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2013年9月16日 (月)

経済効率が全てではない…

震災と鉄道全記録  朝日新聞出版

 サブタイトルは鉄路よ熱く甦れなんですが、こちらAERAの別冊扱いになるんでしょーか?大きさはA4よりちょっと小さい位だと思われですけど、形態は雑誌に近いかな?なので表紙はコピーに溢れていまする(笑)東日本大震災「津波と原発」被災線区450キロ網羅 全駅・全列車詳細データと路線図、定点フォトが刻むとか、永久保存版 列車の停止位置、被災駅、津波の浸水区間も明示 全列車走行地点図 復刻記事で綴る鉄道と震災全史 関東大震災、明治・昭和三陸大津波ほか当時の朝日新聞、アサヒグラフ臨時増刊の復刻記事一挙掲載とかとかとか…熱く甦れというより本人達が熱く語っているよーな(笑)

 で、東北沿岸の沿線の写真がこれまた凄い…当時、テレビとか新聞で見ていた様子もアレでしたけど、それ以外の地域も爪痕生々しいという事ですね…鉄道関係だけに絞ってこれなんだから、街全体ともなればどーなっているのか?いやもー何も言えねぇーの世界が展開している模様…鉄道系を見ても列車が横倒しになり、レールが歪んでいるならまだしもそこに何もないまで行くと…言葉がありません…

 本書に掲載されている路線は、北リアス線、山田線、南リアス線、大船渡線、気仙沼線、石巻線・仙石線、常磐線、八戸線…津波の破壊力、マジ半端ねぇ…

 アリス的に地震というと蝶々か、残酷なになると思われですけど、大阪的なとこでは大都市路線の「震災」対策の項で、大阪も取り上げられているとこでしょか?ちなみに「大阪市では、津波が来た際に、海岸線に設けている462ヵ所の防潮扉などのうち71ヵ所が閉められなくなった場合を想定し、市内6区で浸水があるというシミュレーションを行っている」そな…ちなみに地下鉄駅では大正駅と北加賀屋駅が浸水すると想定しているそーだけど、「両駅に関して特別の対策はなかった」そな…津波到着までに1.2時間あるはずだからその間にお客さん逃がせばいいという想定らしー…さすが大阪サマは違う(笑)

 ちなみに大阪か上町台地以外の土地は殆どが標高5m以下だそで…安政南海地震(1954)の時は現在の難波駅周辺まで津波がきたそな…似たよーな事が起きた場合、「大阪市内の主要な地下鉄路線はほぼ水中に没する」そーだが…これも1,2時間あるからその間に逃げれば大丈夫という想定なんだろか?教えてアリスとか(笑)

 東北の各路線の復旧に対しての取り組みは、いずこの路線も皆それぞれに大変そー…北リアス線みたいに震災後5日目に動かせる区間だけでも再開に踏み切ったとこもあるけど、多くは赤字路線で国から助成金が下りるか否かが問題だ、だし、JR東日本のとこは民間で黒字会社だから助成金が下りないとな…となると赤字路線復活させてくれるのか?否か?テーブル下で色々ありそーな雰囲気だよなぁ…

 JR系と言えば新幹線の地震対策についても触れていて、新幹線に事故はなかったけど、ユレダスの話とか、P波の解析とか、まだまだ改良の余地ありのよー…ちなみにリニアの地震対策は大丈夫なのか?とJR東海的には地震対策について「追加投資は必要ない」という事らしー…東海さんは何気にいつもつおきだよなぁ…

 想定内だの、想定外だの、震災で一番飛び交った言葉はこれではないかと思うんだけど、東北って結構地震のメッカなのか?昭和三陸地震(1933)とか、チリ地震津波(1960)とか、明治三陸地震(1896)とか、十勝沖地震(1968)とか、日本海中部地震(1983)とかあるんですけど?これでも地震学者的というか、電力会社的には想定外なんですかねぇ?

 常磐線の被災は津波もしくは地震で壊れましたもあるけど、原発の20km圏内に9駅もあるとは…結局、末続駅から原ノ町駅まで13駅が原発事故の為にどーなってんのかわかりませーん状態って、どゆ事?今となれば多少はどーにかなっているのだろーか?と思いたいけど、そんなの関係ねぇー(死語?)だったりして…

 東北じゃないけど、ひたちなか海浜鉄道や鹿島臨海鉄道も被災しているし…いやもー鉄道だけ上げてもすんごいもんが…本書的に一服の清涼剤的なとこというと、JR貨物のとこかなぁ…ちなみに貨物も被災しているのね…これは知らなんだ…それでもディーゼル車集めて横浜からタンク車を走らせると…ちなみにこちら29回の輸送でタンクローリー1100台分運んだというから、貨物って馬鹿に出来ない輸送力だと思うんだが?どーか?

 貨物つながりで地方のローカル貨物の皆様方も皆それぞれに被災していらっさって…これも泣ける話だなぁと…仙台臨海鉄道や福島臨海鉄道や八戸臨海鉄道、岩手開発鉄道については本書をドゾ。

 本書は写真だけでも圧巻ですけど、そのデータがまたこあい…例えば、首都圏の運転再開状況の一覧とか…細かく出ているのですが、大まかに言うと「11日夜から12日未明までに再開したのが全体(在来線のみ)で39%(JR0%、私鉄46%、地下鉄87%)、12日朝までに全体で76%(JR57%、私鉄79%、地下鉄100%)、同昼までに全体で92%(JR87%、私鉄93%、地下鉄100%)、13日中では、全体で98%(JR97%、私鉄99%、地下鉄100%)になる」とあって、津波で浸水を心配しなくていいなら地下鉄沿線に住むが吉か?まぁ今回で分かった事はお上に近い程対応が遅いって事ですかねぇ?きっと想定外だったのだな(笑)

 他にもいぱーい興味深い記事がたくさんありますので、詳細は本書をドゾ。最後に一つだけあげるとしたら、全国の原発の30km以内の路線についての項が凄い…全文載せられないのが残念なんですが、本書のここだけでも是非目を通してもらいたい位…読んで損はないよーな…各鉄道事業者は原発事故に対応するマニュアルや訓練はあるのか?ちなみに「都道府県が年に一回行う原子力防災訓練に支社・支店レベルで参加しているとこもある」そな…最近では福島支店(JR東日本)と鹿児島支社(JR九州)だとか…で、その福島支店で何をしたか?「毎年県から支店へ、ファックスが送られてくるんです」とな…「県が架空の原発事故を想定し、各交通機関に情報をまとめたものを一斉送信する。それを受信するのが「訓練」ということらしい」とな…さすが絶対に安全ですのフクシマっ…

 ちなみに「「本番」となってしまった今回の原発事故では、「停電でファックスも不安定で、県からファックスを受け取ったかどうかは定かではない」(福島支店)」だそな…

 目次参照  目次 交通

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