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2013年11月12日 (火)

本は面白いというので十分です(笑)

書物との対話  河合隼雄  潮出版社

 どゆ本かというと本の解説と書評かなぁ?他者による本の紹介というのは、いつも本の地平は限りなく遠いなぁと実感する事になるよなぁ…読んでも読んでも読んでもたどり着けないその向こうってか…世界って広いや(笑)でまぁ本の種類についてもアレなんですけど、その本の解説で再びおろろきが(笑)そーだったのかぁーっ(笑)とまぁ、本書は一粒で二度おいしい本かもしれません、メタにはメタの道があるんですよ、奥さん(誰?)

 初っ端は伊の昔話、民話から恐いものなしな話となって、振り返る現代ってか、人がそう簡単に変わるものでもなしなんだろか?的な教訓として見るもありだと思いますが「ふとあるとき、己の影に直面したときは死ぬより仕方ないだろう。恐いものなしか、何かのことですぐに自殺するか、あまり感心した二者択一ではないが、何か現代の日本の状況に通じてくる思いがするのである」とな…敵は己の中にありってか(笑)己の影を自覚する事によって人は「他人の悲しみや苦しみを共感することができるし、自己中心性をこえることができる」とな…成程、最近自己チューと自殺が増えてきたとゆー事はそゆ事なのかと納得のお話か…

 著者の文学に対する好みもこれまたハッキリしていておステキとか(笑)「文学的に価値の高いと言われているものは、私にとっては何も面白くないのである」とこれまた初っ端から純文学否定して下さっているし(笑)ちなみに埴谷雄高の場合は「だれも行ったことのないだれも知らない、一寸先は闇の世界に歩をすすめ、そこで見聞きしたことを書く」事が文学なのだそー…文学ェ(笑)

 アリス的にこの手の本は作家なら誰でも一つや二つありそーだけど、やっぱミステリ系で見てみたいものよのぉ、越後屋かなぁ(笑)本書でアリス的というと「少年の日の思い出」(ヘッセ)の蝶々収集のとこですかねぇ?何かこの手のコレクターの道って男の子なら誰もが通り過ぎる道なんでしょか?著者も少年の頃、蝶々集めていたというし…ただ、こちらで凄いのは主人公と友人エーミールとの関係性がすざまじい…同じ昆虫採集仲間なんだけど、このエーミールという少年は「非の打ちどころのない人間」なんですよね…こーゆー事が少年期に側にいるというのはトラウマが激しそー…何故なら「一方は絶対的な正義、他方は絶対的な悪となり、完全な絶縁状態が出現する」とな…「絶対的に正しい人は「愛する」ことができない。「非の打ちどころのない人」は、人間的な感情を犠牲にしている」からなんですよ、おぞーさん(誰?)

 少年的がソレなら青年的はマンガ講のとこかなぁ?「マンガの低俗さを攻撃する人は、そこに性と暴力の主題がいつも取り上げられていることを非難する」とな、しかしそれは「青年たちの「身体性へのかかわり」を反映するものである。性は生理的であり心理的である。自我はそれを無視することもできず、それと正面から取り組むには危険が大きすぎると感じる。性が青年期の感性を論じる上において大きい意味をもつのも当然のことである」とな…臭いものには蓋という訳にはいかないってか(笑)

 その関連という訳でもないだろーけど、身体性、身という事で「<身>の構造」(市川浩)のとこの解説も身的に身に詰まる話かなぁ…身のない世界というより曖昧な世界だと思うのですが、そゆ事は「現代人は「もはやアットホームに、家の中でも、都市の中でも、宇宙の中でも、くつろぐことができない」このような激しい課題をつきつけられたなかで、われわれ現代人は生きているのだ、という自覚が必要と思われる」って…いやぁもー覚悟は如何に如何にの世界か…根が甘ちゃんなので逃避思考が駆け巡るですが…

 生き方指南では森敦の解説のとこの森センセーからの引用がらしすぎて泣ける(笑)「ぼくなどは戦争中にお国のために滅私奉公、戦後は人民のために滅私奉公、高度成長期には会社のために滅私奉公、といった連中を見すぎたため、Xのために滅私奉公というXには任意のものが代入可能で、そこに代入される「思想」が変わることは転向でも何でもなく、「Xのために」といった構造で発想すること、いわば<思想>とはそうした発想を生み出す人間性の方にあるのではないかと思うようになってしまった」(「京都の学生・東京の学生」)のとこはもー返す言葉がありませーん(笑)何とゆーか、日本って滅私奉公教徒なんですかねぇ(笑)人は信じる生き物であるってか(笑)

 いやもー人生とは戦いであるな気になってきたけど(笑)価値観、自立について「人は実にいろいろである。別に「自立」などしなくても、立派な人や人のために役立っている人もいるし、「自立」して近所迷惑ばかり引き起こしている人もいる。あるいはあるときに「自立」したと思っていても、それはその後ずっと自立的に生きることを意味するとは限らないのである」という著者の言葉は救われる人多いんじゃなかろーか?人生色々ですよ、極端な話ダーウィンとHリエモンとか、M上某とか比較した時、どっち?となったら、どっちなんでしょかねぇ?

 意識と祭りなとこでのスポーツのあり方みたいなのもなるほろなぁな論のよな?あれも一つの祭りだったのか(笑)著者的な指摘のとこでは審判のあり方に言及しているとこですかねぇ…「時には、祭の時にしゃしゃり出てきて祭の心を冷えさせる警官のような審判もいて不愉快である。ながには、自分がカミになって祭を支配していると錯覚しているような審判もいる」とか…まぁ上から目線の審判はいつまでたっても多いもんたなぁ…フェアで流れを乱さない審判ってどんなスポーツでも本当に貴重だと思うし(笑)

 海外的な話で独人の俳句の話「日本のことを深く理解している人には、特有の雰囲気があり、一目で解るものである」はともかく、フィリピン人が外向性が高いとは知らなんだ…ちなみに「フィリピンにはヒステリーが極めて多く、神経衰弱は皆無に等しい」とか…そーだったのかフィリピン…

 他者というとこでは一神教と多神教の違いもまたこれ如何にの世界でして、こちらも詳細は本書をドゾですが、一つ取り上げるとするなら「実際、一神教が絶対に正しいのなら、自分のいただく「神」や「中心」に反するものは、いかなる手段を用いてもそれを抹殺することが「正しい」ことになるはずである。残念ながら、その姿をわれわれは現在も見ているのではなかろうか」は、皆まで言うなの世界か(笑)唯一絶対正しい神を信ずる、唯一絶対正しい私…正義とは何か?問うまでもないよーな…

 西と東、どちらもアレだけど、やはり日本人としては東の方が馴染みが深いのは否めない訳で、「常に無欲、以て其の妙を観、常に有欲、以て其の徼を観る」(@老子)ですかねぇ(笑)その他、名言至言の嵐ですので詳細は本書をドゾ。騙されたと思ってドソドゾ(笑)最後に本書で一つ上げるとしたらこの道のプロの論理ですかの「すぐに役に立つようなものは、ほんとうは役に立たない」ではなかろーか、と。お後が宜しいよーで(笑)

 目次参照  目次 文系

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