろーなぁ(笑)

 しかも、当時的には新しく発見した土地、キリスト教徒でないこれから発見される土地の領有権は発見したキリスト教国にあるとローマ法王のお墨付きだし、ついでに言うとキリスト教徒でなければ人身売買(奴隷売買)オケだし…

 かくて、ポルトガル、スペイン、オランダ、イギリスと大航海時代ヒャッハーな世界が展開していくと…そして事の起こりは葡のセウタ(摩)攻略(1415)からなんですね(笑)

 アリス的に一番関係ありそーなのが高山右近になるのかなぁ?高山右近の父はあの松永久秀の部下、大和国沢城の守将だったとな…地理的に関西出身という事で、どだろ?後の秀吉とのかかわりあいとか、ね(笑)

 キリシタン大名というと、九州の大名達が有名だけど、関西の大名も次いだ訳で、どーもキリスト教に対する認識が九州と関西では違った模様…九州はどちらかというと南蛮貿易をするにはキリスト教徒になった方が都合がいいという実利的な認識が先にたったよーだけど、関西の方は魂の救いといった宗教色の方が高かったとな…一例としては利休の高弟と言われた七人の内、五人がキリスト教に帰依したという事からも分かろうもの…関西では知識人階級が転んでいらっさるという事ですかねぇ?で、その中の一人に高山右近もいたと…

 右近の履歴についての詳細は本書をドゾ。ただ、当時の豆知識的には棺桶をかつぐ人というのは非常に身分の低い人がやる卑しい職だったみたいなんですが、右近はかついでいたり、後、肉食解禁ではないですけど、右近が料理して細川忠興に振る舞ったとか…当時京都ではワカ(ポルトガル語で牛の事をヴァカというそな/笑)と言って牛肉料理流行っていたとか…特に細川忠興は牛肉料理がお好きとか(笑)また、右近の茶の湯、茶人としてこれまた有名でして、これまた当時の茶の湯は相当なもんだった模様…というのも日本に取り入る為にイエスズ会の修院(カーサ)には必ず茶室が設けられていたそな…で、茶の心得のある人を必ず一人おいておいたとゆーから、どんなもん…しかも身分に応じて2.3種類の茶葉をキープしていたって…

 涙ぐましい布教の心得的にはフランシスコ・ザビエルも負けていませんですので、こちらも詳細は本書をドゾ。黄金の国ジパングですかねぇ(笑)まぁともかく「その島々はイスラス・デ・ハポン(日本の島々)と呼ばれ、人々多いに知識欲に溢れていて、それはインドの異教徒たちが持ち合わせていないことですので、その島で私たちの聖なる信仰を弘めれば、インドのどの地方におけるよりも一層豊かな成果があがるだろう」と意気込んでやってきたとな…

 ちなみにザビエルの日本人観が、善良で悪意のない人々、名誉を物凄く重んじる、貧しさは恥ではない、侮辱・軽蔑など許さない、互いに礼儀作法が身についている、食物は質素、飲酒には寛容、賭博はしない、太陽を拝んている、たいていの人は読み書きできる、知識欲が旺盛である、道理に適った事が好きであるとあったり…まぁ到着してみた時は好意的なザビエルも、思いのほか日本での布教は厳しく撤退を余儀なくされたのは歴史の通りでして、ゴアに帰ってからの日本観がこれまた「日本の土壌が「あらゆる種類の罪の温床である」」と記述していらっさるとか…まぁ人間上手くいくかもの時はイケイケでも、駄目だったかもでは流行りの想定外で、俺の責任じゃねぇーと口走るのはいつの時代も一緒って事ですかねぇ?ザビエルも人の子であったか(笑)

 キリスト教関係だとどーも屈折している話が多い気がするんですが、その点、本書で一番あっけらかーんとしていらっさるのは三浦按針(ウィリアム・アダムス)でして、彼の前半生もこれまた激動のヨーロッパ史なんですが、時は大航海時代、英人なのに何故に蘭の船でやって来ただについての詳細は本書をドゾ。大航海時代は、まず葡、次に西、そして蘭が加入してきた時期がちょうどアダムスの時代と重なるんでしょか?この後すぐに英が控えいますけど(笑)

 で、後発の蘭、アジアに参るで、「彼らが日本に来た当時は、これと言った産物がありませんから、日本に来るポルトガル船や、マニラから来るスペイン船、それから日本から行く朱印船、あるいは中国から来る唐船、それらの船の積荷を狙って奪い、そうした盗品を平戸に持って来て売り捌くというような、まさに海賊行為によって商売を成り立たせていました」とな…どこの国も元をたどるとアレなのはいかがなものか(笑)

 さて、そんな中、アダムスが乗るリーフデ号が豊後臼杵に近い佐志生に漂着したのが1600年4月19日(新暦だと4月29日)だそー…激動の関ヶ原前夜の頃でしょか?で、家康に大坂城で対面するのが5月12日だそな…かくしてその後のアダムスの生涯についてはこれまた歴史の通りでして詳細は本書をドゾ。まぁ三浦按針誕生で、全てが動いたの世界ですかねぇ…

 さてさて、本書最後にペトロ岐部カスイ神父の話が掲載されているんですが、これは大分の大友宗麟の部下の岐部氏の一人の話という事になるんでしょーか?まぁそれはともかく時代は秀吉の伴天連追放令の直後からでしてもー激動につぐ激動のお話ですね、これは…とにかく、単身ローマに赴き、司祭になって、帰国して、殉教という何だかキリスト教徒としてはドラマチックな生涯をおくったお人の話でござるかな?

 当時のセミナリオや修道士、イエスズ会の運営、マニラ、ゴア、エルサレム、ローマ、リスボン、アユタヤetc.と当時の日本人としては画期的な動きではなかろーかな、お話の詳細も本書をドゾ。カトリックの神父達の思惑もまたこれもアレですが、この信仰にかたくなに生きるペドロの生き方もまたコレですかねぇ…

 こちらの本書的豆知識では、当時のマニラには「幕府の隠密などが派遣されていた可能性がありましたので、「日本への渡航がしやすい」場所が求められました」とな…時は1630年ですから、幕府の政策も開国ではなく鎖国の時期だろーし…まっそれはともかく、幕府ってそんな中、マニラにまで隠密飛ばしていたとは…公儀隠密ただもんじゃねぇー(笑)

 まっ歴史の解釈は人それぞれですので、詳細は本書を見てくらはいと(笑)まぁ今見て思うのは、人材っていつの時代も大切なんだなぁという事でしょか(笑)

 目次参照  目次 文系

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