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2013年9月 9日 (月)

過去は未来において真に生き残る(笑)

古いメディアが新しかった時  キャロリン・マーヴィン  新曜社

 サブタイトルが、19世紀末社会と電気テクノロジーなんですが、何の本というと19世紀から20世紀頭にかけての社会史かなぁ?著者はペンシルヴァニア大学アンネンバーグ校コミュニケーション学部所属らしーのだが、そこで「リテラシー論、技術の社会的インパクト、言語表現の自由、社会的実践の儀礼形式」等を教えていらっさるそーな…さて、トーシロの一番最初に浮かんだ感想はアメリカ的な本だなぁですかねぇ…

 結局、これは電気が登場したという時代の歴史と社会学の間でみたいなノリのよな?しかも、主な舞台はほぼ米ばかりなりなんですよ、たまに英も出てきますが、本書ラストの方でチェコとか他の国の話しもチラリと出てはきますが、殆ど米…これでローカルでないんです、グローバルなんですという認識のチラリズムが見え隠れして、何だかなぁ(笑)な雰囲気満載…

 何だかなぁでは本書の前と後では、著者の立ち位置というか、雰囲気が違うよーに見えるのはこれまた気のせいか?ちなみに本書が刊行されたのが1988年だそーで、これが日本で出版されたのが21世紀に入ってから…何か微妙に空気が違うよーな気がしたのもきっと気のせいなんだろなぁ…そして取り上げている舞台は19世紀末…己の読解力への挑戦ってか(笑)

 実に文系な文章でお題は電気・通信・科学なんですけど、向いている方角は受け手の人間でして、その時、大衆は、民衆は、市民は、国民は、会員は…と言った、人人人のお話でして、読んでいてその人に酔ってしまったよな…体力なくて済みません…

 アリス的には通信的なとこをメインにするとメディア論的で、これは片桐さんとかと微妙に被るのか?それはともかく、社会史的ですけど、社学的でして、これはもしかして准教授と被るのか?科学史的な話より、人間史みたいなノリだしなぁ(笑)犯罪史的なとこも入るのか?新しいモノが入るとそれを使って犯罪に走る人も当然いる訳で、電話を使って物資をネコババとかの事例もでています…

 さて、本書の何がアレかなぁというと、米の社会史っていうのは、差別の歴史なんですね…差別で語弊があるなら、階層の歴史…社会として新しいグループが出来る、または入ってくるとそれが社会的にどのポジションなのか?を激しく鬩ぎ合う人間関係史とでもいおーか?新規参入グループは上層部を狙えであわよくば特権階級に入りたい、利権獲得、維持したいの世界でして…だから、社会に電気が単純に入ってきているのに、中の人と、パンピーの壁は物凄く違っているよな?で、その障壁も固いとな…

 でまぁ、電気、具体的にどゆ事とかとゆーと、電球、電報、蓄音機、電話…その後に無線が入ってくるはずでラジオ以前が本書ではメインの時代でしょか?エジソンの頃と言った方がいいのか?パンピー的にはいかに日常生活で役に立つか、簡単に使えるか?料金も安いといいなぁの世界なんですけど、中の人的には一般のとの差別化の為に、ひかえおろーな世界も展開でしょか?料金なんかも高目に設定して上流、せいぜい中産階級までの人だけで結構なとこを出していた時期もあるし…

 でで、区別なのか仕分けなのか、こー比較しないといられない体質なのかでして、「男と女、金持と貧乏人、黒人と白人、ヨーロッパ人と非ヨーロッパ人、専門家と大衆」というまさに貴方とは違うんですの見解の相違が勃発、または「黒人、外国人、田舎者、女性といった身分的な秩序」とかね…何かもー物事対立概念でしか見ていないんだろか?とふと気になってしまったが…取りあえず中の人達のやっていく事は「一般の人びとから自分たちへの尊敬を引き出しながらも、彼らが自分たちに近づきすぎるのを拒み、それでいて自分たちの社会的および職業的な地位向上のために一般人のへつらいを利用することにある場合などに生じていた」そな…よーは「19世紀後半に電気の専門家たちが自分たちを「エリート」として発明していく努力」なお話ですか…

 てな訳で詳細は本書をドゾ。よく日本の事を村社会だとか言われるけど、こちらの中の人達の仲間内ごっこも凄い様相を呈しているよーな気がするのは気のせい?米のこの終わりなきポジション争いって何か椅子取りゲームを見ているかのよーだが、これが普通に日常なのか?階層は大切にってか(笑)自由の国ぱねぇ…

 電話の取り扱い辺りのとこも、男性と女性ではその使い方が全然違うとこが、なんとも…電話一つで悲喜劇が出来てしまうとこがこれまた凄いです…芸術というか、広告的なとこでの電球のソレも凄い…家を電球で飾るってそんな流行っていたんだろーか?何かホワイトハウスはともかく、ヴィクトリア女王まで電球つけちゃえの世界だったらしーし…

 蓄音機とか、自動カメラとかの使い方についても詳細は本書をドゾですが、電話のとこで一番おろろいたのは、初期の頃って電話をラジオのよーにして使ってもいたのか?電話でニュースが流れ、コンサートが流れ、株式市場のデータも流れると…朗読もあるよ、ですか(笑)いや、何かラジオと電話って電話の方が新しい感覚でいたけど、有線、無線でいったら、ラジオの方が後だったんですよね…電化製品の年代順もパネェ…

 で、上流も中流も下流の人々もどのように対処し、生活に組み入れていったのかが掲載されていると見ていいんでしょーか?本書的には?エピも満載なのでこれまた詳細は本書をドゾ。今読むと、落語のオチを聞いているみたいな気になったりして(笑)

 まぁ笑える話もあるあるで、田舎者が電球の消し方が分からなくて、電球に息を吹きかけ続けたとか…ええ、ろうそくと一緒ってか(笑)個人的にインパクトあったのが、新婚さんが新婚旅行で電車に乗ったら向かい側の席には電信屋さんの二人組が座っていた場合のエピ…電信屋なのでモールスが出来る、故に二人はナイフを叩いて会話する訳ですね…で、その内容が向かいにいる新婚さんの話題…パンピーには分かるまいという事でその内容がどんどん下世話になっていくのは殿方的に普通なんですかねぇ…口にしていたら多分、即セクハラだと思われですが…それがエスカレートして花嫁さんにキスしちゃえという方向に進み出すと…さすがにこれは痴漢、性犯罪者ですだろー?公共の場で、欲望に走るままなのか?米人?

 かくて、不穏な雰囲気を察した花婿さんがナイフ取り出して啖呵切る羽目になるんですが、これが米の日常だとするならば、女性はとても一人で列車には乗れないよねぇ…エチケットとか、マナーとか、プロトコルとか、どーなってんだぁー?いつものよーに一部の人達の話しなのか?それとも19世紀だから仕方ないなのか?

 何か、倫理観というと大げさなので、社会概念的にどーなってんだ?と感覚がついていけなくて今一読んでいてアレなんですけど、メディア論的なとこは今と被る感じがするのは気のせいか?で海底ケーブル繋ごうが、無線が届こうが、文化の出会いによって「不確かさ、誤解、あるいは敵意が生じる可能性に気づかないのである」とな…または「世界のあらゆるところに利害関係があるかもしれない可能性に気づかないのである」とななな…

 コミュニケーション的にもフラットなのはいいとして、その標準化思考が「黒い人種の内的体質の変化が明らかに生じ、白人の基準に向かって形態と皮膚の色調に変化を引き起こした」なんてフィクションが出てくる位、「理想的な生活は、いつも白人の生活を基準にしたものなのである」をして揺るぎなしな感覚なんですね、おみそれしました…

 しかも電信・電話等によって瞬時にコミュニケーションできる時代になったとなれば、さよならナショナリズム、これからは世界は一つになる、世界共通語で話し合いで解決ってか(笑)ちなみにこの世界共通語は勿論、疑いもなく英語です…「英語を話す人びとの感覚こそ世界の良識だという偏狭な認識を反映していた」とな…それって過去形なんですかぁーっ(笑)

 かくて白人文化的なファンタジー乙な世界も展開していった模様…19-20世紀ですから、時、植民地主義の終わり頃ですか?でも終わってないんだな、これが(笑)がモロに出ている感じっス、おぞーさん(誰?)

 でで、結局、中の人達は何をしてきたかというと「新しいメディアに対して技術的な統率力をもつ専門家たちは、しばしば技術を使って彼らが馬鹿にしていた不用人な人びとをだましたり、新たな境界線上で異なる性のあいだの戦いを指揮したりした」そーですよ、姐さん(誰?)

 まぁ本書はホントに温故知新なお話なんでしょーけど、何か最近のネットと被る気がしないでもないのは気のせい、なんだろ、なっと(笑)てな訳で他にも色々事例でてきますので詳細は本書をドゾ。

 目次参照  目次 文系

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