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2013年8月12日 (月)

よいではないか、よいではないか(笑)

日本の花火はなぜ世界一なのか?  泉谷玄作  講談社

 いやータイトルがタイトルなので、もっとアゲアゲな雰囲気の本かと思っていたら、トーンはやや控えめな感じかなぁ?著者は花火のカメラマンがご職業のよーですが、今回はプラスエッセイ付きでどよ、ですかねぇ?今までの取材で知識も増えたし、それを一挙公開ってノリでしょか?何しろ幼少のみぎりから花火を観賞なさってたとゆー話で、キャリアが違うぜよの世界か(笑)

 花火の歴史的なとこは、火薬的な意味合いでと言うべきか?初っ端は種子島でという事で1543年に伝来、花火の記録的には1585年の「皆川山城守と佐竹氏が現在の栃木県で対戦したとき、慰みに花火を焼き立てた、と「北条九代記」にあるのが最初という」だそで、40年の間に九州から関東まで伝搬していたという事なんですかねぇ?よく聞く家康の駿府城の花火見物が1613年ですから、100年たたない内に鉄砲で撃ちあうより、空に打ち上げた方に移行していたと見るべきなんでしょか?うーん…

 ちなみに今に残る鍵屋が江戸で看板上げたのが、1659年というから、江戸初期から花火はあったとか?隅田川の花火は1700年代に入ってかららしーけど…でも、それが今に続いている訳だから、日本人ってば花火好き(笑)

 アリス的に花火、まぁアリスは好きそーだけど、准教授はどーか?アリスが行くとなれば付き合うんでしょーかねぇ(笑)本書的に近畿方面での花火というと、伊勢神宮奉納全国花火大会(三重・伊勢/七月中旬)と熊野大花火大会(三重・熊野/8.17)が掲載されていますが、これもアリスなら一度は目にしていそーか(笑)

 歴史的な変遷で、信長はお正月に「御爆竹の事」とかあるそな?爆竹も火薬系という事かしら?まぁお正月という事で一大イベントだった模様で、詳細は本書をドゾ。ええ、信長様ですからデーハーに行こーの世界なんでございますよ(笑)

 現代でも静岡の西部は花火どこなんですが、これ家康の鉄砲組由来とは知らなんだ…戦争なくなって仕事がなくなったから、郷里に帰って花火じゃけんとなった模様…こちらも詳細も本書をドゾ。始祖の稲富祐直の人生色々はさすが戦国時代だなぁですかねぇ…

 歴史的なエピでへーへーへーと思わされたとこは、例の玉屋の鍵屋分家説…資料的にはそのよーな記録がないそーで…どーも「明治・大正・昭和に生きた鍵屋の子孫が語った伝聞と物証もない憶測話を、江戸考証随筆の泰斗三田村鳶魚翁が鵜呑みにして聞き書きとして残した事に端を発した「薀蓄」でしかなかった」とな…こちらも詳細をドゾ。いやー言ってみたもんが勝ちとか、声の大きい方に靡くとか、最近でも多いしねぇ…何事も人の話しは半分で聞けという事でしょか(笑)こちらの詳細も本書をドゾ。

 江戸の和火から、明治に入って洋火になって、いつもの事ですが魔改造の日本人ってか?大正になると名人が出てくる訳ですよ、青木儀作(長野)、田村仁三郎(長野)、小泉庄吉(新潟)、磯谷鑅三郎(愛知)、池谷文吉(静岡)、広岡幸大郎(滋賀)などの面々…今も続いている青木煙火店とかのお話も凄い…技術革新を三代続いてやりとげているんですよ…これまた詳細は本書をドゾ。いや、本当に業界的にも凄いお人達です。

 業界のというと、大曲の花火大会の父とでも言うべきかの佐藤勲も凄い…こちらは大会実行委員長的なお話ですけど、何事も最初に始めるぞーを担った人達っていうのは悲喜こもごも色々あってなの世界か?詳細はこれまた本書をドゾですけど、1992年の国際デザインコンペションが大曲で開催された時のエピが感動ものですかねぇ…「この仕事をしていて、いいことや悪いこと、いろんなことがありました。そんな中で、いちばんうれしかったのは、あの大会に参加したオーストリアの花火師さんが、僕の花火を見て、「クロサワ、クロサワ」といってくれたことですね。黒澤明のように「ときを忘れさせてくれた」というんですよ。そのことばは、僕にとって一生の宝物です」とゆー本人談…いやーオーストリアの花火師さんは文化を分かっていらっさる、さすが音楽の都ウィーンを持つお国柄…文化を理解しているんだなぁ…

 と、何も花火は日本だけじゃなくて世界中で打ち上げられている話しで、でも世界の花火と日本の花火はちょっと違うってか(笑)「欧米の花火は、色鮮やかで派手な単色の花火が、次々と連続して打ち上げられるのが基本」だとか…「花火はその派手な演出で、人々の祝祭気分を大いに盛り上げてくれる」とな…

 対しての日本の花火は「どの角度から眺めてもみごとな球形に花開き、光の筋がさまざまな変化を見せ、さらに変色を繰り返し、やがて静かに闇に消えていく、「単発の花火」なのである」とな…何とゆーか、一輪ざしの花火って事ですかねぇ?量より質にこだわる辺りがいかにも日本ですか(笑)だからこその鑑賞の美なんでしょねぇ…わずか数秒の花なんですけど、儚いからこそ愛でる、これも日本的なんでしょか(笑)

 てな訳で、面白エピ満載ですので詳細は本書をドゾ。解説もアレですけど、写真がとても奇麗でうっとりです。これぞ日本の花火と言える花火が満開なんですが、個人的に一番気になったのが隅田川で披露されたという「アフロでキメる俺のヘアースタイル」ですかねぇ(笑)アイコンみたいで、実にひょうきんなんですよ、こゆのが普通に出てくるところもまた日本だよなぁとゆー事で、どよ(笑)

 目次参照  目次 文化・芸術

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