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2013年10月17日 (木)

移り変わって行く流れそのものが重要なものだ…

ひらがな日本美術史  橋本治  新潮社

 日本美術史というならありがちなタイトルですが、そこにひらがなとつくとどーなるか?こーなるみたいな本かなぁ?本書は11章の構成で一章ごとにメインの作品を選んで著者が語るという感じかと…思い入れを語るというと、何か好き好き好き大好きみたいな話しになりそーだけど、いえ著者が選択している以上好みとして好きの領分なんだろーけど、も一つ突き放している距離感でしょか?その時代の美術を見る、でも見ている私は現代人、ですよねぇ…みたいな(笑)

 で、その美術がどこから始まるかというと何と埴輪からなんですよ、奥さん(誰?)あれも一つの美術作品であったのか?考古学的には「縄文時代には激しい縄文式土器と呪術的な土偶があり、弥生時代には平明な弥生式土器と海外渡来の銅剣・銅鐸があり、古墳時代になると、鉄剣と埴輪がある」という区分になるそーな?土偶と埴輪だと何か埴輪の方が素朴な気がするのは気のせいか?本書的には埴輪は丸い、そこが大切らしーが(笑)

 でで、次の章が銅鐸なんですよ、おぞーさん(誰?)銅鐸についての詳細は本書をドゾですけど、銅鐸って今見ると緑と黒の暗い色合いだと認識していたら、当時は金ぴかだったかも?の世界だったらしー…銅と錫の配合比率で強度が変わるし、色も変わると…だから銅剣なんかは鉄に近い色合いだったそな…青銅、色見れば強度が一目瞭然だったんですねぇ…そゆ使い分けと技術があったとゆー話しなのか?

 アリス的に美術というとダリ繭でシュールレアリスムなんですけど、後ムンク?でもまあ京都な英都大で、寺とか仏像は見て回っていそーだしなぁ?後は聖徳太子関係でしょか?法隆寺を創建したのも太子だし…

 で奈良の都のお寺達ですけど、当時の日本にはない建築物だったのは確かな事でして…寺の建物そのものがシュールでんなの世界に見えたはずだとな(笑)「建物というのは、最も分かりやすいシンボルだ。だからこそ「地方の創生」ということになると、日本の田舎は平気で「すごい建物」を建てる。田舎町の調和をぶち壊す「豪華な庁舎」だとか、おだやかな田園風景の中に突如として登場してしまった「モダンな市民ホール」とか」と似たよーな感じだったんじゃね?というのが奈良の寺院建築とな(笑)何かいきなり凄いもんきたぁーって世界ですか?分かります(笑)日本人って昔からこの感覚で生きてきたのか(笑)

 でで、その付随品、アトリビュート的なになるのか?何せ仏教発祥はインド・ネパールの暑い国ですから、着物は薄物、暑さしのぎに水浴、その池には蓮が自生してなんて光景が、日本に来ると蓮の花咲く極楽浄土…暑いから日傘さすよねで「仏像の上を飾る「天蓋」」に…ついでに虫よけのウチワはお坊さんが持っているあの「白い毛の生えた払子」となったそな…何か伝言ゲームに近いと思うのは気のせいか(笑)

 当時のパンピー的には訳のわからない建物の上に訳のわからない物がいぱーいな空間だったのか?まぁ奈良のお寺はセレブ御用達というか、そのセレブでも一部、聖徳太子のよーな人しか分からない世界だったしなぁ(笑)

 その聖徳太子つながりで行くと釈迦三尊像でしょか?詳細は本書をドゾですが、こちら前後編に二章に渡って解説されていますのでリキが違うってか?何がおろろいたってこれ聖徳太子の病気平癒、延命祈願で作って、しかも「聖徳太子と等身の釈迦像」にとゆー話しだったのか?いやー執念が違いますの世界だったとは(笑)

 続いて聖徳太子的に中宮寺で弥勒菩薩もあげとかなきゃいけないのだろーけど、こちらは異論いぱーいなので詳細は本書をドゾ。その他、法隆寺金堂旧壁画とか、おまけじゃないのよの法隆寺金堂天井板落書とか、さすが天下の法隆寺ネタ大過ぎ(笑)こちらも詳細は本書をドゾ。他にアリス的に関係ありそーなのは海奈良で東大寺南大門でしょか?

 さて、本書は縄文から始まって鎌倉辺りまでの日本の美術史の流れみたいなノリらしーのですが、うーん、まっ最初の埴輪はともかく初期の美術って仏像文化というか、仏教と共に歩んだ歴史的なとこが多しかなぁ?そして、平安までの仏教と鎌倉からの仏教では仏教に対するスタンスが違ってくるんですねぇ…それが直で寺にもつながっていると…

 宗教的には、それまでは奇麗な仏教ですかねぇ?信徒を救済というか、信じる者は救われるみたいな?それが密教が入ってきた事によって明王達もやあってくるで、こちらが戦う相手は人の中の魔なんですよね…も一つは、平安までのお貴族様の寺院、マイお寺だったのが庶民階級に広がるにつれてセレブが離れていく事になると…じゃそのセレブに何に走ったかというとライフスタイルに行くと来世の極楽浄土より今生の生活ってか…かくて寺や仏像や彫刻の類が美術史の途中でフェードアウトしていく事になるそな…結局、美術って奴はお金かけないと続かないと、著者曰く「美術史とは、金持ちの贅沢の跡を辿る行為である」とな…

 何にせよ、日本の絵画的は二つにあって、一つは「仏画に代表される「人間を超えた崇高を描くもの」」、も一つは「人間の現在を描くもの」だそな、こちらが絵巻者の世界になるのかなぁ?ちなみに伴大納言絵巻は日本のマンガのルーツだそな、そーだったのかぁ(笑)

 彫刻的なとこで日本の代表的な仏師は四人いて、奈良の止利仏師(鞍作止利)、平安の定朝、鎌倉の運慶、快慶…最後の二人は美術の授業で聞いた覚えが?

 最後に本書的に一番ハーヘーホーなとこはとうと美術というより仏教になるのか?なんですが、平安末期の宗教観?世相?の地獄と極楽の概念ですけど、「貧しい中で生きている人間にとって、既に現実は十分に「苦しい」のであるから、「地獄に落ちるぞ!」などと脅されても、説得力はないということである。必要なのは、「悔い改める」というモラルではなく、「この現実の苦しさから救われる」という救済の方なのだ」とな…かくて人は極楽を求めるってか、しかも切実に…貧しき中にも礼儀ありですけど、やはり豊かさって大切なんですよ、姐さん(誰?)

 も一つこれは仏教的には基本にキだろか?の悟りについて「"悟り"とは、「悟りを開いてしまった人」にとっては、もう終わってしまった"過去の一事実"だが、悟りを開けない人間にとっては、「どうすればそれが可能になるのか?」がさっばり分からないようなものだからだ」はけだし名言ではなかろーか?わっかるかな?わかんねぇーだろーなぁってか(笑)

 成程日本史的なノリか?はたまた、宗教史なのか?それとも社会史か?美術一つとっても世界は広いと思わされる本かなぁ?他にも色々出てきますので詳細は本書をドゾ。

追記 ひらがな日本美術史2  橋本治  新潮社

 かくして第二巻なのである(笑)時代的には鎌倉から室町(戦国)でしょか?最初は運慶の八大童子立像からで、最後は作者不明の洛中洛外図屏風までと…とゆー事で時代は武士、男のエゴが全面に出てくるやんけ、の話かなぁ(笑)

 それにしても全然気がつかなかったのですが、彫像系って鎌倉時代を最後になくなってしまうのですね…言われてみれば室町、戦国、江戸で彫刻、彫像系って殆ど聞いた覚えがないよーな?何か血沸き肉躍る男子ぃーな世界かと思ったら、むしろ肉体系は消される方向だったんだろか?うーん…

 も一つ言える事が武家社会に入って、女性がいなくなったの世界ですか?鎌倉以降「ここから先の四百年ばかりの間、我々は、女っ気というもがまったくない美術史につきあって行かなければならないのである」とな…まさに日本の中世、男社会の到来、むしろ男しかいない世界がやってきたみたいです(笑)

 それにしても殿方というものは古典を読む、見る、にしても何が基準かというと戦いがあるか?否か?が問題なのか?まず何よりも「戦争の物語」がお好きという事らしー…で、戦い、戦争と実社会ではタブーであるからそれを抜くともー手に取らないという事になるそーな…常に勝ち負けがないともえないというのは、男のサガなんですかねぇ…ボス猿ごっこがお好き?とか…そんな訳で絵巻物も戦史的なものが出てくるのが鎌倉に入ってからだそ…武士だからか、戦う男が戦う事しか理解できないとしたら、文化としてどよ(笑)

 藤原摂関家の時代の後には、強い父親と弱い息子の院政の時代がきて「男達のわがままが公然と発揮されるようになった時代」だそな…で男がわがままになるとどーなるかというと「自己主張し、それが武力衝突にまでいたる」と今風に言うと世の中乱れるという事か?とかく対立が実力行使に向かっていく訳ですね…かくて戦争に向かうのか…で、文化的にはどーなるかというと「女をあてがう庇護者が消えた後には、マザコンとホモとインテリが登場する」って…優雅な王朝貴族が消えて、卑劣、いかがわしさ、強い、野蛮が前面に出てくる模様…男って奴は…

 で、戦いの絵巻なんかも自分が出て活躍しているのを作っちゃうもんね、まで行く訳ですね、分かります(笑)最早古典ではなくて今の戦争の話、元祖「自分で自分をほめ」たい思いますの世界が展開してく模様…戦いも己のうぬぼれの為にあるってか…

 でで、これまた肖像画なんかもいってみよーの世界か(笑)もー詳細は本書をドゾ。何かこーして見ると男子ぃーの方が自分大好きな人多い気がするのは気のせいか?

 アリス的には「日月山水図屏風」のとこでしょか?こちら金剛寺(河内・大阪)にある屏風なんですが、これが出るまで太陽と月が対で描かれる事はなかったそで、見れば見るほど謎がある屏風なんでございますよ、奥さん(誰?)詳細は本書をドゾですが、何かものすごく迫力のある絵だという事はトーシロにも分かる(笑)

 他、雪舟や、竜安寺の石庭や、金閣寺や、狩野派についても出てきますので、これまた詳細は本書をドゾ。後、小柴垣草子絵巻なんかも掲載されています、と言えば分かる人は分かる今で言うとBL系と言えばいいのか…しかし、著者によると「逞しくて色白の体育会系青年」という事になるみたいですけど、ちょっと小太りの少女体型にしか見えないんだけど?これ本当に男子ぃーなんでしょか?肉食系に見えないとこが日本的なんだろか?

 とまぁ色々色々色々取り揃えていらっさるので詳細は本当に本書をドゾ。で、本書で一番個人的にへーと思ったとこは、藤原定家の小倉色紙のとこかも?百人一首も元になったソレと言った方がいいのか?はともかく、これ後世ではふつくしいと言われてきたソレなんですけど、いえ、昔の草書って何見てもよく分からんという情けなさなので、どこがいいのか?いつも疑問だったのですが、本書を拝読してちょっと浮上しました(笑)

 「藤原定家は、字が下手な人である。それを持ち上げるのだから、茶道の価値観とか美意識というものは、かなりひにくれたもので、それだけの話なのである」と一刀両断(笑)そーだったのかぁーっ?「下手でも我流でも、そのまんま突っ走って安定してしまえばなんとかなる」例らしー、そーだったのかぁーっ?ある意味、平安末期のアヴァンギャルドという事らしー…うん、何事も行き着く先まで行ってしまうと最先端という事になる模様…定家って凄いや(笑)

 それにしても何であんなに室町発祥が多いのかと思っていたら、「鎌倉幕府は関東にあったが、室町幕府は京都にあった。文化的には"それ以前"とは無縁の武士達がやって来て、権力を握る。天皇の力が弱くなって、天皇を頂点とする王朝文化は衰弱死、変質する。それが室町時代である」という事なんですね、所謂一つの時代の変質、節目だったのか?美から見える時代もあると、そゆ事でしょかねぇ(笑)

 目次参照  目次 文化・芸術

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