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2013年11月20日 (水)

外面のススメ(笑)

悪の読書術  福田和也  講談社

 表紙コピーが、成熟した大人になるには読むべき本と読んだら恥ずかしい本がある。白洲正子、村上春樹、林真理子、高村薫ら人気作家の戦略的な読み方」とあるのですが、うーん…読後の正直な感想はいかにも文系のおじさんが書いた文章だなぁですかねぇ…遡上にのっている本は、日本のフィクション、ほぼ小説系という事になるんだろか?ついでに言うと、タイトルの悪なんですけど、どの辺りが悪なのか?これまた、ふーん、な感じかなぁ?読解力がなくて済みませんの世界か?しみじみと文学部いかなくてよかったかなぁ…適正ないわ、絶対…

 著者的に表現するところの、社交的読書って奴がメインな話なのかなぁと思いますた…よーは見栄張ってナンボ、とゆー事らしー…楽しみでする読書というよりは実生活の戦略としての読書ですかねぇ?よそゆきの読書というか?他人様に、愛読書は?と訊かれて答えるならこの本みたいなノリですか?

 よーは他人から一目おかれる本を出さないと社会人としてどよ?という事らしー…こんな本読んでいるとこんな人に見られるよという、ある意味人生指南書か?

 アリス的にフィクションのお薦め、それも本書はどーも若い女性を対象にしている感じかなぁ?よーは、男ウケ(おじさんウケ)する本とは何か?じゃね?でして、そゆのにアリス…うーん…例の雑学データベース的にはあるのか?ステレオタイプ的なそれならオケとか(笑)

 とゆーのも、本書、多分一ランク上の読書とか、ドレスコードに値する読書とか、自分磨きの読書とか、とにかく本人の純粋な好みじゃなくて、相手側がどー見るか?受け取るか?というのがメイン…何気に会話の中で、この本読んでますとか、好きなんです?とか言って、極端に言えば恥をかかない、もしくは相手にドン引きされない、もしくはバカにされない本をTPOに合わせて一つは持ってないと実社会でヤバイよ、と言うことらしー…これが大人のマナー(笑)一種の演出装置としての読書ですかねぇ…人は見かけで判断するよーに、読書歴でも判断するよ、と(笑)

 で、著者曰く「本は面白ければいいのだ、タメになればいいのだ、とおっしゃるかもしれませんが、それは甘えです。ロークラスの本を面白いと思うことが、恥ずかしいと感じる感性こそが、スタイルのある成熟した大人への第一歩なのです」だそーですよ、奥さん(誰?)

 でで、本書はいろんなお薦め本が掲載されていますが、例えば「ローマ人の物語」(塩野七生)のとこでは実におじさん向け、特に自称アッパー志向の殿方には受けるとな(笑)これ読んでいるとこの小娘なかなかやるなと思われるらしー…ただし「大事なところは、しばしばこの種の人たちの間で少なくない尊大な人たちに、「こんな小娘がオレ様と同じ本を読むなんて」などと思わせてはいけないということです」とな…おじさん面倒臭ぇ(笑)「そういう場合には、「私にはなかなか分からなかったんですが」と云うが如き、切り下げ方をする必要があるでしょう。バカバカしいかぎりですが、社交の前提はこのバカバカしさ、特に虚栄の尊重の上になりたっているのですから仕方ありません」とな…男のうぬぼれに付き合う事が社交なんですね、分かります(笑)

 とゆー、自分を上に見せる為に見栄張れば、相手の見栄も(虚心も?)やってくるという、これが大人の付き合いなんだって…結局、誰の為になっているんだろー?果てしなきポジション争いの中か?何かもー文句があるならベルサイユへいらっさいの世界かなぁ(笑)地位がもの言う読書もあると思いますなのか?そーなのか(笑)

 まぁ社会に入れば理不尽な事ばかりの世界ですから、一理あるとは思いますけど、心理的にいけば自分を誤魔かせばツケは自分に戻るという原理でいけば、この読書姿勢も楽しいストレスの輪に入りそーな気がするのは気のせいか?何もかも貴方好みの、というのは確かに女の武器の一つだろーけど(笑)ええ、白無垢着て貴方色に染まりますってか(笑)本書はとてもタメになる本と存じますが、生来出来が悪いもので何か本書読んでいて感情移入がついていけねぇー(笑)

 さて、本書豆知識も満載で、作家のヒエラルキーも出てきたり(笑)「日本の執筆者の世界のヒエラルキーでは、作家、小説家が一番優遇されるというか、とりあえず偉いということになっています」とな…そーだったのか?アリス(笑)「老舗「新潮」のように、小説以外は絶対に巻頭にすえない雑誌もあります」とな…なので「そうゆう風潮のなかで、執筆者としての人生を考えた場合に、一生エッセイストという肩書きではツライ、とにかく小説を書いて、作家という肩書を手に入れてしまおう」ゆー話もあるとな…その手段等についての詳細は本書をドゾ(笑)

 他にというと文学賞の話…所謂、芥川賞、直木賞のとこですね…それにしても日本の文学系の賞ってたくさんあったのですねぇ…三島由紀夫賞とか、山本周五郎賞とか、谷崎潤一郎賞に、柴田錬三郎賞etc.と星の数程あるやんけ?でその他新人発掘の為の新人賞系を入れたらどれだけになるのか(笑)ちなみに、賞にはそれぞれランクというか、キャリアがあって、「順調な純文学の作家の受賞歴というものを想定していみると、文芸誌の新人賞→野間新人賞→三島賞→芥川賞→谷崎賞→野間賞→芸術院賞→文化勲章」となるそな…ラストに更にノーベル賞ってもありまんがなですけど(笑)

 ちなみに芥川賞・直木賞って主催しているのは日本文学振興会という財団らしーんですけど、「実質的には文芸春秋がとりしきっています」とな…「芥川賞の受賞作は「文芸春秋」に載り、直木賞は「オール読物」に掲載されます」とな…「候補作についても、社内の、複数の編集部から選ばれた選考委員による下読み、回し読みによって選ばれていますし、選考会の設定から運営なども「文芸春秋」編集部のほかの社員スタッフによって運営されています」とな…これまた詳細は本書をドゾですけど、言える事は一つ、さすがだ菊池寛という事か(笑)

 さて、お薦め読本の数々についての詳細も本書をドゾ(笑)まぁありがちと言えばありがちだけど著者は村上春樹が好きで、江國香織がお気に入りとゆー事ですかねぇ?ついでに言うと林真理子は認めても、宮部みゆきと高村薫はどーか?というスタンスっぽいです(笑)いやー、フィクション殆ど読まないので、というか読めないというか、元々読むのがトロいのですが、フィクションとなると更にスローダウンしてしまうので、読むとなると気合かけないと読めない…一晩たつとキャラが誰か何をしているか忘れてしまうので、厚いのだと徹夜覚悟で一気読みしないと分からんという情けなさ…ユリシーズの時なんて二日半の読書耐久レース状態だったなんてとても言えない(笑)しかも最後の奥さんの章だけがやたら記憶に残ったというていたらく…

 なので、比較対象を出されても、そんなもんですかねぇ?としか言えないんですよねぇ…だから宮部・高村作品って厚い本だとこれまた知らなんだ…厚いと言えば京極かと思ってますた(笑)まぁそれはともかく、両作品の読者って「この人はプライヴェートが寂しいんじゃないか、と邪推されるおそれがあります」なのだそな?彼氏いないみたいな(笑)余計なお世話と思うが「ただ、問題は、暇な(というより、暇だと思われる)女性を誘おうなどと考える男というのは、だいたいにおいてたいしたことがないわけです」となるそー…かくて「変な誘いが殺到して、イヤになるという可能性もあります」って…そーなのか(笑)ある意味、暇な男性も多いんだなぁと感心したっ、てか(笑)

 でもって、両作品の読者というと「どうも幼く見られる」のだそな…「世間を知らないんだろうな」とゆー事になると…「「おぼこ」に見られる」という事だそー…何だかなぁ(笑)なんでかと言えば両作品は「大人の匂いはしない」「悪の匂いがしない」「安全な本なのです」という事かららしー…何だかなぁ?だから両作品を読んで「人生が狂うような人はいないだろうな、と思ってしまうのです」とな…何だかなぁ(笑)小説読んでいちいち人生狂っていたら、日常は凄い事になってそーだが、いかがなものか(笑)

 文学関係者の文学に対するこの手の誇大評価って、当然の帰結なんだろか?とふと思ってしまう…小説一つで世界が変わる、あるとも言えるし、そんな馬鹿なとも言えるんじゃないかと?思うのも気のせいか?まぁ「文学者というのは無事な人生を送るよりも波乱万丈の方が作品の質も上がるというのが、もっぱらの定評となっていますから」らしーし(笑)毎日が革命記念日みたいな小説が(小説家も込みで)いい作品という事になるんだろーか?

 まぁ本書に対する読後の感想は、何だかなぁですかねぇ(笑)文化にも差異があり、格差があるよという話になるみたいですけど、そのランクづけをしているのは誰か?その根拠は?と思ってしまったりして、どこぞの原子力村じゃないけど、文学村の掟に他者が有無を言わずに従うのが是という事なんですかねぇ?よそゆきなんだから世間に合わせろ、空気読めという事なんでしょけど(笑)じっと手を見る、ポイズンってか(笑)

 目次参照  目次 文系

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