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2013年10月 9日 (水)

身体はどこ(笑)

日本人の身体観の歴史  養老孟司  法蔵館

 一言で言ったら、身体とは何なのか?なのかなぁ?主な主題はそれに現代日本ではがつくかもしれないけど?かくして心身二元論や一元論を乗り越えて、身体探しの旅に出る~とか(笑)今となっては結構古い本なんですが、だから当時大騒ぎだった臓器移植、脳死判定の話しがメインテーマではないにしても結構出て来るよな?まぁ本書的に言うなら死とは何ぞや?と言うよりも、死体とは何ぞや?と言った方がいいのかも?

 構成としては現代の現状、哲学的視点では、中世の江戸の認識の差、そして欧米ではどーなのか?…結論的には、この国には死体の居場所がなく、消されているというのは、自然も消されている。それは都市化、脳化につながる話しと言う事で、唯脳論から著者がずっと言ってきている事の延長線上の一つかなぁ?

 この国に死体が無いという事は、この国に自然が無いに等しいのかもなぁ…実感がないとも言うが、「文化とは、実在感を統制する機構である」なら、実在感がないという事か?

 アリス的に、脳の方はともかく、都市の方はミステリ的にあると思いますの世界かなぁ?一般にミステリ的世界観は都市でないと成り立たないとこがあるし…どーゆー事かというと欧米的に言うなら森の人とか、日本的に言うなら村から縄付きを出さないとか、治外法権ではミステリ的オチが厳しいよな?治外法権って、ど?みたいな?法学部卒のアリスならそこのとこは肝にめいじていそーだしなぁ…

 准教授的には、研究対象についての本音と建て前のとこかなぁ?「科学者としいう人種は、他人の脳について調べることは厭わないが、自分の脳についてはとたんに口をつぐむ癖がある。人間の行動や思考が「科学的に」解明されるとしても、「おれのことは別だ」と多くの科学者が思っているはずである」でしょかねぇ?上から目線乙って事か(笑)それと最早(科学)研究は研究費の大きさに比例するとこでしょかねぇ…業績とは何ぞや?と…「科学の主要な機能は、いまは科学者を扶養すること」(@シャガルフ)とは…社学の研究費…特に准教授のは少なそうだと思うのは気のせいか(笑)

 ただ、「脳化社会では、無償の行為ほど信用されないものはない。金を払わないと、ちゃんと仕事をやらないのではないか。そういう疑いが生じるらしい」のとこは、アリスのボランティアを思い出してしまったり(笑)准教授のフィールドワークの胡散臭さよりも、アリスの行動の方が余程疑われているのかも?特に野上さん辺りには(笑)世の中疑うのが習い性になっているんですねぇ…

 この国の心身論というか、心とは何か?心が全てという認識でオケ?なんだろーなぁ…何事も心がけの国だし(笑)それはともかく著者の心とは「心はもともと、空間規定性が弱い感覚由来の、脳の部分から生じた観念」だそな…哲学的なアプローチのとこは本書をドゾ。相変わらず哲学用語は部外者にはとても分かりにくい(笑)何とゆーか、哲学というのは傍から見る分には脳内の劇場って感じがするのも気のせいか(笑)

 歴史観のところは日本人には分かり易いエピかなぁ?乱世には個があり、平静には個がないと…この辺りは戦国と江戸をパッと頭に思い浮かべるだけでも、納得するんではなかろーか?歴史観の変遷の項はトーシロには一番分かり易いとこと思われで、これも詳細は本書をドゾ~

 さて、本書的には死体から始まって、個、個人とつらなり自然を語っている気がするんですが、そーなるとこれは日本人と自然観の話しだったのだろーか?で、他者との違いが浮き彫りになってきてるよな?「自然科学が根づいた国は、世界の中でもそれほど多くない」とな…ザビエルせんせーもビックリな国民な日本人ってか(笑)これが新井白石になると「西洋人は天文地理などに関してはじつに立派なことを言うのだが、こと信仰に関わることになると非常識としか思えないことを言う」となってしまうと(笑)宗教は昔から互いの間に暗くて深い河があったのね(笑)

 昨今と被るかもでは、死体の人権侵害のとこで「ここでは単に「恐れる」と言われているだけである。法は何のためにあるか。ここには、戦争反対と言えば、戦争がなくなる、という論理が露呈していないか」ですかねぇ…その脳について脳が語るって、それは落語なんでしょか(笑)恐れる位なら祀っちゃえとなれば、「聖なるものとすれば、裏返しとして賎の扱いを受ける。中国の歴史を読めば、しばしば為政者が交代するとき、前代の墓が暴かれる事実が記される」そな…政権交代は墓荒らしから?これも一つの歴史を消している行為ではないのだろーか?自分の国ならいいんですかぁー(笑)

 この辺りは、「「感性の慣れ」とは穏便な言いかたであるが、要するに「感じない」ということであろう」の件が秀逸かなぁ?「「お前は感じていない」というのは、じつは「黙れ」の論理である。さまざまな「紛争」の経験者は、よくご存じであろう。お前らは感じていないのだろう。それなら「黙れ」。「黙れ」の後には、おれの言うとおりにしろ、それがついてくる。これまた、この国の典型的な「伝統」なのである」はもー部外者お断りそのもののよーな…だから身内で固まるんだろなぁ…卑近で言えばイジメの構図にも取れると…弱者には反論も許されていないんですよ、おぞーさん(誰?)

 とはいえ、本書は現代の弱者、身体の言い分でしょーかねぇ?生物多様性だの、自然保護だの言ってはいるが、一番身近の身体はどよ、と(笑)著者によると、「身体は世界のすべてだともいえる。身体を失えば、自己を失う。世界もまた消える」とな…これに実在感を持ってる人は果たして何人いるのか?失われた身体を求めてってか?何とゆーか、著者の危機感というか、切迫感が今読んでも切ない、と…

 目次参照  目次 生物

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