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2013年10月28日 (月)

わたしは般若です(笑)

日本の伝統美を訪ねて  白洲正子  河出書房新社

 所謂一つの対談集と思われなんですけど、対談相手が皆げいじつかという事になるのかなぁ?それぞれに専門はあるはずなんですけど、詰まるところ主題は美について、ですかねぇ?結局、何のかんのと言いつつ、日本って文化国家だったという事でしょーか?何かもー全てが駄目だぁーと言われて久しい今日この頃ですけど、それでも「伝統は滅びませんよ。いまはダメになっている面もあるけれど、私、日本の感覚の生命力みたいなもの、ある時間がくると、思わぬところでパッと出ると思うんです」(@白洲)と言い切るとこが凄い…現場を知る人は揺るがないって事ですかねぇ?

 本書で一番興味深かったエビというと仏で、唐招提寺展を行ったら、「驚いたことにフランス人と日本人が真っ先にお互いによく通じ合ったのは、職人同士なんですね。日本の大工さんと向こうの職人が、言葉がぜんぜん通じないのに、仕事をやりだすとすぐ理解し合うんです」(@谷口)のとこかなぁ(笑)物を見て分かる人は話が早いという事なんだろか?本物の力ってパネェ(笑)文化ってもともとはそゆもんだったのだなぁ…

 アリス的には、文化…美…うーん、やはりここは美大に進んだげいじつかの天農画伯の出番なんだろーか?でも、著者によると当世芸術家は増えたけど芸は減ったという事らしーですが(笑)無心で仕事をする人が少なくなってきたとゆー事でしょか?まぁ世の中いっつまねーの世界だからなぁ…

 アリス的なとこというと比類なきで香道で「お香には競馬香というのがありまして」(@白洲)とな…ゲーム性の高かったお香の一つだったみたいですけど、廃れてしまった模様…とか、着物の着付けなんかで「着たい娘は着ているんですよ。それが自己流だから困るの。だから基本的なことを教えないと…」(@白洲)とかあって、これマレーの粋辺りの会話と重なるのかなぁとか…東大寺のお水取りの話題が出ていたり、四天王寺の話が出てきたり。

 京都の舞妓さんの髪型について語ったり「旦那がつくと頭のかたちが変わって、ひと目で分かる」そな…ちなみに最初は「割れしのぶ」で旦那がついたら「お福」、芸妓になると「島田」に昔は変化していたそな…、も一つ京都的なとこで「おもしろいことに関西のほうは、狂言はおもろいけれど、お能はのんびりしているのです」(@白洲)とな…だから京都で能を舞う時は囃子に合わせず、己で引っ張れって…そーだったのかぁ?

 究極のアリス的なら小林秀雄は「文章は頭は三分で七分は運動神経っていってました」(@白洲)だそな…作家は格闘技だったのか(笑)

 面白豆知識というか、見解もいぱーいで利休によると「数寄の美というものは、簡素な中に、日本だけのものじゃなく、オランダ、中国、南方のものも取り入れた、総合美でございますからね」(@谷口)だそ…やっぱ昔から日本は進取の国というか、アレンジ大好きの国だったのだなぁ(笑)後、観音さまのとこで天台宗と真言宗では並べ方が違うとか、仏像の耳たぶで身分の違いが分かるとか?耳がたれている方が上、とんがっているのが下という事らしー…そーだったのか?後は骨董屋は真贋は分かる、ただし「ほんものの中のほんもの」への目利きはどーか?は今一という事なんですねぇ、特に最近は…

 最近というべきか、剣道も海外でブームきたぁーみたいで、伊で剣道を見るとなると「イタリー人は勝つと大喜びで、キャーってもう大騒ぎで、大変なことになる」(@白洲)そな…そーすると「イギリス人が怒るんですって」(@白洲)成程、伊、成程、英ですかねぇ(笑)何せ剣道は勝者がガッツポーズをしてはいけないはずだし…ストイックな武術のはずなんだが、伊的にはそんなの関係ねぇー(死語?)とか(笑)

 著者的にリアル日本史な家庭環境がパネェ的な話題でば「祖父はいつも「維新の元勲だとか何とかいっても、本当に偉い人たちはみな早くに死んでしまった。カスばかりが残ったんだよ」」(@白洲)とおっさっていたとゆー…その祖父の兄がリアル寺田屋事件関係者というのだから、分かります?奥さん(誰?)

 吉田茂、白洲次郎についてもすばっと言い切っていらっさるしなぁ…「白洲次郎なんて、吉田の幇間だなんていわれて。あんなのに幇間なんて高級なことつとまりゃしないのに」(@白洲)って…己の夫もバッサリ(笑)それでも「昔の人たちは国のことは考えいましたよ」(@白洲)とな…でもって最近の政治家は「皆さん、ほんとに教養がないわね」(@白洲)とな(笑)皆、頭はいいが教養はないって…そんなハッキリ言っていいんですかぁー(笑)極め付けは「西洋の七不思議のひとつらしいですよ。なせ日本はあんなに政治がだめで成り立っているのかって」(@白洲)いやはや全くご尤も(笑)

 他にも著者の名言炸裂しているので詳細は本書をドゾなんですが、最後に二つだけっ。一つは「人間の余裕とか豊かさがユーモアをつくり出すんだと私は思っています」と言い切っていらっさるとでなるほろなぁと感心したんですが、も一つはパネェ、これは著者しか口にできまいよな至言ですね、曰く「あたし、利巧なインテリなんてもうあきあきなんです」どっとはらい(笑)

 対談者は、草柳太臓、谷口吉郎、上原昭一、原由美子、秦秀雄、山折哲雄、目崎徳衛、河合隼雄、友枝喜久夫、鶴見和子、津本陽、阿川佐知子、車谷長吉

 目次参照  目次 文化・芸術

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