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2013年9月11日 (水)

おまえをみればこころがひえる(笑)

アメリカの反知性主義  リチャード・ホーフスタッター  みすず書房

 50年位前のベストセラーを読む、つつがなきや(笑)いや、もー何とゆーか、今も昔も米人ってというか、まさに米人が書いた文章だなぁというノリでしょーか?タイトルがアレですけど、書いている人は勿論知性の人、知識人ですから、おのずと構図は決まってくるよーな(笑)むしろ、この内容ならタイトルはアメリカの実用主義とか、実際主義、もしくは実利主義の方が分かり易いと思われ?かなぁ?それを敢えて反知性主義と銘打つとこに本書の真価がある訳ですね、分かります(笑)

 で、何が書かれているかというと、米の知性と教養と社会認識かなぁ?ちなみに著者の前書きによると「わが国のような社会を、膨大なページを割いて、いわば振り返って考察しようとすれば、どうしても国民の自尊心が傷つくこというリスクを犯すことになる」そな…米人と反省、これ程結びつかない概念はないと思われだからなぁ(笑)

 ちなみにこの反知性主義という言葉が市民権を持ったのは50年代に入ってからだそで、これは「自己非難と仲間内の相互攻撃」を意味している単語らしー…て事は結構これ後ろ向きの言葉だったのか?いつもイケイケの米さんにしては珍しいお話なんだろか?

 まぁアイゼンハワー政権の樹立によって知識層が受けた衝撃は相当のものだったよーで、「アメリカの知識階級と民衆のあいだには、巨大で不健全な断絶がある」(「タイム」)階級があるだの、階層があるだのという事は当たり前の前提条件なんですね、分かります(笑)

 アリス的にどーも大学教授や作家も広義で見れば知識階級という事になる模様…ただ、体制に組み込まれているかもなな大学教授より、作家の方がアウトローっぽいという事か?それも昨今、メディアその他で取り込まれている感じだよなぁというのは、本書最後の章辺りでチラっと出ているみたいな?

 まっそれはともかく、本書は米社会の独立前から今に続く大衆の社会思想の流れですかねぇ?ちなみに本書が書かれていた現代「民衆の情熱は知性を豊かにすることより、もっぱらより多くの人工衛星を製造することに向けられているようだった」とな…かくて「本書の中心的な問題は広範囲にみられる社会的態度、政治的行動、そして教養が並程度か低い人びとの反応」だそな…ある意味、米ってこんな国って事ですかねぇ…

 取りあえず、米での知性とは何ぞや?的なとこで「信頼できない、不必要、非道徳的、破壊的といわれるのは知性の人」みたいな認識で続いてきた模様…米において知性とは信頼という伝統が全くないと見ていいんだろか?で、その実績というか、実情を本書は追っている事になるのかなぁ?

 でもって知識人とは「アンガジュマン、すなわち誓約し、責任を引き受け、参加する。他のだれもがすすんで認めようとすること、つなり知識や抽象的概念は人間生活のなかでとくに重要であるということを、知識人は至上命令のように感じる」とな…ある意味、知識人とは知識世界を信仰している人のよな(笑)ただし、米社会では知性とは何ぞや?となると「つねに検証されるのがこの実用性という規準である」となる訳で…この隔たりは大きいと言わざるを得ないって事でしょか?

 かくて「知識人の悲劇のひとつは、自分自身や自分の仕事について最大の価値とすることが、その社会が測る彼の価値とまったく異なることである」とな(笑)これは一つの、本当に必要なんですか?の世界が展開していた(している?)と見ていいのか(笑)どちらかというといらない子扱いだったそれも時代が進むにつれて「公けの最高度の関心事が、専門家以外の人間には判断できない時代になったのである」となれば疑わしくでもおいとくしかないじゃない、の状況が勃発しているとゆー事か?

 何でそんなに知性を目の敵にするのか?という一つの答えが、米に移住してきた人達というのは「抑圧的で退廃的という理由でヨーロッパ文明を否定した人々」であり、社会のあり方を「自然と原始的な世界のなかに見出した人びと」なんですねぇ…てな訳で、本書は宗教、政治、文化、教育を取り上げてどーしてこーなったぁーっを見て行く旅といっていいのか(笑)詳細は本書をドゾですが、最終的に思う事はそれだけの時間をかけてほぼ建国以上の時をかける知性ってか(笑)パンピーに信頼を得られなかったというのは、どーでしょー?と思うが、本書的にはパンピーに理解が得られない知性の人達に同情している雰囲気が通奏低音のよーに響いているよーな気がするは気のせい?

 宗教に関しては本書をみてくらはいとしか言えないよなーな?プロテスタント的な生き方ってこーゆーもんというのは、これ中の人達じゃないと実感の違いがむつかし、じゃなかろーか?傍から見る分には、何やってけつかるねんでも、その信仰の自由の為に命懸けで脱出してきた人達の子孫なんですよ、奥さん(誰?)まぁ何にしてもハーヴァードだって神学部からですからねぇ…何のかのと言っても牧師さんが創った、創り始めた国だった事は否定できないよな?そして、その牧師が多様化していくのがこれまた米という国で…同じキリスト教でもカトリックとプロテスタントの違いは勿論の事、そのプロテスタントの中でも宗派の違いはとてつもなく大きいという事らしーです…違いが分かる貴方に宜しくってか?

 も一つ、米の権威主義嫌いなとこで宗教に対しても「少しでも中央の教会組織に譲歩すのは、「ローマ教皇と売春婦の母」にいたる道だと彼らは感じていた」とな…プロテスタント側から見たカトリックってそこまで憎い相手なのか…キリスト教の中もまたパネェ…他に現代に続く進化論問題についての詳細も本書をドゾ。ものの見方の一つとして「宗教と教育のどちらかを放棄するとしたら、教育を放棄すべきである」という説もまかり通ってしまったりするんですよ、おぞーさん(誰?)ちなみに本書が発行される2.3年前の世論調査で「「人間はより下等な動物から進化した」という記述を肯定した人は三分の一にすぎなかった」って、米ェ…

 政治に関してはワシントンやジェファソン時代からつらつらと書かれていらっさいます…言わずもがななんですけど、初期の頃の人達はある意味エリートでジェントルマンの流れの中の人達だった訳ですが、それがどーしてこーなった?の詳細も本書をドゾ。ある種、「人民民主主義が力と自信を増すにつれ、生来直観力に秀でた民衆の英知は、知識階級や富裕階級の、教養高く過度に洗練された自己中心的知識より優れているという世間一般の信念が強くなっていった」に尽きるんでしょかねぇ?

 まっ基本、米人の考えって「「退廃」のヨーロッパは「自然」のアメリカよりも野蛮だと考えた」そーで…過去を捨て、故郷を捨てるとは、限りなき自己肯定への道となるのか?「貴族政治は不毛な知性と結びつき、民主政治は生来の直観や行動力と結びついていた」となる訳で…ゴーウエストな行動力というか、米人のバイタリティーってまず行動せよなんですねぇ…かくて「アメリカの生活は政界でも実業界でも、頭はきれるが粗野で無礼なタイプの人間が殆どの問題を統制」する事になっていたと…

 米的には文化とかは女々しいものというくくりになる模様で、大卒者なんかよりもたたき上げ、教養より男らしさ、というマッチョ思考が展開していくとな…階級間や利害関係についての権力闘争についても本書をドゾ。いやパネェっす…

 文化についても階級・階層分断は大きいと思われでして、一例としては「アメリカ社会には作家と実業家が気軽につき合えるような単一のエリート集団は存在しない」とな…そんな作家さんが描く、米セレブ層、あっているのかちがっているのかそれがもんだいだってか(笑)ちなみに実業家とは「かつては偉大な人間が財産を創り出したが、今日では偉大な組織がめぐまれた人間を創るのだ」そー(笑)更に「実業家というものは自分の評判に敏感で、批判には恐れと憤りを覚え、しばしば権力を握っていることで尊大になる」そな(笑)かくしてセレブの寄付合戦まであと何歩ですかねぇ(笑)詳細はこれまた本書をドゾ。

 教育に関しては、米の庶民の基本姿勢がパネェに尽きるかなぁ?「農業教育に対する農民の見方の裏には、学校が増えると税金も重くなるのではないかという懸念が強くはたらいていたようだ」とか、で、まぁ公立教育を世界に先駆けて実践したのはいいけれど、内容はというと、どかな?という事にる模様…何せたたきあげ信仰がはびこっていたらしく、知的な楽しみとか、楽しみのための読書とかは「すべて悪だ」の世界だったよーで…「小説は読むな」が合言葉ってどんだけぇー…よーは農業に(商業もか?)に学はいらねぇという事になる模様…

 でもって、米の女性教師の多さの比率は結構お高いらしーんですが、世界的にも顕著なよーで小学校だと九割超えて女性教師という事になるみたいです。これがまぁ男女平等思想というよりも「女性教師への反対は依然多くの地域社会にあったが、給料が男性教師の三分の一から半分ですむという話を聞かされると、たいてい反対意見はすぐに静まった」そな…先の農民の意見といい、米は税金闘争が勃発が伝統芸能なんだろか?

 ついでに言うと米での教師の地位は社会的にも低いらしく、更に給料も安いそー…本書は教師の給料上げろ、教育水準ほ上げろというご意見らしーが、お金で動くのがこれまた米的にジャスティスなんですかねぇ?まるで弁護士と判事の関係みたいな気がしてきた…米の法科では出来のいい生徒は皆弁護士になると…何故なら判事よりずっと給料がいいから…そして米の裁判は…皆まで言うなの世界か(笑)

 まっ何にしても本書が書かれた当時でも「教育が女性の職業と見なされているアメリカでは、教職が正当な男性の仕事として威信をもっていないことが問題なのだ」と著者自らがおっさっているとこが、これまた実に米的発言じゃなかろーか(笑)知性に対するソレはあれでも、女性に対するソレはソレという事か(笑)

 ちなみにWWⅠで陸軍で行われたアルファ知能テストによると、「きわめて多くアメリカ人の精神年齢はたった14歳であり、それゆえ教育制度は勉強に遅れがちな大勢の子どもに対応すべきであることなどが急速に、しかも幅広く信じられるようになった」とな…どごぞの閣下のティーンエイジャー発言も関係あるんすかねぇ(笑)

 その他教育とは何か?何を教え、学ぶべきか?についての考察というか、狂騒曲の詳細は本書をドゾ。シェイクスピアよりタイプライターだよねだよね(笑)まぁ何にしても、制度嫌いの米人が、教育制度について「適切な反制度的方法を制度化する方法を、人ぴとは求めつづけるのである」って、最早コメディな世界じゃなかろーか(笑)

 さて、ゴーウエストの入植から早うん百年…米的には「アメリカを野蛮が支配する特殊な国とみる考え方は、もはや陳腐なものになったようだ」(「パーティザン・レヴュー」)となる模様…大恐慌が過ぎてから米は文化人が流出する国ではなくて移住先となったよぉーこれは「かならずしも身の危険を逃れるためだかりではなく、アメリカが快適で、生活に値する場所だという理由だけの場合もあった」そーですよ、姐さん(誰?)米の文化水準も世界基準だぜという事らしーです、とはいえ「アメリカの文化的環境はもっと単純で、悪意はなくとも限定的な一つの階級の視点によって支配されやすかった」というのは、今に続くなんでしょかねぇ?

 まぁ開国以来山あり谷あり幾つか問題あったけど、概ね成功米万歳という大団円に向かっているよーな?基本、論文もハッピーエンドか(笑)まぁ今も問題あるし、先にも続くけど、取りあえずオケみたいな(笑)米人のこの自己肯定力の方がパネェとおろろくあたり、またあめりかんすたんだーどが分かっていないという事か(笑)まぁ昔から「のちに外国からつきづきにやってくる人びとは、独断と自足がアメリカ人民の特性だと見なすようになるのである」ですから(笑)

 という訳で、本書の詳細は本書をドゾとしか言えねぇ…取りあえず、本書で一番米らしーなぁと感動したとこを一つ上げて終わりにしたいと思います。「世界に対するアメリカの望みは-アメリカが、世界全般についておよそなにか考えていたとしてだが-世界がアメリカのシステムをまねることで救われるかもしれない、ということだった。すなわち、形式的なイデオロギーを捨て、アメリカ型の民主主義を受け入れ、働いて根気よく幸福を追求し、常識の命ずるところに従えば、世界はみずからを救済するかもしれないということだった」とな…しかも「アイロニーとは、アメリカがいまや、その願望の挫折と同様、その勝利からも痛手をこうむっていることである」とな…何かもー、上から目線乙としか言いよーがないよーな気がするのはきっと気のせい(笑)

 目次参照  目次 国外

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