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2013年8月27日 (火)

万民に御哀憐の事、百姓に礼あらば、国家は自ずと治まり候か…

戦国大名の危機管理  黒田基樹  吉川弘文館

 タイトルがタイトルなのでグローバルな感じなのかなぁと思っていたら、最初から最後まで北条氏一択、その中でも北条氏康の治世で終始しているよーな(笑)さて、氏康とは何ぞや?というと戦国期の小田原城主、伊豆と相州、並びに関東の大半を有した北条家の当主、初代早雲から三代目という事になるんでしょーか?歴史的に有名どこでは秀吉の小田原攻めで、この次の代の話し…だから氏康の代は北条的には絶頂期になるのかなぁ?いえ、さすが戦国なので山あり谷ありなんですけど…ちなみにこの方前半は謙信との戦いが、後半は信玄との戦いを展開していますが(笑)

 とまぁ…時は戦国だし、危機管理と言えば、戦争系の話しかなと思うやんかぁー(笑)ところが、メインは村の管理のお話でござる…結局、戦国時代とは、戦争と飢饉という燦然と輝くそれの世界か?むしろ、飢饉対策の為に戦争していたとも言えるという、まさに食う為の戦いってか…

 いえ、もー日本ですからね、地震と台風による不作は何とも言い難いんですが、その上戦国時代は天候も不良で、作物がぁーの世界だった模様…太陽黒点が少なかったからの世界か?何せ自然農産物の上に成り立っている経済ですから、植物がへたると即飢饉、飢餓がやってくるとな…かくて悪く言うと毎年春から夏にかけては飢えていたと言っていいんですか?かもな話しか…秋の実りまでお腹すいたぁーというかわいいノリではなくて、餓死がちらつく世界…うーん、シビアだ…

 アリス的に戦国と言うと秀吉と幸村の世界で、こー勝負事でおおっと言う話しに終始しがちだけれど、戦国大名、戦国武将…戦争するには戦費が不可欠という事で、領国のあがりの確保はそれこそ一番気を使わないといけないとこになると…

 というのも田畑は耕す人がいないと実りがない訳で、その耕す人は誰かと言えば、その地の農民、百姓、村人になる訳で、その人達が一年かけてお米なりを作って税を納めてくれないと武士なんて立ち行かない訳ですよ、奥さん(誰?)

 で、農家的には土地と水があったとしても戦争で土地を荒らされたら稲の収穫なんてあーりませんの世界だし、天候に左右される訳だから不作になったら税金納められませんになるし、それ以前に翌年の種もみすら買えないぜよ、の世界が展開していた模様…

 かくて、徳政令だの、税金と貨幣問題をどーするか?という経済問題に行き着くとな…本書を読んでいると戦争の合間の行政というより、にちにちの領国の管理の合間に戦争いっとくみたいなノリでしょか?飢饉の場合は戦争がその飢餓対策になっていたりする側面もある訳ですね…他所の国の米ぶんどってくるみたいな…一応、武士の糧食は自前が建て前みたいですけど、下っ端、特にに農民とか職人も緊急に追慕されれている時は大名方が賄う訳で…軍事ってしみじみとロジスティクスですよねぇ…

 で、本書は中世の村とは何ぞや?の世界でしょかねぇ…こーゆー時代だからというのも何ですけど、個人ではまず生きられなかった時代なので、パンピーはまずどこの村に属しているか?が大前提だった模様…だから、日常的には村と村の対立が顕著だったよーで、例えば村の境界線とか、水の権利とか…この小競り合いも村による自治権的な要素で本人達で解決…武力も持さないノリでして…これを飢饉という緊急事態解消の為もあって、村の問題を大名側が直で裁く事態に変化していったとな…農民は農業に専念しろという事か?まぁある種平和条約的な話だか…権力と自治…どちらを取るか?それが問題だってか(笑)

 本書は氏康が村人が逃亡しないよーに村がそのまま存続できるよーに、あの手この手の条例だして裁いている感じかなぁ?当時は税金払えなかったら村、土地を棄てて出ていってしまうとき当たり前だったんですねぇ…当然、土地は荒廃しますし、これを元の田畑の状態に戻すにはこれまた時間と手間暇がたくさんいるとな…増産より現状維持も厳しかったのか?戦国日本?

 まぁ土地の問題もあるけど、人の問題もある訳で、これってズバリ難民問題に直結していると…政情不安、経済破綻、増税って、たいていの場合は国家破綻につながる訳なんですね、わかります(笑)勿論、治安の問題にも行き着く訳だし…そーすりゃ流通の問題にも行き着く訳だし…

 詳細は本書をドゾですが、飢饉問題は相当に根深いよなぁ…結局、秀吉の天下平定の後にも関ヶ原や大阪の陣が勃発する訳で、でもこれは権力抗争…それは落ち着いても更にこの後島原の乱が起こるのは、これ飢饉問題ですからねぇ…平和でも食えなきゃ話しにならないんですよ、おぞーさん(誰?)

 かくて、戦国大名は軍事面でもそれなりの才能を求められるけど、領国の経営管理もそれ以上に求められる立場にあったよーです…万民の生活を安定させてこそのトップというのはいつの時代もかわりはしないって事ですかねぇ…

 目次参照  目次 文系

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