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2013年9月15日 (日)

能力と運と必要性?

河合隼雄の万博茶席  河合隼雄  中日新聞社

 サブタイトルがしなやかウーマンと21世紀を語る、なんですが、うーん、今となってはかなり昔の愛知万博の派生本みたいです。で、これまた全然知らなかったのですが、会場には香流亭という茶室もあった模様…で、そこで対談企画という事に…毎週一回づつ開催されていたよーで、その編集本になるのかなぁ?

 そして、対談相手として出て来る女性陣はというと、塩野七生、藤ジニー、中山恭子、向井千秋といった面々…どの人も皆それぞれに有名人ですが、今となっては藤ジニーさんのとこはまともにうけると身につまるのか?かの銀山温泉の旅館の女将、着物きて、しかもお茶やお花もなさるという日本通…日本文化について語っていらっさいますが、その後の経過を知る者には何とも…いえ、個人的なプライバシーの事はどこの国の人であろうと当事者以外が口を出す事ではないので、残念ですとしか言いようがないよな…

 この中で一番歯切れがいいのが、塩野先生ですかね?2000年前のローマの話が主だと思うのですが、このスケールで世界を見るとゆー事はどゆ事かと身をもって実践している感じかなぁ(笑)中山先生の方はウズベキスタンと北朝鮮という、どっちも人質と拉致という何ともハードなお話で…それでもウズベキスタンとの友好のお話は一服の清涼剤かなぁ?WWⅡの日本の話というと、諸外国から悪いイメージの話が主ですけど、ウズベキスタンみたいな国もあったんだなぁと…台湾だけじゃなかったんだと(笑)

 最後の向井さんの話は、規模がもー地球、宇宙の世界で、壮大といやー壮大なんだけど、結局、人間の話になっていくと、宇宙を認識する事のできる人間とは?ですかねぇ…スケールはその人それぞれの胸の内にあると~

 アリス的に女性と対談…塩野先生のとこはちょっと朝井さん思い出してしまったが、朝井さんの今後に期待ってか(笑)准教授は女性と対談なんて絶対にしないよなぁ…せいぜいあって容疑者との取調べの時位だろか?うーん…何か普段は徹底的に避けてそーだし(笑)アリスは美女に弱いからなぁ(笑)こーゆーのをスマートにこなしそーなのは海老原先生とかになるんだろーか?

 さて、古代ローマの人達の「生き方の倫理の規範は、宗教じゃなくて法律なんですね」(@河合)だそ…ここは法学部のアリスの出番か(笑)「法律というのは正確に律すると冷たいものになる。その緩和剤がこのクライアント関係なんですね。ローマの裁判は家族の証言は認めない。クライアントの証言さえも認めない。それは客観的ではないと」(@塩野)2000年以上前でも、客観性については一本筋が通っていたんですね、ローマ…

 でこれまた「なぜローマ人が法律をつくったかというと、違った考えを持っている人がいっぱいいるから、その人たちがともに生きていくにはルールがあったほうがいいよということなんですね」(@塩野)で、人には何か信じるものが必要だと、個人にとってはとても大切なものは他者が一つに限定する必要なしと、ルールの範囲内の多様性ですかねぇ…違いを認めたローマであったと…で「だからローマ帝国以降の時代の一神教の国々は全部、無理をしているんです。われら日本は多神教だからそこに入っていない。この有利さは考えてもいいと思うんですね」(@塩野)八百万の神だものってか(笑)

 それにしても歩み寄りの概念って海外にはないんですかね?「日本人は歩み寄ったつもりだけども、相手の人は「弱いから負けてきた」と思ってるんです」(@河合)なんかを聞くと、どこぞの国みたいに嘘でも吠え続けた方が勝ちって事ですか?ごね得?力押しが外交で、これまた正義とか勝利だとすると…何かもー鎖国したいと逃げたくなっちゃいけないんだろなぁ…かくして「海外に向けて言うのを専門にする人、そういう人を広報っていうんですよね。日本の広報は国内向けなんです。外国向けの広報を作ったらどうかしら」(@塩野)ついに日本にもスポークスマンが(笑)

 世界は広いというとこでは中山先生の拉致被害者の対面のとこで日本人だけでバスに同乗した際に「そのあと北朝鮮は大変激しく日本を非難し、汚い言葉で日本をののしりました。そういった非難をしないと、北朝鮮からついてきた人々は自分が監視している対象が自分の手から離れたということで、きっとそのままでは…」(@中山)「帰れないんですね」(@河合)で、炭坑へゴーってか…

 更に世界は広いという事でウズベキスタンの子供達がアフガニスタンに多数連行されていったと…「拉致されたのではなくて、貧しいものですから、アフガニスタンのアルカイダの組織が、お金を払って連れて行きました。買われていくような」(@中山)テロリストになるにはまず人身売買からってか…

 暗い話ばかりでは何なので世界は広いという事で、宇宙から帰還したら何に一番感動したかというと物には重さがあるという事…「宇宙から帰ってきて、ほんの小さな名刺を持ったら、これがすごく重い、ということが分かったんです。で、うれしくなっちゃって、宇宙に飛んだら紙の重さまで分かっちゃった、神さまみたいになったのかなと(笑)」(@向井)これが本当の感動したっではなかろーか(笑)

 それにしてもやはり宇宙空間とはストレスとの戦いみたいです。「二週間くらい仕事でやっている分には面白いけど、半年とか一年住むとなると、無重力というのはそういう精神的不安定要素を起す空間で、やっぱり研究対象になるんです」(@向井)でもって、「九日とか十日くらいの飛行だったら、七十七歳の人に起こってくる現象も、若い宇宙飛行士に起こってくる現象も、あんまり差がないということが分かって」(@向井)これからは、体力より気力か(笑)

 さて、アリス的なとこというと准教授ではないけど、先生とは何か?で「師範代の人はね、真剣の勝負はしないんです。だから木刀の勝負が強くなるんです。それと守るのが強い」(@河合)で更に「保身ですね、要するに、大学の先生は正しいことを言っておられるけど、新しいことは何も言わないでしょ。攻めの学問をせずに、守りの学問に入るわけですよ」(@河合)のとことか…准教授どーみても攻めの戦いタイプだよねぇ…学会で孤立する訳だと(笑)

 アリスの方はたこ焼きのとこでしょか?向井さんが宇宙空間でたこ焼き焼いたら、たこ焼きプレートいらないよ、みたいなお話をなさっています。というのも重力ないから、液体は丸くなると、ついでに浮いていると、でそのまま両面でも側面でも焼けば浮かんだままにたこ焼き焼けると…宇宙でのたこ焼き、鉄板いらず…ロマンだよねぇ(笑)

 海外での感覚の違いなんかでは労働は罪だみたいな話しも出てますが、仕事があるって有り難いじゃないですか?みたいな話になると向こうは黙るみたいです。失業問題はどこも深刻ですから…名と実は違うって事ですか(笑)なんですけど、更に米人と仕事をするとなるとコピー一つで大変だと…「「このコピーとっといて」と言うんでは、ダメなんです。皆さんよくご存じのとおり、「このコピーを何枚、どこを閉じて、何時までにとって、どこに置くように」という指示をしないと。「コピーとっといて」と言って、コピーが出来上がってこなくても、それはしっかり言わなかった方の責任になります」(@中山)何もかも指示待ちなんですね、よく日本人の事をロボットみたいなんて外から言われるけど、こちらの方が余程ロボットみたいと思うのは己が日本人だからか?

 相手にノーと言わねばならないような事を訊くのは失礼な文化というか、礼儀があると…「あれはアメリカ人が、日本人が「ノー」と言わざるを得ないことを聞いてくるから、あっちの方が無礼なわけで。という言い方もできるんですね」(@河合)その辺は英人の仏人に対する見方も一理あるって事ですか(笑)異文化間コミュニケーションって…

 さて、最後に本書は本当にどこもかしこも至言の嵐でございますが、個人的にへーへーへーしたとこというと、ローマ衰亡の理由に重税だからというのがあるんだそーですが「学者は史実があれば「重税だった」と書くんです。でも私は考えるわけね。税が重いって、実際はどうだったんだろうと。それで調べてみたら、所得税に当るのは実に10%なんですよ。それから「これはどうみても消費税だな」というのが1%なのね。そうすると初めて、アウグストゥスが「税金は広く浅く取る」という方針でいったのが分かってくるんですよ。じゃあ何で史実に「重税」と書いてあるんだろうと。税金って誰でも嫌いなんですね(笑)我々は今、ものすごい税金を取られていて、所得税は10%になってほしいと思っていますよね。しかし当時の別の国を比べてみますとね。カルタゴはちょとく高くて25%だけど、だいたい10%なんですね。そうすると重税感というのは本当にあったんだろうかと。だから史実にあることをそのまま書けばいいってことでもないんですよ。というわけで、現代が一番重税だと思っています(笑)」(@塩野)それでも税金上げますか(笑)

 で、もう一つは「よく国際人というときに、海外のいろんな所に行ってる人を国際人というけれども、私はそうじゃなくて、どこに行かなくても、いろんな人がそこの環境のなかで精いっぱい生きている。自分たちと同じように、そういうことを想像できる事はもうそれだけで、どこに行かなくても国際人だと思います」(@向井)、最近やたらと海外に行けだの、英語を標準語にしろだのやかましいご時世ではありますが、宇宙まで出かけて行った向井さんの言葉は重みが違うなぁと…本当は考える人、分かる人を目指さないといけないんだろなと…更に人の痛みの分かる人ならなお良しだろーけど、民度より金と武力が世界基準だもんなぁ…

 としみじみとしたところで、他にも至言がいぱーいですので、詳細は本書をドゾ~

 追加で本書で一番のコントを一つ「外務省の人たちは文化がお分かりなんでしようか」(@塩野)「いや、私は、「分かっておられるでしょう」と言わないと、文化庁長官でいられませんので(笑)」(@河合)ぽぽぽぽーん♪

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