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2013年11月 3日 (日)

美しさは罪ぃ(笑)

天才の栄光と挫折  藤原正彦  新潮社

 サブタイトルは数学者列伝なんですが、数学者というか、数学そのものがパンピーには、そんなの関係ねぇー(死語?)だと思ってましたが、本書読んで思うのは、もしかしてこの世で一番生き方下手なのが数学者になるんだろーか?と思ってしまう位、一途な人多しですかねぇ…己も曲げない、数式も公式もね、となると、孤独な晩年か?早死にの二択になるんだろーか?と素朴な疑問が?

 本書に登場していくる数学者の皆さんは、アイザック・ニュートンに、関孝和、エヴァリスト・ガロワ、ウィリアム・ハミルトン、ソーニャ・コワレフスカヤ、シュリニヴァーサ・ラマヌジャン、アラン・チューリング、ヘルマン・ワイル、アンドリュー・ワイルズの九人…トーシロでも名前だけは知っているビックネームがズラリとな(笑)

 でもって、家族運というか、縁が無い人が多すぎな気がしないでもないが…比較的何とかなっていたんだろーか?なのは最後の二人位か?尤も、ワイルズはまだ生きていらってるはずだから、そーそー奇をてらう事は書けないだろーしなぁ…そんな理由か知らないけれど、他のメンバーは思い出の地巡りや関係者に会っていたり、紀行的な要素もふんだんにあるのに、何故かワイルズだけはフェルマーの定理関係の話が多いよな気がするのは気のせいか(笑)

 アリス的に数学…根っから文系のアリスだからなぁ…でも無類のパズル好きなんですよねぇ(笑)ミステリ的には、ニュートン殺人事件とかありそーか?生後半年で実父に死なれ、実母は三歳の時にニュートンを実家に置いて再婚、十歳の時に義父が死亡で母が再び実家に戻ってくる、しかも三人の弟妹連れてとゆー幼年期を過ごしたみたいで…当時の英では嫁の連れ子を許さない風習があったんですかねぇ?牧師さんなのに、アラシックスで再婚も普通だったんですかねぇ?

 これまたちなみにニュートンが母に会いに行くのも非常に嫌ったみたいだし…寂しい子供時代だと思われ、いとあわれと涙さそう話ですが、その頃の回想というか、告白、懺悔でニュートンは「義父と母を殺し、家を焼いてしまうと脅したこと」とあるんですよ…これ3才から10才の間の科白なはずで…剣呑じゃのーと眉をひそめる前に天才ニュートンなら、完全犯罪の一つや二つ想定してそーな気がするのは気のせいか?うーん、大きくなってから准教授のよーに言うのだろーか?「人を殺したいと思った事があるから」と…ついでに言うとニュートン、終生独身だったとか…うーむむむむ…

 日本が生んだ数学の天才関孝和と渋川春海の関係は、何か天海と崇伝を見るよーな?ごたぶんにもれず、能力よりも政治力がものを言うんですよねぇ…ただし、リアルタイムではとなるのか(笑)まぁ関も家族運がなくて、両親は幼少時に死なれ、自身養子に出、子供に早世されて甥を養子にとったが、身持ちの悪さから孝和死後に関家はお家断絶とな…

 ガロワにしたって、最愛の父親を亡くしてからは(その前は波乱万丈だけど…)自暴自棄に走って最後は決闘で二十歳で亡くなる訳だし、ソーニャの場合も41歳で亡くなるのは当時としてでも若いだろーし、ラマヌジャンも32歳だし、チューリングは41,2歳だし、天才は皆急ぎ足という事なんだろか?詳細は本書をドゾですけど、ハミルトンとかワイルは比較的長生きなんだろーけど、ハミルトンに至っては結婚しても生涯初恋の君を忘れないの世界だし…いや、何かダンテを思い出してしまった(笑)殿方にとって初恋の女性ってのは、本当、永遠に不滅ですの世界が多い気がするのは気のせいか(笑)

 また、天才だからこその運、ツキがあって、ニュートンの場合はバローのおかげでデカルト、ボイル、ガリレイ、ケプラーを知る事になるし、関孝和は戦国があけて数学ができる時代に恵まれたそな、チューリングの場合にはニューマンが、ワルイズには谷山-志村予想と岩澤理論でしょか?個人的にはハーディの出会いというか、引きが凄いなぁと思うけど、何せ同僚がラマヌジャンで、弟子がチューリングなんですよ、奥さん(誰?)

 本書豆知識も満載で、バラモン階級はインドの外に出ると穢れるから出られないとか、共食は許されていないけど、銀の器に入ったミルクだけは食器に口つけないで飲むのはオケとか…あるんですけど、ラマヌジャン関係でいったら残されたノートブックがパネェって事ですか?しかもまだ現在進行形…どんだけ天才なんだの世界ですけど、個人の天才のトップがラマヌジャンとしたら、団体戦のとこでありし日のゲッティンゲン大学も凄い面子だよなぁ…ガウス、ディリクシー、リーマン、クライン、クーラント、ヒルベルトにワイルって…オールスターキャストじゃあーりませんかぁー?

 とまぁ他にもエビ満載ですので詳細は本書をドゾ。最後に本書で一番笑わせてもらったとこを一つ、数学とは直で関係ないのですが、ガロアの思い出の地巡りで著者がパリの三ツ星ホテルに宿泊した時のエビ…朝食で食堂に向かったら、窓際の席が空いているのに、「窓から遠いうえつい立てで仕切られた、最も暗い空席」を強制的にウェイトレスにすすめられたとな…セルフサービスなのに何故に?で、これ翌朝にも繰り返されるのですね…「二度まで言うのは、ホテルが人種により席を指定するという方針を取っているためかもしれない、と疑った」著者は、給仕長に質問すると何を言っても「どこにお座りになっても全く構いません」を繰り返すだけ(笑)「いまこの食堂で、窓際にいるのが全て白人、暗い所にいるのが全て東洋人、というのはどう説明しますか」にも、同じ答えで給仕長はオウムか(笑)しかも件のウェイトレス曰く「日本人は団体客だから一緒にしただけよ。添乗員にそうしてくれと頼まれたからそうしただけよ」とな…

 しかし、著者は黙っていない、ロビーで日本人団体客の添乗員達、達に聞いてみたところ、「セルフサービスの朝食で、固まって座りたいと申し入れることはあり得ない」と明言したそーで…いやーさすが、おフランス様は違う、文句があるならベルサイユへいらっさいなんですね、分かります(笑)この話まだオチがあって、三泊する予定だったけど、あまりの待遇にうんざりした著者が二泊でチェックアウトする時に、何と勝手に貯蔵庫のシャンペン一本開けた事なっていて、何故と問うと、わからないとコンピュータのせいだと言い訳するだけだそな…さすが、おフランス様は違う(笑)かくて、「ホテルを挙げて日本人の素直さ従順さにつけこんでいる、と確信した」とな…パリ三ツ星ホテルでも、この程度なんですねぇ…

 ロンドン三ツ星ホテルでダブルブッキングしたら、まず日本人からお断りだぁーと言うのはどこぞで読んだ記憶があったが、パリは更に一段上か(笑)さすが、おフランス様は違う(笑)よくパリ症候群な話は出るけど、それ以前の話が蔓延しているんだなぁと、まぁ昔は香港価格もあったし、バリ島価格は今もあるんだろか?とふと思ってみたりたり(笑)

 目次参照  目次 理系

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