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2013年8月22日 (木)

海にお船を浮かばせて(笑)

世界史のなかの戦国日本  村井章介  筑摩書房

 タイトルからして何となく、むつかしー話しになるんではないか?と危惧していたのですが、文体は平易ですのでスラスラと読めまする(笑)世界史とありますが、広義でそれかなぁ?どちらかというと東アジアの15.6.7世紀位の話しがメインか?それに東南アジアとポルトガルとカトリックかなぁ?時々スペイン、イギリス、オランダとなるのか?

 内容的には、幾つかの項目に分かれると思われで、まず対蝦夷地、及び北の国から(笑)更に対琉球、独立と傀儡と建て前と本音?次にポルトガルとの出会い鉄砲と宗教がやってきたっ(笑)で、石見銀山で世界の外れで銀を叫ぶ(笑)そして、対朝鮮、朝鮮戦役、対明、明滅亡で清建国、その時日本は?でしょか?

 結局、江戸幕府の鎖国政策と言いながら、長崎だけが出窓のよーな感覚でいるけど、蝦夷に向けての松前口、朝鮮に向けての対馬口、琉球の薩摩口と他にも出入り口はあったでござるの巻か(笑)と、その前にまずは国交、貿易は室町の頃から続いているんですよねぇ(笑)

 アリス的にこの時代の港というと、大阪というより堺の方があると思いますなのか?後は秀吉で朝鮮出兵かなぁ?後から見ると愚策にしか見えない朝鮮の役ですが、戦国大名的には家来の褒賞としての土地の入手というのが上げられているけど、石見銀山の銀の流入はそれこそ世界経済、特に中韓に与えた影響は大きかった模様…伏線としてはこちらの方がアレか?更に、この戦役によって明が弱体化して清の滅ぼされる訳でして、その清の戦費となった富の蓄積は何か?と言えばこれまた銀の蓄えではないか?となれば、遠回し的には銀に滅ぼされたよーなもんか?明は?

 当時の国交、貿易が国主導型の公の貿易であった事がまず念頭にないとね、の世界かなぁ?私企業が私的に商売というのは密貿易扱いになる訳ですね…だから、国交と貿易がセット販売という事か?対明、対朝鮮を見た場合、そこのとこ宜しくの世界でして…で倭寇なんかも出てくると…ただし、これ倭人、日本人が海賊行為していたみたいな話しになっているけど、国籍全く関係ない集団だった模様…中にはポルトガル人もいたらしーからアジア人は皆いたよな…しかも明とか朝鮮の官吏も絡んでいらっさったよーで…これを倭寇と言って切り捨てるのは実に解せぬですか(笑)まぁ昔からどこぞの国々の方々は悪い事はみーんな日本のせーなんですね、分かります(笑)

 さて、今でも交通の要所ですが、ポルトガルがマラッカ王国を滅ぼしたのが1511年…で翌年にはマラッカに商館建ててますから仕事早い…ちなみに当時のマラッカに集いし人々はといえば、「カイロ、メッカ、アデンのイスラム教徒、アビシア人、キルワ、メリンディ、オルムズの人々、ペルシア人、ルーム人、トルコ人、トルクマン人、アルメニア人のキリスト教徒、グザラテ人、シャウル、ダブル、ゴア、ダケン王国の人々、マラバル人、ケリン人、オリシャ、セイラン、ベンガラ、アラカンの商人、ペグー人、シアン人、ケダの人々、マラヨ人。マラッカより北の諸地方として-バハンの人々、パタニ人、カンボジャ人、シャンパ人、カウシ・シナ人、シナの人々、レケオ人。マラッカより東北の諸地方として-ブルネイ人、ルソン人、タンジョンプラ人、ラヴェ人。マラッカより東の諸地方として-バンカ人、リンガ人、マルコ人、バンダ人、ビマ人、ティモル人、マドゥラ人、ジャオア人、スンダ人。スマトラ島の諸地方として-パリンバン、ジャンビ、トゥンカル、アンダルゲリ、カポ、カンパル、メナンカボ、シアク、ルパト、アルカ、アル、バタ、すなわちトミアノの国、パセー、ペディル。最後に、ディヴァの人々」…さすが、国際港、国際見本市ばりの人種のるつぼってか(笑)この位の人々が常時集まって交易していたというんだから、それだけでパネェ…

 ちなみにここは出合いの場でもあって、ここでザビエルもアンジローとか言う日本人に出会って、そーだ日本に布教に行こーっとなった訳だから、世の中こあい(笑)それはともかく、レキオ人というのは琉球人の事でして、琉球もこの頃はこの流通ネットワークの一員だった模様…してその評判はというと「かれらは正直な人間で、奴隷を買わないし、たとえ全世界とひきかえでも同胞を売ったりしない」とな…さすが沖縄人なのか…ちなみにここではまだ日本人は海洋国家じゃないよという認識だった模様…

 でもその琉球の向うに日本が、ジパングがあるやんけという事ではーるばる来たぜ、日本へというのがポルトガルの鉄砲伝来に繋がる訳で、やはり噂って大切ですか?そーですか(笑)ちなみに当時のポルトガルさんの腹の内の一端が「いつか我らの主なる神がポルトガル人を鼓舞して、第一にかつ主としてその聖なるカトリックの教えの高揚、発展のために、そして次にそこから手に入れることのできる多くの利得のために、この島の征服を意図させることを思し召すような場合に、どこから踏み入るべきかを、また、この島の発見によって獲得される多くのものを、そして島の征服がいかに容易であるかを、知らんがためである」(『東洋遍歴記』メンデス=ピント)、神の思し召しで掠奪オケってか?本音ダダ漏れ乙(笑)貿易がメインと言うより、海賊がメインだったのだろーか?いやはやいやはや…

 まぁ貿易は一攫千金のうまみがあったからこそ、皆さん海に乗り出して行った訳で、迎える国としても儲けを無視できないものがあったとな…ただ、どの国にも国の面子と政策があると…この辺りの詳細は本書をドゾ。朝鮮にしても、明、清にしても、琉球にしても、それぞれにアレですねぇ…時間経過と共に琉球口と対馬口は貿易高が右肩下がりになっていくのでうまみがどんどん目減りしていくんですけど、それでも幕末まではその体制を一応維持してはいくんですよね…詳細は本書をドゾドゾ。さて、その琉球に対しての明の評価ですが「琉球の使臣は多くは逃亡した福建人だという。ずるがしこさはかぎりなく、殺人・放火におよび、また中国の物資を買って外夷の利益をむさぼろうとしている」と怒り心頭していたりして…それにしても元自国民に対してそれってアリですかぁ(笑)中国人による中国人の評価って昔っからアレなのね…

 人に対する評価という点ではザビエルも「インドの不信者」とか書いてるから、インドでの布教も相当にアレだったんだなぁと…そんなザビエルが希望を持って渡航した地が戦国日本とはこれ如何にですけど(笑)まぁこの辺りの宗教と貿易と施政者の対応については歴史の教科書通りでして、その他詳細はこれまた本書をドゾかなぁ…

 こーして見ると、維新前まではそんなにとっこくと関係ねぇーな国日本かと思っていたら、これまたそーでもないか?の世界でして…国内の戦国だけ見てると違うんじゃないの?の世界ですかねぇ…それでも地球は回っている、みたいな(笑)

 それぞれの国とそれぞれの人の思惑も回っている海の上ですかねぇという事で、興味のある方は本書をドゾ。

 目次参照  目次 文系

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