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2013年8月23日 (金)

ひろげてごらん?

戦国武将の合戦図  小和田哲男 監修  新人物往来社

 何とゆーか、壮大なモブ画がズラリってとこでしょーか(笑)で、日本画ですから大きい図となると襖か、屏風になる訳で、こちらは全て屏風の世界…坊主が上手に屏風の絵を描いたとか(笑)で、まあ、屏風とは六曲、もしくは八曲が標準なんだそな…この六曲とか八曲ってあの屏風の折折折とした一面を一曲というそーな…六曲の場合一つの屏風に谷折りが三つの換算となると…

 で、この屏風一つで完結している場合、六曲一隻といい(六曲の場合ね、八曲なら八曲一隻)。でで、二つの屏風(よーは一対の屏風)で完結している場合は、六曲一双というそーな…でもって、そんな屏風絵の見方、屏風を広げて向かって右の面から第一扇、第二扇と数えて、第六扇と数えるそな、で見る場合は、というか時間軸的にはこの第一扇、よーは向かって右から左へと物語が続く、今回は合戦図ですから合戦開始は一番右の第一扇、で左に移動していく絵巻物風という事か。

 六曲一双の場合、よーは対になっている屏風の場合は、右の屏風が右隻、左の屏風が左隻となる訳で、これも向かって右から左に移動していく見方が正しいとな…六曲一双の場合は12場面ある事になるってか?

 まぁ尤も、合戦図なのでダイナミックさが売りという事で、戦闘における名場面がちりばめられているのが普通みたいです…これもまた合戦図という事でしょーか?そして人馬多いぃーって事で、幾ら屏風が大きいとはいえ、これは一つの細密画というか、精密画?地形と人の山はかりの気がするのはきっと気のせい(笑)

 アリス的に合戦図、戦国だし…となればやはり大坂城を舞台にした大阪冬の陣、夏の陣のになるのかなぁ?本書には大坂冬の陣図屏風(東京国立博物館)と、大坂夏の陣図屏風(大坂城天守閣)が掲載されています。いやーもー人人人が雲霞のごとく描かれていらっさいますが、アリス的には真田幸村で、大坂冬の陣の場合、右隻第5、6扇に12月4日の真田の出丸での戦闘シーンが描かれているそーな…

 出丸というのが今一ビンときていなかったんですけど、これ急ごしらえのそれにしては結構本格的ではなかろーか?空堀あります、柵は二重にあります、で更に城壁というか、塀があると…しかも屋根付きの塀がズラリとならんでいるんですよねぇ…今時、こんなしっかりした塀あるのお寺位しかないんではなかろーか?で、これまた出丸だから小さいと思っていたら、結構大きいんじゃないか?真田丸…大坂城のスケールがアレだからそんな端っこにちょこんとあるだけと思っていたら、人との大きさと比較すると何とゆーか圧巻です…

 圧巻と言えば、合戦図なので迫力が違うの世界ですけど、トーシロが見る分には旗というか、幟が凄い…トーシロ的にはこれある程度風があればいーけど、無風状態の時はさみしーもんがありそーだよなぁ…後、強風の時は大変そー…

 さて、運命の夏の陣ですけど、こちらの右隻第3扇のとこが、幸村と松平忠直の槍合戦のシーンだそーで…簡単に振り回しているよーに見えるけど、長槍だと3間(5.4m)位ある訳で…昔の武士は腕力が違ったという事なんでしょか?こちらは塊りで見た場合、真田は赤揃えなんで分かり易いわぁの世界か(笑)鎧の赤ければ、旗や幟も赤いので、赤い方に行けば幸村がいると(笑)

 他にもたくさんの屏風が掲載されていますので、詳細は本書をドゾ。川中島合戦図屏風なんかは戦闘開始前の陣型が美しスの世界で、整然としていて今だと何かのマスゲームみたいに見えるんだが…まぁそれはともかくアリス的に関係ありそーだというと、耳川合戦図屏風でしょか?大友対島津の合戦で、九州の話なのでアリスあんな関係ないじゃーんと思うやんかぁーっ?でもこれ所蔵しているのが、相国寺なんですよ、ええ、我らが英都大の裏の(笑)近年まで英の某所で保管されていたそれが今は京都の相国寺でって…裏を考えたらアレですが(笑)

 何故に相国寺?となれば、島津と相国寺って因縁浅からぬ関係だったとは知らなんだ…島津義弘が関ヶ原の合戦の後の敗走、脱出、で敵陣中央突破したのは有名だけど、その後、伊勢、伊賀、近江を抜けて堺から海路薩摩に帰還したそな。で、この道中を全面バックアップしたのが堺の豪商田辺屋の今井道与だったそで、この孫が出家して相国寺山内林光院第六世乾屋梵竺となったそな…で、この縁でという事で「島津家から林光院に毎年冥加金が送られ、寺で島津家の供養が明治まで続けられた」とな…

 で、この話はここで終わらないんですよ、更にこの縁というか、つてを駆使して、幕末に「島津家は相国寺の境内内の一部を借り藩邸を建てる。そしてここを拠点として維新の活動を行った」って、その時歴史は動いたってか(笑)でで、「これは二本松藩邸と呼ばれ、上京区烏丸今出川東北付近。現在は同志社大学の敷地内である」とな…何だってぇーっ?っていう叫びはこーゆー時に使うんじゃなかろーか?いやー、人の縁もパネェけど、京都って本当にどの土地も曰因縁あるんですねぇ(笑)

 そして島津の合戦図が今ここにあると…最早出木すぎの気がするが、ものがものだけに供養しなきゃの世界なんだろか?いやー、京都の中に薩摩を見たって事でしょか?その他のエビについては本書をドゾドゾ。

 掲載されている合戦図は、川中島合戦図屏風(岩国美術館)、姉川合戦図屏風(福井県立歴史博物館)、長篠合戦図屏風(犬山城白帝文庫)、耳川合戦図屏風(相国寺)、山崎合戦図屏風(大阪城天守閣)、賤ヶ谷合戦図屏風(大阪城天守閣)、小牧長久手合戦図屏風(犬山城白帝文庫)、朝鮮軍陣図屏風(鍋島報效会)、関ヶ原合戦図屏風(大阪歴史博物館)、長谷堂合戦図屏風(斎藤茂美)、大坂冬の陣図屏風(東京国立博物館)、大坂夏の陣図屏風(大阪城天守閣)

 目次参照  目次 文化・芸術  目次 文系

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